以前の続きです。前回は、Linux Mintで動かしている自作PCを使ってM5StackのCORE BASIC V2.7の動作確認をしました。Unit CardKB v1.1を使えるようにすることまではできましたが、UNIT-SYNTH(「SYNTH」と略記)には対応していないことがわかってどうすればよいか調べてみました。
すると、Switch Scienceさんのサイトで、Core BasicやM5Stick-Cに「PORT.C(UART)」などを追加できる道具が販売されているのを見つけました。Core Basic用に「M5StackBasicLite」というベースボードが、M5Stick-C用に「ExtPort for StickC」という拡張ボードが販売されていました。これこそ、まさに求めていたものだと思ってすぐに購入しました。今回は、これらを使ってSYNTHの動作確認をしていくことにします。
M5StackBasicLiteについては、GitHubにサポートページがありました。使い方は見たらわかるレベルだったので、Core BasicからBOTTOM(バッテリーモジュール)を慎重に外してM5StackBasicLiteを接続してみました。この状態でもUSB-Cケーブルからの給電で使えるようなのですが、BOTTOMもつながりそうだったのでサンドイッチのようにM5StackBasicLiteをはさんでつないでみました。隙間ができてしまって、見た目はちょっと不格好になってしまいますが、使用には問題がなさそうです。
#「M5StackBasicLite」は、Switch Scienceで受託販売されているもので、基板に「@akita11」とシルク印刷されていました。Switch Scienceのページにもありますが、秋田純一さんの受託販売商品のようです。
BOTTOMのスイッチを「0(OFF)」にしてからCore BasicをUSB-CケーブルでPCにつなぎます。動作確認には、今回もLinux Mintで動かしている自作PCを使います。Arduino IDE(2.3.6)を起動して、「ツール」メニューからボードとポートを選択します。(詳細は、過去記事をご覧ください)前回やった手順通りに、「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「(カスタムライブラリのスケッチ例)M5UnitSynth」→「piano」を選択して開きます。「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックして様子を見ていると、コンパイルとUploadが無事に終わってSYNTHから音が出ました。
#SYNTHをつなぐタイミングは、プログラムをUploadする前でも後でも良いようです。
試しに、「drum」の方でも動作確認してみましたが、問題なく音が出て、思ったより良い音で鳴ってくれました。自作PCから外して、BOTTOMのスイッチを「1(ON)」にしてからCore Basicの電源ボタンを押すとSYNTHから音が出たので、PCから独立した状態にしても使えることがわかりました。これは面白い。ちょっとプログラムを改造すれば、Core Basicのスイッチやセンサー類を利用したり、外付けのセンサー類をつないだりすることで、楽器のようなものを作ることも可能なのではないかと思いました。
この勢い(?)で、M5Stick-Cでも動作確認をしてみることにして、前出の「ExtPort for StickC」を使ってみます。ExtPort for StickCについては、同じくGitHubにサポートページが用意されていて、こちらも@akita11(秋田純一)さんの受託販売商品です。Stick-CのピンソケットにExtPort for StickCを挿して使うのですが、こちらはCore Basicより簡単に取り付けられます。
Stick-CをUSB-Cケーブルで自作PCつないでから、Arduino IDEを起動してボードを「M5Stick-C」に、ポートを「/dev/ttyACM0」にします。この状態で「piano」をコンパイルしてUploadしてみましたが、プログラム自体の書き込みには成功するものの、SYNTHから音は出ませんでした。残念。このサンプルプログラム自体に「@Hardwares: M5Core +Unit Synth」とあるので、単純にStick-Cはサポート対象外なのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿