以前の続きです。前回は、MacBook Proを使ってM5StackのCORE BASIC V2.7の動作確認をしました。macOSでは、Upload時にエラーが出てうまく動かすことができませんでした。今回は、Linux Mintで動かしている自作PCを使って動作確認をしていきたいと思います。
自宅のMintには、Linux版Arduino IDE(2.3.6)をインストールしています。これを起動して、MacBook Proでやったときと同じように、ボードマネージャで「esp32(2.0.17)」を、ライブラリマネージャーで「M5Stack(0.4.6)」をインストールしておきます。
#「esp32」は、2.x系のものを使わないとダメみたいなので。
M5StackをUSBケーブルでPCにつないだ上で、「ツール」メニューから「ボード:」の項目を選択して、「esp32」→「M5Stack-core-ESP32」を選択し、さらに「ポート:」の項目を選択して、「/dev/cu.usbserial-…(LilyGo T-Display)」を選択します。(「LilyGo T-Display」というのがあるらしい←何故これでよいのかはわからないけど…)次に、「ファイル」メニューから、「スケッチ例」→「(カスタムライブラリのスケッチ例)M5Stack」→「Unit」→「CardKB」とたどってプログラムを開きます。
この状態でちょっと試しにと「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてみました。すると、何の問題もなくコンパイルとUploadが完了してしまいました。もしやと思ってGroveポートにCardKBをつなぐと、キーボードとして使うことができました。Cardであることにこだわった製品なだけに、タクティルスイッチが薄くて押し難かったり、挙動が不安定だったりして必ずしも使いやすいとは言えませんが、使えることだけはわかりました。M5StackのGitHubサイトにあった、Arduino IDEのサンプルプログラムでも試してみましたが、こちらも問題なくコンパイルと書き込みができて使えることがわかりました。
MacBook Pro(macOS)ではできなかったのに、Linux Mintでは意外にあっさりとCardKBが使えたので、その他のユニット類についてもMintで動作確認をしてみようと考えました。さしあたってUNIT-SYNTH(仏:dream社のSAM2695を内蔵したシンセサイザーユニット(「SYNTH」と略記))で音が出せるかやってみようと思いました。先に結論から言うと、そもそも今回使っているCORE BASIC V2.7のGroveポートはI2C(「PORT.A」と言うらしい)にしか対応しておらず、「PORT.C(UART)」対応のSYNTHユニットは使えないことがわかりました。orz
#「M5Stack Groveポート A-B-C」を参考にしました。
前回の記事で、すでにフラグが立っていたことに気づいて悶絶してしまいましたが、Groveポートの「色の違い」に違和感を覚えなかった自分にも問題がないとは言えません。ちなみにですが、「PORT.A(I2C)」は赤、「PORT.B(I/O=GPIO」は黒、「PORT.C(UART)」は水色となっています。M5Stick-CやCardKBのGroveポートの色は白ですが、これはそもそものGroveポートの色が白だったためではないかと推察しています。
一応、Arduino IDEで作業した手順だけは記録しておきます。CardKBを動かした状態からなので、既にArduino IDEとCore Basicはつながっている状態からの手順と考えてください。
- ライブラリマネージャーから「M5UnitSynth(1.0.1)」ライブラリーをインストールする。
- 「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「(カスタムライブラリのスケッチ例)M5UnitSynth」→「piano」を選択して開く。
※見つからない場合は、M5Stackの「UNIT-SYNTH」公式サイトで公開されている、サンプルプログラム(「ドラム」と「ピアノ」)を使ってください。 - 「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして、実行プログラムをUploadする。
- Core BasicにSYNTHをつなぐ。
ここまでの作業でUploadには成功するものの、SYNTHユニットから音が出ることはありませんでした。他に使えるようにする方法がないか調べてみたいと思います。
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