前回の続きです。Rolandの電子楽器用モニタスピーカー(MA-4)のスピーカーユニットを再生する計画で、PAM8403(←Datasheet)アンプICを載せたパワーアンプ(GF1002←メインアンプ)モジュールと、NE5532アンプICを載せたプリアンプ(XH-A901というものらしい←YouTubeで接続方法の解説がありました)モジュールを組み合わせて、プリメインアンプを作るところからです。
これらのアンプモジュールを動かすために、以前にも使ったことがあるMT3608(←Datasheet)というDC-DCコンバータICを載せた電源モジュールを使います。USB給電で5Vを印加して、テスターで測定しながら12V程度に昇圧してNE5532のプリアンプモジュールへ印加します。同時にUSB給電の5Vが「VIN+」と「VIN-」にもそのまま出ていたので、これをPAM8403のパワーアンプモジュールにつないで印加します。これで、電源モジュール一つで2つのアンプモジュールを動かすことができるはずです。
#この使い方が正しいかどうかは無保証なので真似をされる場合は自己責任でお願いします。
ここまでで、スピーカーから音が出るか確認をしてみました。すると、聞き覚えのある高音のノイズが聞こえました。以前と同様に、またMT3608のDC-DCコンバータICモジュールからの発振だろうと思ったので、ポテンショメータを回して電圧の調節をすることにしました。今回は、電圧を上げていくと発振ノイズがどんどん低音になっていって、スピーカーから唸るような音が出るようになってしまいました。
そこで、電圧を下げていって発振ノイズをどんどん高音にしていきました。テスターで測定しながら、だいたい8V辺りで発振ノイズが聞こえなくなりました。(もしかするとモスキート音がしているのかもしれませんが…)今回使っているプリアンプモジュールは、本来12〜24Vの範囲で動作することになっているのですが、8Vでも音が出ているのでとりあえずよしとすることにします。
#念のために、DC-DCコンバータICモジュールとプリアンプモジュールをつないでいる導線にフェライトコアを取り付けておきました。
これでプリメインアンプは完成ということにして、DAISOで購入しておいた枡形の適当な箱に詰めてみました。
最後に、MA-4のスピーカーユニットを入れる筐体をどうするか考えます。筐体(エンクロージャー)として、MA-4のものをそのまま使ってみることも考えたのですが、試行錯誤の末断念。そこで、仕事帰りにたまたま立ち寄ったいつものHARD OFFでメーカーのよくわからないスピーカー(ジャンク扱いの左右セットで550円)を見つけたので、これに入れることにしました。
#このジャンクスピーカーの中に入っていた12cmくらいの4Ωのスピーカーユニットは、磁石の周りの金属の錆が酷かったため、使い回すのを諦めました。
このジャンクスピーカーは、スピーカーユニットがサランネットに直接ビス止めされていて、バッフル板がありませんでした。サランネットからスピーカーユニットを外して箱だけを使うことにして、在庫していた木板でバッフル板を作ってMA-4のスピーカーユニットを固定しました。これを、ジャンクスピーカー筐体に固定し、合わせて筐体の背面にスピーカーターミナルを取り付けて、スピーカーユニットと内部配線しました。
ということで、MA-4改が出来上がりました。(オリジナルの部品は、スピーカーユニットだけですけどね)もともとフルレンジのスピーカーユニットにバスレフポートが付いただけのモニタスピーカーだったので、ジャンクスピーカーの筐体に付いていたバスレフポートをそのまま使いました。
#元のMA-4のバスレフポートは前面にありましたが、今回のものは背面にあります。
プリアンプを入れているためか、調節によってはフルレンジ1つで鳴らしているとは思えないくらい低音から高音までしっかり鳴ってくれている印象です。数時間鳴らしてみて(エイジングと接続に問題がないか確認しました)特に問題はなさそうなので、古い電子楽器たちのモニタスピーカーとして活躍してもらう予定です。
(もともとジャンクスピーカーに付いていたサランネットは、きれいに洗浄したものの、このスピーカーにつけると見栄えが悪い感じがしたので外したままで使うことにしました。)
0 件のコメント:
コメントを投稿