2025年12月9日火曜日

Freenoveのコントロールボード(Arduino UNO R4互換)を使ってみる

Arduino® UNO R4が販売されるようになって2年以上が経過しています。そろそろ互換ボードが出てきても良いかなと思っていたところ、Freenoveという中国企業が互換機を販売しているのをAmazonで見つけたので、どんなものかと思って買ってみました。Arduino UNO R4 Minima互換の「Control Board V5 Rev4 Mini(「V5 Rev4 Mini」と略記)」と、Arduino UNO R4 WiFi互換の「Control Board V5 Rev4 WiFi(「V5 Rev4 WiFi」と略記)」の2つです。
#Freenoveは、学習用のロボットキットなどを製造販売しているメーカーのようです。

本家UNO R4には、ルネサスの「RA4M1」というマイクロチップが搭載されています。チップの表面には、「R7FA4M1」と刻印されています。Freenove版のMiniとWiFiにも、同じくR7FA4M1チップが搭載されていました。同じチップが使われているということは、このチップ由来の不具合は、解消されていないままである可能性が高いということになります。そのあたりも含めて、これまでの知見をもとに検証をしていきたいと思います

今回の動作確認は、MacBook Proを使います。また、Arduino IDEは2.3.6を使うことにします。V5 Rev4 MiniをMacBook Proにつないで、Arduino IDEを起動します。「ツール」メニューから、「ボード:」を「Arduino UNO R4 Boards」→「Arduino UNO R4 Minima」を選択し、「ポート:」を「/dev/cu.usbmodem…(Arduino UNO R4 Minima)」を選択します。ボードマネージャで「Arduino UNO R4 Boards」のインストールがされていない場合は、先にインストールしておく必要があります。次に、「ファイル」メニューから、「スケッチ例」→「01 Basics」→「Blink」を開きます。これで、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックすると、無事にLチカの動作確認ができました。基本的なことではありますが、互換機としての動作に問題はないようです。

V5 Rev4 Miniの動作確認ができたところで、続けてV5 Rev4 WiFiも動作確認をしていきます。同じ環境で動作確認をするために、V5 Rev4 WiFiに差し替えてから「ボード:」を「Arduino UNO R4 Boards」→「Arduino UNO R4 WiFi」に変更し、「ポート:」を「/dev/cu.usbmodem…(Arduino UNO R4 WiFi)」に変更します。動作確認用のプログラムとして、「ファイル」メニューから「スケッチ例」→「(Arduino UNO R4 WiFi用のスケッチ例)LED_Matrix」→「PlayAnimation」を開いて、「→(コンパイル&書き込み)」ボタンをクリックしてみました。すると、無事にマトリクスLEDにアニメーションが表示されて、問題なく動作することが確認できました。調子に乗って、以前の動作確認で使った、「Arduino UNO R4 WiFiを使って、ネットから日時取得 のプログラム」でも動作確認してみましたが、こちらも問題なくマトリクスLEDに現在時刻が表示されました。

Linuxでも試してみようと思い、Linux Mintで動かしている自作PCを使って確認をしてみました。結果としては、本家UNO R4と同じように、V5 Rev4 Miniの方は、「dfu-util」のエラーでコンパイル&書き込みができませんでした。V5 Rev4 WiFiの方は、「PlayAnimation」も日時表示も問題なくコンパイル&書き込みができました。ということで、FreenoveのArduino UNO R4互換コントロールボードでも、全く同じように使うことができることがわかりました。お買い得なのでArduinoブランドにこだわりがなければ選択肢としてありだと思います。

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