2021年1月31日日曜日

Raspberry PiでScratch 3.0を使って音が出るか検証する

macOSが32bitアプリケーション非対応(10.15 Catalina以降)になってから、これまで愛用してきたMac版Scratch 1.4が動かなくなり、自宅でWindowsを使わない私にとっては、常用しているLinux MintWineを動かしてWin版Scratch 1.4を使うか、直接Linux版Scratch 1.4を使うかの2択を迫られています。
#悩んでいる理由は、過去記事を参照のこと。

年明けにRaspberry PiのScratch 1.4を使っていて、音が出ていないことに気づきました。常用しているLinux Mint 19.3 Mateで確認したところ、Linux版Scratch 1.4では問題なく音が出て、Wine上で動かしたWin版Scratch 1.4では、「ニャー」しか音が出ませんでした。
#Wine上の方は、MIDI音源の設定ができていないためと思われます。

結論から言うと、Raspberry Pi OS(Raspbian)が、最近ALSAの「PulseAudio」を使うようになり、これにScratch 1.4が対応していないために音が出ないのだそうです。
#例によって、abee2さんに教えていただきました。https://twitter.com/abee2/status/1335152928793841665 

ならばと思い、Scratch 3.0ではどんな環境で音が出るのかを検証してみることにしました。試したのは(1)AV JACKにつないだ有線スピーカー、(2)Bluetoothスピーカー、(3)USBオーディオ経由のヘッドホン、の3つです。Bluetoothを使うためにRaspberry Pi 3Bで検証することにしました。

(1)有線スピーカー(AV JACK接続)※ダイソーで300円で購入したもの
#参考「ダイソー300円USBミニスピーカーで遊ぶ
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

(2)Bluetoothスピーカー ※ダイソーで500円で購入したもの
#参考「SR9910型 - ダイソー500円Bluetoothスピーカーの調査と分解
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

(3)USBオーディオ(Headphone Set)※3D SOUND使用
#参考「USB 3D SOUND を集めてみました
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

どのパターンも無事に音が出ました。コンソールから「alsamixer」コマンドを使うと、「カード」と「チップ」の欄に「PulseAudio」と表示されます。Linux Mintでは、「カード」は「HDA Intel PCH」、「チップ」は「Realtek ALC887-VD」と表示されるので、このあたりがScratch 1.4で音が出るor出ないの差になっているのではないかと思います。

今後は、本格的にScratch 3.0へ移行することを考えようと思います。

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