以前の続きです。BehringerのPro VS MINIを購入して、古いMIDIキーボード(RolandのPC-300)でコントロールして音を出してみたところまでやりました。今回は、iMac(こちらもちょっと古め)につないでBehringerのDownload Centerからダウンロードしたソフトウェアが使えるのかやってみたいと思います。
先述の公式ダウンロードサイトでmacOS用の「SYNTHTRIBE(ダウンロード時のバージョンは、ver.2.9.0でした)」をダウンロードして、iMacにインストールします。そもそも、このソフトはBehringerが製造・販売する様々な電子楽器のコントロール(エディットやファームウェアのアップデートなど)をするためのもので、以前からどんなことができるのか使って試してみたいと思っていました。今回は、比較的新しいPro VS MINIにも対応しているのかどうか、確認してみたいと思います。
#ちなみにMIDI&CV/Gateキーボードの「SWING」については、「ControlTribe」という別のソフトウェアが用意されています。いずれも、ダウンロードサイト内で条件を選択しながら探さなければならないので、ちょっと面倒な感じがました。
まず、Pro VS MINIの電源は、USB-Cで供給されるようになっているので、ここからiMacにつないでみました。すると、とりあえず電源が入ることは確認できました。次に、SYNTHTRIBEを起動すると、Behringerのシンセサイザーたちの画像が次々に表示されるだけで、何も起こりません。一瞬、このソフトは製品紹介のソフトなのではと思ってしまいましたが、使っているUSB-Cケーブルが、電源用のものだったことに気がついてUSB 3.0対応のケーブルに交換しました。再びPro VS MINIの電源を入れて、SYNTHTRIBEを起動させようとすると、直後にアプリケーションソフト自体が落ちてしまうようになりました。どうやら、USB-CでつながっているPro VS MINIを探しに行って、何らかの処理をはじめたところで落ちてしまっているようでした。これは、USB 2.0対応のケーブルでやっても変わりませんでした。USBハブをはさまないでiMacに直接つないでも挙動は変わりません。やはり、現状のSYNTHTRIBEは、Pro VS MINIには対応していないのだろうと思います。
#表示される製品写真の中にも、Pro VS MINIは入っていませんでした。
ちょっと残念な気はしましたが、何か手がかりがないかと思って調べてみることにしました。英語の口コミ情報的なものをいくつか読みましたが、以前のバージョンでは使えたことがあったような…?どうして使えなくなってしまったのか。Behringerの公式ダウンロードサイトでは、Pro VS MINIの関連ソフトウェアとしてSYNTHTRIBEがダウンロードできるようになっているので、公式の認識では使えることが前提なのかもしれません。私が使っているiMacは、古いバージョンのmacOSで動かしている(最新のものにはアップデートできない)ので、それが不具合の原因かもしれないと思って、(本当は嫌だったけど…)普段遣いのMacBook Proでもいろいろと試してみましたが、結果は同じでエラーを吐いて落ちてしまいました。これ以上は、私の力ではどうすることもできません。状況に変化があったら、また検証していきたいと思います。現状では、MIDI INがあることを最大限利用して、MIDIキーボードやMIDIシーケンサーなどとつないで音源として活用することを考えたいと思います。
ここまでやってみると、以前に購入していた「RD-6(Classic Analog Drum Machine with 8 Drum Sounds, 16-Step Sequencer and Distortion Effect)」と「TD-3(Analog Bass Line Synthesizer with VCO, VCF, 16-Step Sequencer, Distortion Effects and 16-Voice Poly Chain)」について、SYNTHTRIBEでどんなことができるのか気になってきます。次回以降、これらの電子楽器について、SYNTHTRIBEの使用感を検証していきたいと思います。