前回の授業案の続きです。今回も「えんぴつ」のメタファを、「図形をかく」教材に利用しています。できるだけ、見た目やスプライトを統一して、使うコードのポイントになる部分だけを変える、という手法で作っています。これは、教科の学習のねらいに即した部分に焦点を当てて、プログラミングを教科の学習に埋め込むための工夫でもあります。Scratchの場合は、リミックスの敷居も低いので、学習したことを応用して更に別の図形をかくプログラムに改変しながら、さまざまな「図形をかくコード」を考案していってほしいと思っています。
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【使用教材】
【算数】正三角形をかく(1)
【算数】正三角形をかく(2)
【課題】
「どうすれば、正三角形がかけるのかな?」正三角形をかくプログラムを考えよう
【児童の問】
プログラムで正三角形がかけることはわかったけど、自分でやるのはむずかしそう。
どうすれば、正三角形をかくプログラムができるのかな?
正三角形をかくためには、同じ長さの3つの辺が必要です。プログラムで描画する際にもこの性質を使います。また、「( )度回す」の角度は、60度ではなく120度です。これは、外角にあたるのですが、外角の意味を教えなくても体を動かしながら考えるとわかりやすくなります。正面を向いて、60度向きを変えたとき、三角形には収束しません。120度回らなければならないのです。
ここで、子どもたちが三角形の内角の和が180度と知っていて、正三角形の1角が60度だと知っていることがポイントとなります。なぜ60度ではなく120度なのか。そして、この120度にどんな意味があるのか、じっくり考えさせたいところです。プログラミングだけを学ぶのではなく、プログラミングを通して正三角形の性質を学ぶのです。
今回使う、2つのプログラムは、両方とも全く同じ正三角形を描画します。コードに違いがあるのですが、これが味噌となります。2つのプログラムを比べることで、子どもたちがその違いに気づき、新しい表現による新たな可能性をも見いだせることを期待します。
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続きはまた。
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