2023年12月2日土曜日

micro:bitで動かすロボットカー(Tiny:bit)を使ってみる

5年前に、kitronikの:MOVE mini(現在は、mk2が販売されているようです)を組み立てて、micro:bitにプログラムを流し込んで試用したり、先日は、GeekservoLEGOを使って、micro:bitでコントロールするラジコンカーを作ったりして、使いやすくて作りやすいロボットカーを探究しています。学校で使うことを想定すると、予算が限られている学校現場的には価格の高いものは導入しづらいので、安くて簡易なものを選ぶことが多くなっています。

そんな中、YAHBooMTiny:bitという、ロボットカーとしては必要十分な機能を1パッケージにしたようなキットを見つけて衝動買いしてしまいました。この手のロボットカーとしては、かなり手頃な値段だと思いましたが、小学校で気軽に買える値段かと言われると微妙なところはあります。汎用性が高く、誰もが価値を理解してくれものであれば別ですが、「プログラミング」だの「フィジカル・コンピューティング」だのと訳の分からないこと(自虐)に使う道具にお金をかけることには、なかなか納得してもらえません。そこで、その教育的価値を知ってもらうためにも、自腹でいろいろと買い集めて教材化するためにせっせと研究を重ねているという訳です。(イヤ、もうだいぶ昔からそんな生活ですけどね)

チュートリアルのサイトからたどると、様々な道具が用意されているので一通りダウンロードしておきます。マニュアル類は、英語表記ですが写真や図が多いので難しいことはないと思います。試しに「Tiny-bit-master」の「01.First Trial」で動かしてみることにしました。解説のPDFファイルを読むと「Mbit」というスマホアプリからコントロールする必要があるようなので、スマホ(iPhoneとAndroid用のアプリがある)でアプリを用意しておきます。micro:bitをPC(もちろんMacでもOK)につないで、先程の「01.First Trial」フォルダ内の「microbit-Bluetooth-Control_(日付とVersion).hex」をコピーして、PCから外してTiny:bitに挿して電源スイッチをONにします。スマホのアプリを開いてTiny:bitに挿したmicro:bitに近づけて「Search Bluetooth device」をタップするとスマホからコントロールすることができるようになりました。

簡単にたくさんのことができる印象ですが、小学校でのプログラミング(フィジカル・コンピューティング)教材としてどこまで使えるかということを考えると、目的を明確にして使い方や使うものを限定して取りかかる方がよいように思いました。「スマホでコントロールする」ということになると、日本の小学校では現実的ではないし、これだけで完結してしまってプログラミングの必要すらなくなってしまいます。これを、子どもたちに支給されているchromebookiPadなどの一人一台端末と組み合わせて使うことも不可能ではないと思いますが、アプリのインストールや諸々のハードルがあって簡単ではないでしょう。チュートリアルのプログラムを変更したり別のプログラムを1から作ったりする場合も、活用の仕方はいろいろと考えられるのですが、できることが多すぎて万人向けではないように思います。こういうものをいじるのが好きな子どもが、夢中になって取り組めるような環境や時間があれば、かなりハマる教材になると思いました。

〈参考資料〉

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