2023年6月25日日曜日

Linux MintでLMMSを使ってみる

以前、Linux Mintで動かしている自宅のPCにインストールしてあるRosegardenで、MIDIインターフェイスを通して外部音源を鳴らすことはできました。さらに、内部音源を使うことはできないかといろいろと試行錯誤していたところ「LMMS(Linux Multi Media Studio)」というシステムがあることを知り、早速使ってみることにしました。

ダウンロードサイト(Linux・Mac・Winに対応しているので、それぞれのダウンロードサイトが用意されている)から最新版をダウンロードすると「.AppImage」という拡張子の付いたファイルがダウンロードされます。このファイル上で右クリックをして、プロパティから「パーミッション」タグを選択して「プログラムとして実行可能」のチェックボックスにチェックを入れます。これで、ダブルクリックでアプリとして起動するようになります。初回だけは、ファイルの保存場所について確認されますが、それ以降は(「ゴミ箱」以外の)どこに置いてもダブルクリックで起動します。
#最近のLinuxの流儀にならえば、/usr/bin/とか、/usr/share/あたりに置くのが正しいのかもしれませんが、今回は/homeの自分のフォルダの中に置いて、デスクトップにランチャー(右クリックで「+ここに新しいランチャーを作成…」)を作り、アイコン名と起動コマンドを設定してみました。これで、デスクトップのアイコンから起動することができるようになりました。

試しに、「ソング エディター」ウィンドウの1番上のトラック(「Triple Oscillator」というソフトウエアシンセサイザーが設定されている)に簡単なフレーズを入力してみます。入力したい位置でダブルクリックすると「ピアノロール」というステップ入力のような画面が表示されます。ここに音の高さと長さを設定して、簡単なフレーズを作ってみました。再生ボタンで無事に演奏されることを確認。ソング エディター側の再生ボタンを押しても演奏されました。個々のトラックに楽曲の演奏に関わるデータを入れていくことで曲全体を完成させるようなイメージで、DTM環境としては申し分ない機能が備わっていると感じました。

次に、SMF(スタンダードMIDIファイル)のデータをインポートして内部音源が鳴るかどうか確認することにしました。インポート直後は再生ボタンを押しても音が鳴りませんでした。ウィンドウの左側に並んだメニューから「Instrument Plugins」を選択し、開いたリストに先程のTriple Oscillatorを見つけました。演奏データが入力されているトラックには別のプラグインが設定されているようですが、これをTriple Oscillatorに変更する(ドラッグ&ドロップ)と無事に楽曲が再生されました。Instrument Pluginsには、様々なタイプのソフトウエアシンセサイザーが搭載されていて、外部の音声ファイルを再生するソフトウエアシンセサイザーやパーカッション専用のソフトウエアシンセサイザーもありました。

これまで、Rosegardenで苦労していたので、こうも簡単に内部音源が鳴ってしまうのは肩すかしな感じですが、ユーザー目線でこのようなシステムを作ってくださった方々に感謝し、ありがたく使わせてもらおうと思いました。今後は、外部MIDI音源やMIDIキーボードなどとの接続がどうなっているのかなど、いろいろと検証していきたいと思います。

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