2018年11月11日日曜日

M5Stackを使ってみる

M5Stack」は、ESP32を搭載し、Wi-FiやBluetoothも利用可能な小さな(5cm角)マイコンボードです。ColorLCD(TFT 320*240)を搭載し、SDカードスロットもついています。拡張モジュールによって機能を追加することができるため、やりたいことをスマートに実現させるガジェットとしては申し分なく、コンパクトなAll in Oneマイコンボードと言えると思います。Arduino IDEでの開発が可能なため、手軽に始められると思って購入してみました。
スイッチサイエンスマガジンでも紹介されています。「M5Stackであそぼう

今回参考にしたのは、公式サイトにあるMacOS向けのページです。もともと、Arduino IDEを使っていたので、今回は、インストール作業をしませんでしたが、まだインストールしていない場合は、先述のサイトからお使いの環境に合ったものをダウンロードしてインストールしてください。

次に、USBドライバのインストールなのですが、Silicon LabsCP2104を使っているようなので、それに合わせてSiLabs CP2104 Driverをインストールします。今回は、こちらもインストール済みだったので、インストール作業はしませんでした。

続いて、ターミナルを起動し、以下のコマンドを丸ごとコピーして貼り付けてから、最後にEnterキーを押します。ちょっと長くて意味がわからない感じがすると思いますが、パソコンとESP32とのやりとりができるようにするために、インターネットを介して必要なファイルをダウンロードして、あるべき場所に配置する作業をしているようです。

mkdir -p ~/Documents/Arduino/hardware/espressif && \
cd ~/Documents/Arduino/hardware/espressif && \
git clone https://github.com/espressif/arduino-esp32.git esp32 && \
cd esp32 && \
git submodule update --init --recursive && \
cd tools && \
python get.py

すべて一度にコピー&ペーストした方が、手間がかからなくて済みます。一つ一つ確かめながらやりたい場合には、1行ずつやって頂いても結構ですが、その場合は「&& \」は、必要ありません。

続けて、Arduino IDEを使って、M5Stackのライブラリーをインストールします。Arduino IDEを起動して、「スケッチ」メニューから、「ライブラリをインクルード」→「ライブラリを管理…」と選択していきます。出てきた画面上の検索窓に「m5stack」と入力します。すると、「Library for M5Stack Core development kit」という項目が現れるので、これを選択してインストール作業を行います。アップデートがある場合には、アップデートもお忘れなく。

Arduino IDEを一度閉じてから再び起動し、M5Satckの本体(Core)をUSB Type-Cに対応したケーブルでパソコンに接続します。今回は、自宅のMacを使っていますので、以下はMacでの動作確認となります。ここからは、「小型万能マイコン「M5Stack」で自分だけのクソダサいスマートウォッチを作る」を参考に、M5Stackの画面に時刻を表示することにしました。
#実は、M5Stackをスマートウォッチ風にする「M5WATCH」を購入していて、何かできないかなと思っていたのでした。

Arduino IDEの「ツール」メニューから「ボード」→「M5Stack-Core-ESP32」と選択します。同じく、「ツール」メニューから「シリアルポート」→「/dev/cu.SLAB_USBtoUART」と選択し、準備は完了です。「スケッチ」メニューから「スケッチ例」→「M5Stack」→「Advanced」→「Display」→「TFT_CLOCK_DIGITAL」とたどって選択し、コンパイルしてM5Stackに流し込んだら、画面に時間が表示されました。まだまだおもしろいことができそうです。これから、スケッチ例も参考にしながらなにができるかやってみたいと思います。
#ちなみに、今回のデジタル時計は、電源を切ってしまうと時間がリセットされてしまうので、注意が必要です。

2018年10月27日土曜日

USBシリアルモジュールでIchigoJamとその仲間たちのファームウェアを更新する

自宅には、教材研究のために購入し組み立てたIchigoJamが、新旧合わせて5個あります。忙しさにかまけて3年ばかり放置しておりましたが、そろそろ先生方にも紹介してみようかなと思いたち、最新のファームウェアに更新することにしました。

前回の更新では、FTDIのチップを載せたUSBシリアルモジュールを使って、Maclpc21ispからhexファイルを流し込む方法で更新を行いましたが、今回は買ったまま放置していたJamToastを使ってやってみることにしました。ところが、Webサイトを眺めていたら「SDカード非対応」らしき記述を発見。MMCカード及び互換カードって何?という状態で調べてみましたが、SDカードでうまくいくかもしれないとか何とか。試しに自宅に在庫しているSDカードを使ってやってみましたが、いくらやっても使えるSDカードに巡りあうことができませんでした。仕方がないのでやっぱり今までの方法で、IchigoJam、IchigoLatte、PanCakeのファームウェアを更新することにしました。
#前回参考にしたものと合わせて「ファームウェアの更新」も参考にしました。

IchigoJamのWebサイトでファームウェアのhexファイル等が公開されているので、ここからダウンロード(現時点での最新版は、1.2.3でした)して、適当なところに展開しておきます。今回は、私が使っているキーボードがUS配列のため、「ichigojam-ntsc-uskbd.hex」を使います。USBシリアルモジュールは、他のものでも構わないようです。
#5Vモードで動かした状態でないとダメみたいですが、はっきりとした検証ができていません。

IchigoJamとUSBシリアルモジュールの接続が終わったら、IchigoJamの電源を入れます。LEDがうっすら光っている状態がISPモードで、ファームウェアの更新を受け入れられる状態です。次に、Maclpc21ispを起動して、更新するhexファイルを選択します。続いて、シリアルポートの選択画面が表示されるので、「/dev/tty.usbserial-(※チップによって違う文字列)」を選択します。後は、書き込みを開始してしばらく待ちます。すると、無事に書き込みが終了して確認を求める画面が表示されます。これでファームウェアの更新は終了です。
#一番新しいIchigoJam Tは、表面実装のチップを含めて手ハンダで作ったためか、うまくファームウェアの更新ができませんでした。

同じことを、IchigoLatteでもやってみました。使ったのは、IchigoLatteファームウェア(ダウンロードファイルへの直リンク)で、現時点での最新版は1.1.7です。こちらは、IchigoJamと同様の操作でファームウェアの更新が完了しました。

次に、PanCakeのファームウェア更新を試みました。使ったのは、PanCakeファームウェア(ダウンロードファイルへの直リンク)で、現時点での最新版は1.2です。いろいろなWebサイトの情報から、PanCakeのファームウェア更新が面倒であることはわかりました。結局一番わかり易い方法として、IchigoJamのLPC1114FN28を外してPanCakeのLPC1114FN28を載せ替えてから、同じ手順でファームウェアの更新を行いました。これ以外の方法も試してみましたが、うまくいきませんでした。
#足が折れてしまうと使えなくなってしまうので、かなり慎重に作業をしなければなりません。

ここまでやって、かなり遅くなってしまったので作業を終了することにしました。残りは、MixJuiceのファームウェア更新です。次の作業ができるのは、いつになることやら。

【追記】のちにJamToastでのやり方も確認できました。(2023.12.31)

2018年10月18日木曜日

micro:bitのKL26Zのファームウェアを更新してWeb USBを試す

フィジカル・コンピューティングを学校に持ち込むキラーディバイスとして注目しているmicro:bitですが、「ファームウェアを更新した」という話が聞こえてきて、自分でもどうすれば良いのかやってみなければと思いたち、調べてやってみました。

ファームウェア更新の対象になっているのは、インターフェイスプロセッサKL26Zというチップです。参考にしたのは、「ファームウェア(DAPLink)の更新」というページです。基本的には、このページにある通り更新作業を進めていけばよいのですが、リンク先のARMmbed/DAPLinkには、現時点での最新バージョンとして「REL v0250」がトップに来ています。これを更に調べてmicro:bitのSupportページで見ると、「Beta testing - Web USB」となっています。どうやら、βテスト中ではあるものの、Web開発環境から直接プログラムを書き込めるようになっている(ただし現時点ではChromeのみ対応)らしいのです。これは試してみるしかないと思い、4つ持っているmicro:bitのうちの1つでやってみることにしました。
#Supportページの一番下にあるリンクからmicro:bit用のファームウェアをダウンロードした方が早いです

まず、リセットボタンを押しながらUSBケーブルでパソコン(うちではMac)に接続します。すると、「MAINTENANCE」という名前のドライブアイコンがデスクトップに現れます。この中に、あらかじめダウンロードしておいた「0250_kl26z_microbit_0x8000.hex」ファイルをドラッグ&ドロップします。すると、勝手にドライブがアンマウント(再起動)されます。再びマウントされると「MICROBIT」という名前になりました。中身を開いて「DETAILS.TXT」を開くと、確かに「0250」になっていました。これで、ファームウェアのアップデートは完了です。

続けて、「WebUSBを使ったプログラムの書き込み」を参考にしながら、Chromeからの直接書き込みをやってみます。Chromeは、既にインストールしてあるので、指定されたURLをコピペしてmicro:bitのブロックエディタを開きます。歯車の設定マークから「Pair Device」を選択し、つながっているmicro:bitを選択します。これで、ブロックでプログラミングしたら、「ダウンロード」ボタンを押して直接書き込むことができました。これは便利です。

スイッチサイエンスさんのchibi:bitでもできるかもしれないと思って試してみましたが、ちょっと勝手が違うようでうまくいきませんでした。でも、残りのmicro:bitは、すべてファームウェアの更新ができました。10月26日には、ブロックエディタ(MakeCode)自体がアップデートするみたいなので、楽しみにしています。

2018年10月14日日曜日

カブトムシの世話(2018秋その2)〜カブトムシは過度な水分を嫌うと思っていたが

前回の世話から1ヶ月と少し経ちました。昨年からカブトムシ飼育に腐葉土を取り入れて経費削減を狙っていますが、消費量が多いためか目に見えてかさが減ってしまいます。その上、だいぶ表面近くまでフンで覆われるようになってきたので、急遽マットの状態を確認しつつ腐葉土&クヌギマットを追加することにしました。
#実を言うと、来月職場でパンジーを植えるため、その肥料としてカブトムシのフンを使うことになっているのでした。

カブトムシたちにとっては、腐葉土よりもクヌギの方が人気があるらしく、クヌギの多いところに密集していました。一つ意外だったことは、腐葉土でも水分の多いところにはカブトムシが集まっていたことでした。度重なる台風襲来のためか、コンテナの蓋の下側から水が上がって入ってしまったものと思われます。あまりベチャベチャなところには寄り付かないと思っていたので、これは意外でした。

ふるいにかけながらフン(一緒に腐葉土の大きな葉も入ってしまいますが)を取り除き、数を数えていくと全部で67頭いました。大きさはまちまちでしたが、水を吸わせて入れておいたクヌギの朽木に群がっている感じでした。(やはり水分は大事なのね)

ふるいにかけたマットを5cmくらい敷いて、その上に新しい腐葉土を45L入れて、カブトムシたちと残りのマットを入れて、最後に加水した新しいクヌギマットを10L入れて終了しました。ふるいにかける作業は、汗だくになるくらい運動になりました。蚊にもたくさん刺されたので、虫刺されの薬を塗りました。

これで、しばらく様子を見ようと思いますが、追加用の腐葉土は 90L、クヌギマットは20Lあるので来年の春まではこれでなんとなると思います。ちなみに、カブトムシのフンは、30〜40Lくらいありました。

2018年10月9日火曜日

古いacerのサブノートにLinux Mint 19をインストールする

先日、Linux Mint 18を18.3にアップグレードした際に、古いacerのサブノート1台で、画面表示に不具合が生じてしまいました。画面の3/5程度がうまく表示されず、実用に耐えない状態になったのでした。そこで、これを解消しようとLinux Mint 18.3のインストールイメージを探しましたが、ふと「だったら19にしても良くない?」と思いつき、Linux Mint 19で実用レベルになるかどうかやってみることにしました。

Linux MintのWebサイトからインストールイメージをダウンロード(今回は、軽さに期待してXfceをチョイスしました)して、Mintで動かしている別のacerのサブノートに保存。「USBメモリフォーマッタ」を使って一度USBメモリ(8GB)自体をフォーマットして、「USBイメージライタ」でISOイメージを焼きました。程なくして出来上がったブータブルUSBメモリを不具合のあったサブノートに挿して起動すると、あっけなく正常に起動してくれました。

続けて、デスクトップに表示されているInstallerを起動して、HDDへのインストール作業開始。途中、日本語を選択、日本語キーボードを選択、タイムゾーンを選択、オープンソースではないソフト(Flashとか)のインストールを選択して、インストール作業が始まりました。これも万事スムーズに進み、再起動を促されたのでそのまま再起動。起動メディア(この場合はUSBメモリ)を抜くように促されて、USBメモリを抜いてEnterを押すと、再起動が始まって、程なくしてLinux Mint 19のデスクトップが表示されました。その後、アップデート作業に少々時間を使いましたが、通過儀礼と思って対応しました。

日本語入力については、Mozcがインストールされていて、特に追加でインストールする必要がありませんでした。このあたりはとても便利になりました。LibreOfficeなど使い慣れたものもインストールされていて、すぐに使えました。さらに、「Synapticパッケージマネージャ」で以下のものをインストールしました。

Scratchは、1.4がインストールされますので、日本語で使用する場合は、既知のバグがあるため対応が必要です。それ以外は、スムーズに動いてくれました。PicoBoardWeDoとの接続については、まだ試していません。

eToysは、日本語を表示するフォントが設定されていないために、日本語が使えない状態でした。これはちょっと時間がかかりそうなので後回しにすることにしました。(シンボリックリンクの設定をしてやればいけるんじゃなかったかなぁ…自信なし)

Arduino(IDE)は、1.0.5がインストールされました。起動こそスムーズにできたものの、肝心なArduino本体との接続がうまくいきませんでした。FTDI関連のドライバをインストールすれば良いかもしれないと思って「Synapticパッケージマネージャ」を使ってインストールしてみたものの、全く変化なしでした。

最後に、Dolittleのインストールを試みました。ダウンロードのページから、Raspberry Pi用のdebパッケージファイルをダウンロードしてインストールしてみました。無事に動いてホッとしました。サブノートの画面では、ちょうどいい感じでした。

オンライン版のScratchやDolittleについては、両方とも問題なく動きました。プログラミング学習環境としては、特に問題ないレベルだと思います。後は、フィジカル・コンピューティングまでできるかどうかというところがネックになるかも。

全体の動きとしては、少し反応が遅い感じがして多少の違和感はありますが、十分実用レベルの状態ではないかと思います。何より、これだけ古い機材を活かし続けられるのも、Linux Mintの開発に関わる方々の努力の賜物と頭の下がる思いです。

2018年10月8日月曜日

自宅ファイルサーバのLubuntuを18.04 LTSにアップグレードする

以前からLubuntuで運用してきた自宅ファイルサーバ(もう5年も前の話!)ですが、メンテナンスを兼ねてアップグレード作業をすることにしました。目指すのは、Lubuntu 18.04 LTSへのアップグレードです。
#Lubuntuの日本語情報サイトがなくなって(どこかへ移動したかな?)いて困りました。

Linux Mintアップグレードが比較的に簡単だったため、同じように簡単にできるものと思って、「ソフトウエアの更新」から作業を開始しました。アップグレードのパッケージをダウンロードし、インストール作業が進み、不要なパッケージの削除と進んでいきました。ところがここで、「systemd-shim」がうまく削除できないとのことで、処理が途中で止まってしまったのです。ここから、情報探しに奔走します。(ネットで探しただけですが…)

とりあえず「Synaptic パッケージマネージャ」を使ってパッケージリストの更新とアップグレード作業をやってみましたが、やはり途中で止まってしまいました。ならばと思って「LXTerminal」から「sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade」でもやってみましたが、結果は同じでした。「sudo apt-get autoremove」も効果なし。

途方に暮れていたところ、「dpkgやapt-get関連でエラーが出た時の対処法」というページを見つけました。これに従って、「LXTerminal」から「/var/lib/dpkg/info」までたどって、その下の「systemd-shim」に関係するパッケージを削除しました。

  $sudo rm systemd-shim.postinst
  $sudo rm systemd-shim.postrm
  $sudo rm systemd-shim.prerm

これで再び「LXTerminal」から「sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade」でアップグレードすると、つっかえていた「systemd-shim」パッケージが削除され、無事にアップグレード作業が終わりました。動作確認も問題なく、しばらくはこの環境で運用することにします。
#こんな記事も見つけました。「Lubuntu 18.10 その5 - Lubuntuはどこに向かうのか・Lubuntuが目指す先

2018年10月6日土曜日

Linux Mint 18を18.3にアップグレードする

今年7月のことです。以前から、Linux Mint 18で運用してきたacerのサブノートですが、事情により、しばらく放置しておりました。既に19がリリースされているところではありますが、18で動かしている別の自作マシーンも含めて特に問題がないので、18系での運用を続けることにして、現在18系の最新バージョンである18.3にアップグレードすることにしました。

参考にした「Linux Mint その70 - Linux Mint 18.3にアップグレードするには」にあった通り、スクリーンセーバーがアップグレードの邪魔をすることがあるようなので、先にスクリーンセーバーが動作しないように設定しておきます。手始めに、acerのサブノートの前に、常用している自作マシーンでやってみることにしました。

はじめに、アップデートマネージャを起動して、アップデートの確認とインストールを済ませます。次に、「編集」メニューから「”Linux Mint 18.3 Sylvia”へのアップグレード」を選択します。すると、いくつかのチェックを受けてダウンロードが始まります。これが長いので、結構待たされます。別のことをしながら気長に待っていると、いくつかのパッケージリストを更新するかと聞いてくるので、私は更新する方を選んでインストール作業を終了しました。

ここですかさず再起動すると、無事に18.3で起動してくれました。しかし、これで終わりではありません。さらにアップデートマネージャでアップデート作業を続けます。これも結構な時間をかけて、ようやく終了しました。見た目は大きく変わりませんが、

続けてacerのサブノートでもやってみました。手順はほぼ同じですが、しばらく放置していたためか、はじめのアップデートでかなり時間を使いました。それから、途中でパッケージの処理がうまく行かなかったようで、コンソールから「sudo dpkg —configure -a」とコマンドを打つように促されました。とりあえず言う通りにしてインストール作業を進めました。これもしばらく待ってから、おもむろに「”Linux Mint 18.3 Sylvia”へのアップグレード」を選択しました。しかし、既にアップグレードするものはないというような英語のメッセージが出てしまいました。何と、はじめのアップデートの段階で、何かの拍子に18.3へのアップグレードが選択されてしまっていたみたいです。(汗)ちょっと拍子抜けした感じで再起動してみると、無事に18.3で起動してくれました。続けて、またまたお決まりのアップデート作業をしました。

順調に作業を続けていたはずのところ、5台のサブノートのうち1台に再起動後の不具合が発生。画面の3/5程度がうまく表示されず作業ができない状態になってしまいました。これを解決するのは、次回ということにします。

2018年9月2日日曜日

カブトムシの世話(2018秋)〜飼育マットづくりの試行錯誤は続く

前回の世話のあと、カブトムシたちが出てくる出てくる状態で、餌もかなり消費したのですが、8月上旬頃には生存する成虫がいなくなり、1齢虫の幼虫が見られる状態になっていました。
#暑すぎたので早かったのか?

今年は、成虫があまりにも多すぎて、餌の供給が間に合わない状態だったので、その反省を生かして、自然淘汰されることを狙ってしばらく放置する作戦にしました。それから約3週間、コンテナのマットの状態を確認すべく掘り返してみました。

マットは、先代のカブトムシたちが食い尽くした感があり、かなり土に近い状態にまでなっていました。カブトムシ達にとってみると、決して栄養の良い状態とは思えません。2齢に達した幼虫も、少々小ぶりな感じ。フンの量も多く感じませんでした。そこで、マットの交換を決意。昨年から使い始めた腐葉土を中心に、クヌギのマット層の上に腐葉土層を作る形でコンテナ内にカブトムシの飼育環境を整えることにしました。

クヌギのマット(20L分)は、買い置きしていたものを使いました。(今回の作業で使い切ったので、また買い足しておかないと店頭になくなって入手しにくくなりそうです)これに、古いマットから5Lくらい混ぜて加水しました。その中へ、幼虫たちを数えながら入れていきました。出てきたのは、大小合わせて65頭以上(途中でご近所さんに声をかけられて、いくつまで数えていたかうろ覚えになってしまいました)。理想的には4〜50頭くらいなのでしょうけど、100頭超えに比べたら…。少し安心しました。

そして、クヌギのマットの上に腐葉土(90L分)を敷いて、加水しました。クヌギマットの栄養に比べると、腐葉土の栄養はかなり劣るようですが、この状態で暫く様子を見たいと思います。
#その間に、クヌギマットと腐葉土を買い足しておかないと)古いクヌギマットは、自宅の花々の根本に敷きました。

今年の成虫に関しては、マットの中から1頭分の羽化不全らしきカブトムシが見つかりましたが、それ以外の死骸は足だけ、頭だけと言った状態で、100頭以上のカブトムシが羽化できたのだろうと推察しました。慌ただしい春・夏が終わって、じっくり飼育できる秋・冬へと季節が変わってきていることを感じました。
#ちょっと寂しい。

2018年7月8日日曜日

Raspberry Pi Zero Wのセッティング(無線LANにつなぐまで)

前回、Raspberry Pi ZeroIchigoJam BASIC RPiで動くようにしましたが、今回は、そのRPi Zeroに無線LANとBluetoothを組み込んだRaspberry Pi Zero WをRaspbianで動くようにセッティングしてみました。

まずは、Raspberry Piのサイトから、NOOBSをダウンロードします。現時点での最新バージョンは、2.8.1でした。例によってSD Formatterを使ってSDカード(今回は、8GBのものを使用)をフォーマットし直してから、NOOBS_v2_8_1.zipを解凍し、現れた「NOOBS_v2_8_1」フォルダの中身を全てSDカードにコピーしました。

後は、いつものようにRPi Zero WにSDカードを挿し込んで、電源を入れれば見慣れた初期設定(Raspbianのインストール)の儀式がスタートします。Raspbianのインストールと日本語とUSキーボード(ここは、それぞれの環境に合わせてください)を選択してインストール作業を開始しました。実を言うと、1回目はSDカードの相性問題に当たってしまったようで、全く反応してくれませんでした。そこで、メーカーのはっきりしたものに変えたところ、無事に動きました。(インストール作業は、かなり時間がかかるので、終わるまでは別のことをしながら気長に待ちました)

インストール作業が終わったら、デスクトップが表示されます。動作確認のため、いくつかのアプリケーションソフトを立ち上げてみました。ScratchやMinecraftは、問題なく動きましたが、中にはかなり重たくて動作がおかしいと感じるものがありました。

次に、ネットワークの設定をします。自宅の環境がステルスモードのSSID(アクセスポイント)なので、GUIでの設定はできませんでした。そこで、LXTerminalからCUIで設定を行いました。(ステルスでないSSIDへの接続は、GUIでサクサクできます。詳しくはWebで検索!)
#今回は、「第二回 Raspberry Pi 3をステルス機能が有効のアクセスポイントに接続させMacからSSHで接続する」と「ラズパイでステルスのSSIDへ内蔵WiFiで接続する」を参考にしました。

「wpa_passphrase」を使って、SSIDとパスワードを設定します。これを行うことで、パスワードの暗号化が行われるようです。

$ wpa_passphrase “(接続したいSSID)” “(SSIDのパスワード)”
これにより、暗号化された「psk=」以下を使いますので、画面上から消さないようにしてください。続いて、viで「wpa_supplicant.conf」を編集します。
$ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

wpa_supplicant.confファイルを開くと、先程設定したSSIDとパスワードが書き込まれていることがわかります。「psk=」以下を先程のwpa_passphraseで暗号化されたものと書き換えます。(コピペすれば良い)
#viの使い方をすっかり忘れていたので、「viエディタの使い方」を参考にしました。

さらに、以下のように設定を書き込んでから、「:wq」で変更した内容を保存してviを終了します。

(前略)
network={
ssid="(接続したいSSID)"
psk=(wpa_passphraseで暗号化されたもの)
scan_ssid=1
proto=RSN
key_mgmt=WPA-PSK
}

これで再起動すると、無事に無線LANにつながるようになりました。続けて、IPアドレスなどの設定を行います。タスクバー内の無線LANアイコン上で右クリックすると「Wireless & Wired Network Settings」というメニューが現れますので、これを選択します。「Configure」から「SSID」を選択して、隣のプルダウンメニューから設定したSSIDを選択します。後は、IPv4のアドレスと、Router、DNS Serverのアドレスを設定して「適用」を押せば完了です。すかさず再起動します。他に設定した後でしたら、余計な設定は「Clear」しておくと良いと思います。
#実は、DHCPサーバに頼ってみようかとも思ったのですが、うまく設定ができませんでした。

これで、無事にネットに繋がりました。しかし、やはり非力なZeroシリーズだけあって、遅いですね。どこまで実用的かは、いろいろ試してみないとわからない感じがしました。ちなみに、Scratch 1.4WeDoのモーターが動きましたので、ネットに繋がなくても利用価値は高いと思いました。WebアプリのScratch 2.0は、Flashベースなのでそのままでは動きませんでした。(ブラウザーがChromiumですからね)

最後に、更新されたプログラムのインストールと使わなくなったプログラムの削除を行いました。

$ sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade
$ sudo apt autoremove

時間はかかりますが、大事な作業ですので。(「apt-get」は、「apt」でも良いのか?)

【追記】久しぶりに動かしてみたところ、いくつか不具合があったので起動SDカードの作り直しからやってみました。「Raspberry Pi Imager」で起動SDカードを作ってRPi Zero Wに挿して起動してみました。ネットワーク設定はほぼ同じでしたが、wpa_passphraseコマンドを使った後、wpa_supplicant.confファイルを開いたところ、ほぼ空の状態でした。先述の「network=[…」以下の記述は、全てそのまま書き込んで「:wq」で保存して再起動(reboot)しました。すると、DHCPから自動的にIPアドレスを取得できるようになっていました。(2020.6.27)

2018年6月27日水曜日

Raspberry Pi ZeroをIchigoJam BASICで動かす

Raspberry Pi(いつものように「RPi」と略記)の機能を凝縮・限定して、工作物に組み込みやすくなったZeroがリリースされ、日本でも購入できるようになりました。小さくてリーズナブルなので、初めての方でも手軽に試せるのが売りのようですが、正直なところ、むしろ玄人好みなのではないかと思っています。という訳で、今回は、RPi Zero V1.3を使ってIchigoJam BASICを動かしてみようと思います。

用意したのは、SWITCH SCIENCEで取り扱っているRPi Zeroです。これまでのRPiに比べてポートが極端に少ないのが気になります。Mini HDMIとMicro USBのポートが1つずつで、もう1つのMicro USBは、電源供給のためのものです。この状態でLANにも入れずどうやって活用するのかとちょっと頭を悩ませましたが、セルフパワーのUSB HUB(アダプターが付いているもの)を用意して、いろいろつないでしまえばよいだろうと思って実験をはじめました。

まずは、IchigoJam BASIC RPiのサイトから、現時点で最新版のichigojam-rpi-1.2.6.zipをダウンロードします。

次に、SDカードを準備します。今回は、32GBのMicro SDカードにIchigoJamを入れることにしました。念のためにSD Formatterを使ってフォーマットし直してから作業をはじめます。(結構な時間がかかる)フォーマットが終わったところで、先程のichigojam-rpi-1.2.6.zipを解凍し、現れた「ichigojam-rpi」フォルダ内のすべてのフォルダとファイルをSDカードにコピーします。

このSDカードをRPi Zeroに挿入して電源を入れると、IchigoJam BASICで起動しました。起動はかなり速いですし、BASICの使い心地も申し分ありません。ただし、私が使っているキーボード(HHKB Lite2)の問題かもしれませんが、Micro USB変換ケーブルに直接つないでRPi Zeroに挿しても反応しませんでした。間にセルフパワーのUSB HUB(今回は、iBUFFALOのものを使った)がないとダメでした。本体が小さいので携帯性が高いと思うのですが、その他にいろいろ準備しなければならないというのがもったいないように思いました。

ともあれ、無事にIchigoJam BASICが動いて、Lチカもできました。本家IchigoJamよりも小さいので、いろいろ可能性が広がりそうです。どんな事ができるのか、チャレンジしたいと思います。

2018年6月24日日曜日

カブトムシの世話(2018初夏)〜無事に羽化したカブトムシたち

前回の世話から約2ヶ月半が経ちました。そろそろ羽化しても良い頃ではないかと思っていた先週、羽化した小さなカブトムシが1頭だけマットの上に出てきていました。他にも羽化したものがいるのではないかと思い餌を入れておきましたが、翌日から気温が下がり、餌を食べている気配がない状態に。そのまま忙しいモードに入って1週間たち、いくら何でももう羽化しているだろうとコンテナのフタを開けると、出てくる出てくる。ざっと数えて50頭程度は無事に羽化しておりました。マットをコンテナの縁ギリギリまで入れてあったので、羽化したカブトムシたちの居場所が狭い状態でひしめいておりました。これでは可愛そうだと思い、上の方のマットを取り除く作業をしました。

まず、カブトムシの世話をする道具を入れていた初代のコンテナを出してきて、その中にカブトムシたちを避難させました。そして、コンテナの蓋を外して、その中に取り除いたマットを入れました。加水には気を使っていたつもりでしたが、かなり水分が減っていて、蛹化不全を起こしたらしい塊がいくつか見つかりました。カブトムシの幼虫は、死んでしまうと顔の部分以外は土に帰ってしまうので、どのタイミングで死んでしまったのかよくわかりませんが。

コンテナの縁から20cmくらい掘り込んで、霧吹きでマットの水分を補った後、餌台と登り棒を入れ、餌を差し込んでカブトムシたちを戻しました。 その上から、高さのある蓋をしたので、高さ40cm程度の空間ができました。これで、今までよりはマシになっただろうと思います。

現任校は、学習林がない(むしろある方が珍しい)ので、カブトムシたちの行き場所が少ないのですが、身近なところで需要のあるところには、分けてあげようと思っています。

2018年5月26日土曜日

起動が止まってしまったMacBook Proの復旧

突然MacBook Proが起動しなくなりました。電源は入ります。ユーザを選択してパスワードを入力してから、プログレスバーの進み具合が途中から急にゆっくりになり、どうにか最後まで進んでも、一向に起動する気配がないという状態です。(1日放置しても起動しない)

検索してもなかなか良い情報が見つからず、とりあえず電源を落としてからNVRAM(PRAM)リセット(起動音後すぐoption + command + P + Rを押して二度目の起動音で離す)やSMCリセット(shift + control + optionを10秒間押して離し、電源ボタンを押して起動する)をやってみましたが埒があかず、途方に暮れておりました。

ふと「起動時に出てくる棒のようなものは、何という名前だっけ?」というところから検索し直して、出てきたのが「プログレスバー」という名称。これを検索ワードに入れて調べたところ、そのものズバリ「Macの起動画面でプログレスバーが最後までいっても起動しなくなったので」というページを見つけました。ここに書かれていた通りの症状だったので、素直にTime Machineからの復旧を決行することにしました。

一度電源を落としてから、リカバリーモード(起動音後すぐにcommand + Rを押し続ける)で起動。念のために、ディスクユーティリティで破損をチェックしてからTime Machineからの復旧を選択しました。

つまずきどころは、保存されているTime Machineイメージを選択するのではなく、Time Machineイメージが保存されているHDDを選択するというところ(紛らわしい…)。すると、日付時間順にバックアップがリスト表示されるので、正常に動いていた最後のバックアップを選択して復旧を開始。後は、祈って待つだけです。朝6時頃に始めて、夜9時頃に確認しましたが、まだ終わっていませんでした。

ようやく終わったところで、自動的に再起動されて、設定がリセットされたところをやり直し(初めて起動した時の儀式的なやつ)、無事に復旧しました。気になったのは、ログインパスワードを入れるタイミングが変わったこと。これは、macOS自体の変更だろうと思われます。それが原因で起動に問題が起きていたのかどうかはわかりませんが、今回の症状は、珍しいことではないようです。

2018年4月15日日曜日

カブトムシの世話(2018春)〜冬眠から覚めた直後で例年よりちょっと早め

カブトムシたちが冬眠から目覚める季節になりました。コンテナ内の腐葉土は、見た目はあまり変化が見られませんでしたが、上の方だけ少し取り除くとすぐカブトムシのフンの層が現れました。かなりしっかり食べたものと見えて、大量にありました。ここで手入れの時季を誤ってはならないと思い、忙しい合間をぬってフンを取り除く作業を行いました。

昨年から、腐葉土+クヌギマットの組み合わせでマットを作っていますが、少々硬い葉脈や小枝が食べ残されていました。これらをフンと一緒にフルイで取り除きながら、カブトムシを数えてみました。確認できたのは、全部で106頭。前回に比べて2頭減っていました。

面白いことに、コンテナの底に近づくに連れて、フンの量が少なくなり、カブトムシの幼虫も小さなものが多くなっていきました。これは、前回の世話の際に、底に古いマットを敷いた状態で上に腐葉土とクヌギマットを混ぜたものを重ねたせいではないかと思います。

今回は、底の方までしっかりとフルイにかけ、加水してクヌギマット10Lと揉むように混ぜ合わせました。さらに腐葉土とクヌギマットを加水して混ぜ合わせ、次の層としました。そこへ、106頭のカブトムシの幼虫を戻して世話の完了です。

コンテナに入り切らないほどパンパンになってしまいましたが、カブトムシたちは、元気に奥の方へと潜っていきました。カブトムシたちが動き回って食べているうちに、マット自体が締まっていって、コンテナの中に落ち着いていくものと思っています。何よりも、この時季に世話をすることができたので、一安心です。出てきた大量のフンは、今年も花の肥料として活用する予定です。

AtomマシーンにPuppy Linux 5.7.1JPをインストールする(1)

2011年頃から使っているAtomのベアボーンを久しぶりに起動しようとしたら、HDDを認識しないというトラブルが発生しました。ボタン電池を交換してもダメ。HDDの換装から5年半を経過して、再びHDDがダメになったようでした。

このままゴミにするのはもったいない気がして、何かの役に立てることはできないかと考えました。

以前から、古いノートパソコン(ラップトップPC←2004年から使用!)に2012年頃からPuppy Linux 5.1.1JPを入れて運用しています。(現在は、活躍の場がありませんが…orz)カスタマイズしたPuppyをバージョンアップしようと考えているのですが、そのカスタマイズイメージを作るためのマシーンとして、このAtomマシーンを再生してみようかなと思い立ちました。

とりあえず、壊れたHDDを取り出します。(外付けHDDとして、Macのディスクユーティリティや別のLinuxマシーンで見ても、認識されないくらいに壊れていました)500GBの3.5inchHDDにUbuntuを入れて使っていたのですが、手元にあるのは、120GBの2.5inchHDDと750GBの2.5inchHDDだけ。(いずれも、液晶が使えなくなった古いMacやPCから取り出したもの)Puppyはとても軽いので、120GBのHDDを使うことにしました。とは言え、このままではうまく載せられません。そこで、Amazonで見つけたELUTENGHDD/SSD 2.5 3.5 変換マウンタを使うことにしました。ABS樹脂製でかなり軽くて加工しやすいものです。おかげで、微妙に穴が合っていないところをヤスリで穴を広げたり、タッピングビスで無理やり固定したり、筐体に固定するビスと干渉するところをニッパーで切り取ったりすることができました。(良いのか悪いのか…)

後は、CDに焼いたPuppy Linuxで起動して、インストール作業をするだけです。Puppy Linux 5.7.1JPでの動作確認まではできましたが、ちょっと時間がかかったので、続きは次回。

【追記】結局、HDDからの起動ができず、やはりマザーボードの故障と判断しました。残念ながら、このマシーンは廃棄することにしました。(それでも、まだ他にあるから)
(2018.6.30)

2018年3月18日日曜日

Scratch 2.0(Web版)からWeDo 1.0を動かせるかテスト(Mac編)

Scratch 2.0を職場(学校)で使いたいと思っているところですが、現在のところ目処は立っていません。管理ポリシーによりFlashが動かないようになっているためです。しかし、プログラミング教育は、勧めていきたいという方向性はあるようで、こちらも心構えをしておかなければならないと思っています。

手始めに、WeDo 1.0の動かし方をおさらいしておこうと思いたち、普段使っているMacのFirefox(59.0.1)でやってみました。(もうWeDo 2.0が出ているためか、WeDo 1.0の情報はなかなか見つかりません)

Scratchの「作る」画面から、「スクリプト」タグで「その他」を選択します。「拡張機能を追加」ボタンを押すと、PicoBoard、LEGO WeDo 1.0、LEGO WeDo 2.0の3つの選択肢が現れます。この中から「LEGO WeDo 1.0」を選択して「OK」を押します。すると、WeDo 1.0を動かすブロックが現れますが、右に赤い丸「」が表示されます。ガイド画面が表示されるので、「LEGO WeDo 1.0またはPicoboardのセットアップ」をクリックすると、詳しいやり方が表示されます。今回は、「Mac(その他のブラウザー)」から「ScratchDevicePlugin.dmg」をダウンロードしました。
#「ブラウザーのScratch拡張機能プラグイン」に詳しい解説がありました。

dmgファイルを開いて、「ScratchDevicePlugin.plugin」を「Plugins」フォルダにドラッグ&ドロップします。プラグインのインストールは、これで完了、のはずでしたが、Firefoxでは、全く無反応でした。

もしかするとと思い、Safari(11.0.3)を起動してやってみたところ、無事にWeDo 1.0をコントロールすることができました。(先程の赤い丸「」が、プラグインのインストール完了で黄色い丸「」になり、WeDo 1.0のUSBハブを接続すると緑の丸「」になります)Chrome(65.0.3325.162)では、特別のdmgファイルをダウンロードしてインストール作業をすることで、同じように使えるようになりました。

というわけで、MacでPicoBoradやWeDo 1.0を使うなら、SafariかChromeでということになりそうです。

2018年3月3日土曜日

最後のオカヤドカリの世話(2018春)

2010年の冬になろうとする頃から(今は、何故?って思いますが、当時はそんな知識もなかった)飼い始めたオカヤドカリたちでしたが、何度か挫折しかけながらも、2017年の春頃まで約6年間飼育観察を行うことができました。このBlogに初めて登場したのは、2011年の春。そして、最後に記事を書いたのは、2016年の夏でした。この間に起きた出来事をまとめておきます。

2016年の冬前頃、最後に生き残っていた2匹のオカヤドカリのうち、1匹が急に亡くなりました。頻繁に宿貝を替えていた方のオカヤドカリでした。死体は、完全に宿貝から出ていました。 10種類を超えるくらいの貝を入れていたのですが、どれも合わなかったようでした。残り1匹となり、ヒーターを点けて越冬させました。この時点では、元気よく動き回っていたオカヤドカリでしたが、2017年の春頃になると、突然動きが止まりました。

この個体は、2016年に脱皮した直後に目撃した個体で、再び脱皮が始まるのかもしれないと思い、しばらく様子を見ることにしました。

毎日そっと覗き込みましたが、貝殻と砂の間の隙間から少し脚が見える状態で、動いているのかいないのかよくわからない感じでした。そうこうしている間に、春の繁忙期が訪れ、見る機会がぐんと減ってしまいました。湿度を保つために、淡水を切らさないようにしましたが、やはり動いているのかいないのかわからず、同じ場所にいました。

もうダメかもしれないという気持ちと、奇蹟を期待する気持ちが入り交じった複雑な状態で夏を超え、秋から冬になりました。オカヤドカリは、ずっと動かず同じ場所にいました。もうダメなことはわかっていましたが、気持ちの整理がつきませんでした。

そして、2018年の春になって、もう片付けをしようと思いたちました。生きていたときと同じ姿で、動かなくなっていたオカヤドカリ。すっかり水分がなくなっていました。きっと、1年前に亡くなっていたのだと思います。

片付けをしながら、うちに来たときに背負っていた小さな宿貝を見つけました。人差し指の上に乗せられるくらい小さい状態から、宿貝を含めると片手で覆えないくらいの大きさにまで成長していました。 オカヤドカリは、人に懐かないということも知っていましたが、私が世話をしていても、のそのそと動いていたり、貝殻を持ち上げると中から出てきてハサミで威嚇したりする個体でした。本当に、いろいろなことを教えてくれたオカヤドカリたちに感謝し、もう二度と飼わないと心に決めて、オカヤドカリ以外には使えないものをすべて捨てました。

2018年2月19日月曜日

micro:bitを:MOVE miniと組み合わせてミニバギーを作る

前回の続きです。micro:bitを使って、ミニバギーを作ります。出かけたついでに秋月電子で買ってきた、イギリスのKitronikが製造販売している「:MOVE mini」というミニバギーキットを使いました。(micro:bitは付属していないので、別途用意する必要があります)説明書は、すべて英語なのですが、Webサイトの情報と合わせて取り組めば、難しいことはないと思います。

SERVO:LITE基板にmicro:bitをビス止めしたら、プログラミングのためにUSBケーブルでパソコンとつなぎます。はじめのつまずきは、マイクロUSBケーブルのつまむところが厚すぎて、基板に干渉することでした。Webサイトによると、厚さ5.5mm以下のものであれば大丈夫のようですが、手元になかったので近所の家電量販店で購入してきました。

次に、「JavaScript Blocks editor」を使ってプログラムを組みます。「高度なブロック」メニューから「パッケージを追加する」を選択します。出てきた検索窓に「neopixel」と打ち込むと、パッケージリストの中に「neopixel」が表示されますのでクリックします。これでパッケージの追加が終了しました。

ここまででプログラミングの環境が整いました。説明書に従って、プログラムを組んでSERVO:LITE基板のテストを行いましたが、特に問題はありませんでした。後は一気に組み立てて、サーボモータの動作確認までしてしまいたいと思います。私が作ったプログラムを画像として書き出したので貼っておきます。

Aボタンを押して前進、Bボタンを押して後進、AボタンとBボタンを同時に押して停止するプログラムになっています。今後は、これを左右の方向転換もできるプログラムに変えていきたいと思っています。そして、BluetoothでiPhoneからコントロールできるようにすることも目標としています。ちょっと久しぶりにワクワクしています。

2018年2月18日日曜日

micro:bitはじめました

身近なところでScratchを使った授業づくりをはじめた教員がいるので、私も自分なりに教材研究を始めようと思いたちました。とは言え、既に自分で思い通りの授業ができる立場ではないので、今後の展開を見通して、いつでもサポートができるようにしておこうということです。

今回のターゲットはmicro:bitです。はじめは、スイッチサイエンスさんのchibi:bitを購入してちょっと動かしてみていたのですが、その後、日本国内でもmicro:bitが購入できるようになったので、3枚ほど購入しました。micro:bitは、イギリスのBBCが開発し、イギリス国内では子どもたちに配布されているもので、mbed日本語での案内)ベースのマイコン基板です。

micro:bitを動かすためには、いくつかの方法があるのですが、一番簡単なのは「JavaScript Blocks editor」を使う方法だと思います。Scratchライクなビジュアルプログラミングが可能で、JavaScriptベースの言語でも記述することができます。「最初だけ」と「ずっと」のブロックが置かれた状態からスタートするので、考え方はArduino IDE(「setup()」と「loop()」)に似ていると思いました。これだけで、結構いろいろなことができるように工夫されているのは、後発の強みだと思います。

プログラムを作った後は、自分のパソコンにダウンロードして、micro:bitにコピーします。micro:bitをUSBケーブルでパソコンにつなげると、USBメモリのように接続されますので、そこにダウンロードしたhexファイルをコピーするだけです。これから、以下のサイトも参考にしながら、時間を見つけていじってみたいと思っています。

ちなみに、はじめに入っているプログラムは、「first-experience demo program」にありますので、初期状態に戻したい場合は、こちらからhexファイルをダウンロードしてmicro:bitにコピーしてください。

2018年2月10日土曜日

Raspberry Pi(Raspbian)のアップデートをしながら思ったこと

私の手元には、6台のRaspberry Piがあります。内訳は、初代Raspberry Pi(もともと2台買ったのだけど、そのうちの1台は、早々に壊れたので残り1台)、B+(2台)、2B(1台)、3B(2台)です。いずれも、Raspbianで動かしています。事情により、しばらく放置していたのですが、活躍のチャンスが巡ってきそうなので、久しぶりにアップデートをすることにしました。

まずは、RPiを起動して「startx」でGUIの環境にします。次に、LXTerminalを起動して以下のコマンドを打ち込みます。

$ sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade

これで、更新されているパッケージの情報を取得することが出来ます。あとは、更新するだけですので、「y」をタイプしてEnterです。結構時間がかかると思いますが、気長に待ちます。更新が終わったところで、以下のコマンドを打ち込んで余分なパッケージを削除します。

$ sudo apt-get clean && sudo apt-get autoremove

今回の作業では、余分なパッケージは検出されなかったので、大きな変更は行われていないのかもしれません。ここまでの作業を、6台分やりました。

今後の対応として、 SDカードなどのフラッシュメモリは書き込み回数に制限があるため、アップデートを繰り返してきたものは、新しいSDカードにコピーして使った方が良いと思います。
Gigazineの記事に解説がありました。古い記事ですが。

RaspbianのSDカードのコピーについては、以前にやったことがあるので(すっかり忘れていましたが)思い出しながらやってみたいと思います。こうしたメンテナンスを含めると、学校に導入する際には、様々なサポートが必要になると思います。ボランティアベースでやってもらうのにも限界があるでしょう。1人1台配布できたとして、家庭に持ち帰らせてメンテナンスまでさせるのは難しいと思われます。人も金も時間も足りない日本の学校教育に、大きな風穴を開けるのは本当に難しいと思います。私にとっても大きな課題だと思っています。

2018年2月6日火曜日

プログラミング教育をはじめます

いろいろな構想を思い描きながらも、立場的にできないことが多くなっていたこの数年間。ここに来て、新しい学習指導要領に「プログラミング教育」が明記されるなど、私がやりたかったことが、しやすくなってきたかなと思える状況になってきました。
#「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」あたりから読まれることをおすすめします。

そんな折、教員向けのプログラミング教育に関する研修の案内が立て続けにやってきて、私だけでなく、校内の先生方にも参加してもらいました。希望制の研修ですから、希望が通るかどうか少し心配をしていたのですが、杞憂に終わりました。

その先生方から、「パソコンクラブの児童にScratchを使わせたい」との要望がありました。ここは全力で支援するところだと思い、動作チェックに付き合うことにしました。職員室のパソコンなら問題なく動くのに、コンピュータ室のパソコンではFlashが動かないようにしてあって、Web版のScratchが動きませんでした。いろいろ試しても結局動かず、最終的にインストール版のScratch 1.4を使うことにしました。
#オフライン版のScratch 2.0は、インストールの段階でつまずきました。

とは言え、Scratch 1.4も素直にはインストール出来ませんでした。「Program Files」の変更に制限がかけられているためです。そこで、インストール先を無難なところに設定し、そこに出来上がった「Scratch」フォルダを共有することにしたのでした。この方法なら、複数のパソコンでScratchを使うことができました。先生方も動かすことができたと大喜び。「これはハマる」と興奮気味でした。

こうした活動は、その面白さに教員が気づき、それが伝搬していくことで広がっていくのだと思います。教材研究は、かくあるべしと思います。私も一緒に教材研究をしながら、授業づくり、教材づくり、…何でもやってみたいと思っています。「秋(とき)は来たれり」

【追記】Scratch 1.4には、日本語にのみ修正が必要なところがあったのを忘れていましたので、追記しておきます。(2018.2.7) 

修正されている日本語ロケールファイルhttp://t.co/pSIKMIk3gC)をダウンロードして解凍し、「Scratch」フォルダ内の「locale」フォルダに「ja.po」ファイルと「ja_HIRA.po」ファイルをコピー(置き換え)します。詳しくは、「Scratch1.4のダウンロードと日本語翻訳ファイルの差し替え」の説明がわかりやすいと思います。

2018年1月6日土曜日

Windows 7 PCのUSB 2.0ポートからHDMI出力を試みる

仕事で使っているWindows 7で動くラップトップPCのVGAポートがダメになり、外部モニタに出力することができなくなってしまいました。(しかも複数台)いろいろと相談をしてみたのですが、近々に新しいものに更新される予定がなく、苦肉の策でUSB 2.0ポートからHDMI出力できる変換器を購入して、外部モニタに出力できるか実験してみました。

そもそもUSB 2.0だと速度が出ないため、全くお勧めできないところなのですが、特殊な事情により、どうしてもUSB 2.0しかないPCでHDMI出力を求めるなら、こんな方法もあるということでシェアしておきます。

購入したのは、BUFFALOGX-HDMI/U2というものです。USB 2.0対応の現行品としては、唯一に近い選択になります。
私個人が使うのであれば、中古の生産終了品に手を出すこともあるのですが、確実に使えないと意味がないので。

実験の意味もあってとりあえず1台購入し、付属CDからドライバーをインストールしてPC→外部モニタとつないでみました。しかし、何も表示されません。PC側では、モニタに出力する何かにつながっている雰囲気は感じられるのですが、解像度などのモニタの設定ができません。外部モニタ側も「信号がない」とメッセージを出したまま、数分でスリープ状態にまりました。

HDMIケーブルのせいではないかとか、別のモニタにつないだらどうかとか、いろいろ変えて試してみましたがうまく行かず、頭を整理するためにしばらく放置することにしました。
本当は、「うまく使えなかったら自腹で買い取りかな…」と涙目状態でした。

そして、昨年末になって時間が取れたタイミングでもう一度トライしてみることにしました。ところが、付属のCDが見当たりません。探すのも面倒なので、BUFFALOのWebサイトからドライバーをダウンロードしました。結果的には、これが良かったようです。(付属CDに収録されていたのは、古いドライバーでした)

ドライバーのインストール画面は、今までのものとそれほど変わりがなかったのですが、ドライバーをインストールし終わった直後にモニタを設定するウィンドウが自動的に開いて、外部モニタが接続されていることが確認できました。さらには、タスクバーにも新しいアイコンが追加され、いつでもHDMIにつなげた外部モニタの設定を変更できるようになりました。
ミラーリングだと、外部モニタいっぱいに画面表示できなかったので、外部モニタのみに出力するようにしたところ、しっかり画面いっぱいに表示するようになりました。

これで購入したGX-HDMI/U2が無駄にならずに済んだと同時に、VGAが壊れたラップトップPCを使い続ける目処がたちました。ついでに、後々のことを考えて、簡単なセットアップマニュアルを作っておきました。後は、このラップトップPCが更新されるまで、頑張って欲しいと思っています。

2018年1月4日木曜日

カブトムシの世話(2018新春)〜腐葉土は保水力が弱い

新年ではありますが、このところの乾燥が気になっていました。例年、冬場の世話は、カブトムシが冬眠中のため行わないことにしていたのですが、昨年の世話から3ヶ月経ったので、コンテナを覗いてみることにしました。
#そう言えば、秋にマットから取り除いた大量のフンは、職場のパンジーの肥料に使われています。

上部は腐葉土(3ヶ月前はかなりこんもりとしていましたが、今はぺちゃんこにしぼんでいます)で、数cm下にクヌギマットを混合した層があります。カブトムシたちは、冬眠中なので深いところにいることを想定し、上の方だけひっくり返してみました。すると、予想以上にパサパサ状態。腐葉土のしっとり感もなく、完全に乾ききっていました。

その下のクヌギマット層も表面がすっかり乾いていたので、加水作業をすることにしました。霧吹で表面を濡らし、ひっくり返して揉み込むように混ぜる作業です。これを何度も繰り返し、400mlくらいの水を染み込ませました。
左手の調子が悪くて少々難儀をしましたが…。

本当は、ビニールシートを挟んでおくと良いのかもしれませんが、タイミングを誤って(否、世話を忘れて)窒息されるのも怖いのでやめました。これでしばらくまた様子見です。水分が多すぎると、凍結が心配されます。コンテナ全体を毛布のようなもので覆った方が良いのか、いろいろ試行錯誤中です。