2023年11月4日土曜日

古いラップトップPC(Mebius)のCPUグリスを塗り直す

完全に「どこに需要があるの?」シリーズとなってしまっておりますが、最近でも出番があったSHARP製のラップトップPC:Mebius(PC-AL50G5=中身は当然いじりまくっている)をさらに延命させるためにCPUグリスを塗り直すことにしました。

これを購入していただいたのは、2004年12月のこと。そろそろ20周年になろうかという骨董品ですが、これまでの間、CPUグリスの塗替えなど1度もしたことがありません。幸いなことに、いつも元気に起動してくれるのは良いのですが、ファンの音が耳障りなことがあり、CPUを冷やしきれていないのではないか、だとすればCPUグリスの塗り直しをした方が良いのではないかと考えていました。

そもそもこのマシーンは、比較的メンテナンスが簡単にできるようになっていて、マザーボードへのアクセスも容易にできます。それでもこれまでCPUグリスの塗り直しをしていなかったのは、単純に面倒だと思っていただけのことで、ここでようやく重い腰を上げてみることにしたのでした。
#最近のラップトップPCだと、完全に中にアクセスできないものも多くなっていて、メンテナンスや改造どころではないのですが…。

今回使ったCPUグリスは、TF8THERMALRIGHT)と3KSというメーカーのサーマルグリスでした。TF8の方は、以前から愛用していて、公称13.8 W/m.kを謳ったものです。それに対して、3KSの方は、公称12.8 W/m.kを謳っていて、少々性能は落ちるようですが値段が気に入って購入を決めてしまいました。

作業前の予想では、元々CPUについているグリスがカチカチに固まっているのではないかと予想していたのですが、意外と柔らかさが残っていて、拭き取るのに無水エタノールを使ったものの、それほど苦労せずに拭き取ることができました。塗り直したTF8は、ちょっと硬めで塗りにくいのですが、ヘラを使って少し伸ばしてからヒートシンクで加圧してしっかり密着させました。3KSの方は、TF8より少し柔らかい感じがしましたが、使用感はあまり変わらずヘラを使ってしっかりと伸ばして塗りました。動作確認も問題なくできましたが、ファンが高速回転する状況を再現していないため、実際に改善されたかどうかは微妙なところです。全部で17台(もう1台修理中のものもあります)のCPUグリスの塗り直しが無事完了しました。

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