2011年8月6日土曜日

教員研修のあり方を探る (2)

前回の続きですが、今回は校外の研修について考えていることを書いてみたいと思います。

〈2.校外研究会のスタイルを見直す〉
学校を離れてまで研修をしたいという先生たちは、それなりに意識が高いと考えて間違いないでしょう。だとすると、研修のレベルも校内研修レベルでは話になりません。具体的に言うと、ベテランの先生たちから「授業づくりの知恵」を学ぶようなレベルの研修をやっていたのでは、校外で研究会を行う意味が無いと思うのです。日常の仕事の中や学校の先生たちからでは学べないような、より専門性の高い知識や技能を身につけるような研修を行う必要があると思います。

そのためには、まず一人一人が研究の仕方を身につける必要があると思うのです。みんな忙しいですから、即効性があって、明日からでも使えるような指導方法を知りたいと思いがちです。しかし、それでは根本的な解決にはなりません。実践的な内容の研究をする前に、子どもとはいかなるものなのか、彼らの思考や発想にはどんな特徴があり、私たち大人とどこが似ていてどこが違うのかなどというような、基礎的な研究からやっていかなければなりません。大学では、子どもたちに接していない状態で「さわり」程度のことを学習しているでしょうが、教員になったのだから、まさに目の前に良い教材がいてくれるわけです。言い方は悪いかも知れませんが、活用させていただかない手はありません。じっくり子どもたちと向き合って、彼らの思考を読み解くところから始めてみましょう。そして、国内外の様々な研究成果と照らし合わせて、子どもたちを理解していくことが大切だと思います。

そのためには、児童心理学などの論文を教材として、輪読会のようなものを開催しても良いと思います。同じ教材をみんなで読み合えば、お互いの読み取りの違いもわかって、より深く学ぶことができるでしょう。教科指導の「教えたい内容」を全面的に押し出して、教材の研究や指導方法の研究から始めるなんてやめて欲しい。まずは子どもたちを理解することに努めることが先決だと思います。
#ただし、これは子どもたちにおもねることを意味していないのでご注意を。

こうしたことを土台として、学習指導要領やその解説、教科書の研究などを経て教材の研究や指導方法の研究へと進めていかなければならないのだと思います。スタートがしっかりしていると、ものの見え方もだいぶ違います。経験だけでものを言う人の嘘を見抜くことができるようになります。もちろん、経験の中から学べることが多いのは間違いありません。しかし、校外でも研修しようというのなら、経験だけでは片手落ちすぎると思います。子どもたちへの深い理解と、理論と実践をしっかりと結びつけた研修にして欲しいと思っています。

さて、いつどこで提案しようかなぁ…。

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