このところ、スピーカー沼にハマっているところですが、チープな趣味に走る傾向があるためにいわゆる「普通のハマり方」とはちょっと違う方向に向かっている感じがするところです。問題は、これ以上スピーカーを作って増やしすぎると狭い自室がより狭くなってしまい、作ったものを置く場所もなくなるということ。とは言え、実験してみたいことはそれなりにあるし、様々なスピーカーユニットを買ってしまうとやはり試してみたくもなります。
#同様の趣味の方が一定数いらっしゃるらしく、この分野を「プアオーディオ」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。
そこで、簡単にスピーカーユニットを取り付けたり外したりできるようなエンクロージャーを作ろうと考えて試行錯誤してみることにしました。すぐに思いついたのは以下の2つ。
- ちょっと大きめのエンクロージャーを自作するか購入するかして用意する。
- 前面のバッフル部分だけを丸ごと取り外しできるように加工して、スピーカーユニットをバッフル板に固定しておいて簡単に交換できるようにする。
- 前面に大きめの穴を空けておいて、別の板(これがバッフル板になる)にスピーカーユニットを固定し、大きめの穴をふさぐように板ごと固定する方法でスピーカーユニットを簡単に取り外せるようにする。(a.よりバッフル板を小さくできる)
- ジャンクのスピーカーを購入して中のスピーカーユニットを取り外して筐体(箱)だけを使う。
この2つについて、どのように進めていくか考えて材料を集めてみることにしました。
1つ目のエンクロージャーは、自宅にあった板材を使おうか既製品を購入しようか考えていたときに、Amazonで安価になっているものを見つけて購入することにしました。1辺が200mm弱の立方体に近い形のエンクロージャー(2個セット)で、前面に160mmスピーカーが入る大きな穴があり、背面にバスレフポートとブッシュ式のスピーカーターミナルも付いていました。購入して確認すると、筐体は15mm厚のMDF板ですが、筐体全体が荒いフェルトのような生地でおおわれていました。作りとしては値段相応な感じで、側面の板にへこみがあったのも安くなっていた理由ではないかと思います。板のへこみを補正しつつ、接合が甘いところがあったので補修することにしました。
次に、前面に空いている大きなスピーカー穴(6.5 inch(約16.5cm)サイズ=いわゆる「ロクハン」と呼ばれるサイズ)は、その上からバッフル板でふさぐような構造にして、バッフル板に取り付けたスピーカーをバッフル板ごと付け替えることで、様々なサイズ・種類のスピーカーを装着して試用・試聴できるようにすることにしました。バッフル板は、自宅に在庫していた10mm厚の軽い板材を使用しました。このバッフル板を固定するために、前面に鬼目ナットを埋め込んでM4のボルトで止められるようにしました。内部の配線は、平端子を使ってつなげることができるようにスピーカー用のワイヤーを加工しました。
試しに、以前紹介したDayton AudioのDS115-8を取り付けてどのような音になるのか確認してみました。
パワーアンプは、これまでの実験でもよく使っているBluetooth対応2.1chパワーアンプ「ZK-MT21(←YouTube動画)」を使いました。サブウーファー専用のスピーカーとしてTCP115-4で作ったものと聴き比べてみましたが、低音の輪郭がはっきりしているような印象でした。しばらく視聴していると今回作ったエンクロージャーの方は、より低音が強調される楽曲では筐体の共鳴が耳障りに聴こえるようになりました。音の発生源を調べてみると、バッフル板を固定しているボルトをしっかり締めないと、バッフル板が振動してしまうことがわかりました。増し締めをしたらほとんど振動音がしなくなりました。密着性は大事ということです。
長くなってしまったので、2つ目の方は次回にします。
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