以前の続きです。これまでは、主にMacBook Proを使ってPd(Pure data)の動作確認作業をしていましたが、調子に乗ってLinux Mintで動かしている自作PCにもインストールして、音が出るかやってみることにしました。
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「ソフトウエアマネージャ」からFlatpakパッケージのPd(バージョンは「0.55-2」でした)をインストールしました。動作確認をするために、Pdを起動してMacBook Proのときと同じプログラムを作って実行してみましたが、残念ながら音が出ませんでした。Pdに限らずLinux版の音楽関係アプリでは、インストールされている音楽関係システムやその設定によって音を出すのに手間がかかることが多々あります。今回のようにプログラムの作り方に間違いがなくても、Pdからの「音を出す」という命令を受け取って音を出すシステムとうまくつながっていない(うまく受け取れていない)のではないかと考えられます。ちょっとがっかり…。orz
気を取り直して、ソフトウエアマネージャでFlatpak版を削除してから通常版(バージョンは、ちょっと古い「0.52.1+ds0-1」でした)をインストールしてみました。Linuxあるあるですが、最新版よりもちょっと古いバージョンの方が動作する可能性が高いからです。通常版のPdを開くと、すべて英語表記のPdが起動しました。言語設定のやり方がわからなかった(できない可能性も…)ので、そのまま使ってみました。プログラム自体は、同じようにやってみましたが、残念ながらこれもダメでした。
ダメ元で、ソフトウエアマネージャでPd-extended(バージョンは「0.44.0」でした←サポート終了につき使用は非推奨です)を入れ直して動くかどうかやってみましたが、これもやはり音は出ませんでした。若干絶望的な状況になってきました。
仕方がないので、はじめにインストールしたバージョン「0.55-2」を入れ直して「オーディオオン(DSPオン)」にしてから、「オーディオとMIDIをテストする」の窓を開くと様々なテストをする道具が出てきます。これを使って音が出ないかどうかやってみましたが、ログ窓の方に「オーディオ I/O エラー」と出ては消える状態になってしまいます。
原因は、Pdが求める「音を出すシステム」と自作PCのLinux Mintで設定されている「音を出すシステム」が合っていないということらしいです。これらのON/OFF設定を合わせれば、音が鳴るんじゃないかと思うのですが、これが一筋縄ではいかないのがLinuxというものです。
自作PCのLinux Mintでは「PulseAudio」をメインで使っています。この環境でScratch 1.4やLMMSを使うと問題なく音が出ます。(但し、Scratch 1.4は、Windowsで使っているときのように音色の変更はできません)
Pdでは、「ALSA」を使うことが求められているようです。自作PCのLinux MintにもALSAの主要なパッケージはインストール済みです。これを、Pdを起動する際に、明示的にALSAを使うよう設定する必要があるのだろうと思います。以前、どこかで似たような作業をした記憶があるのですが、どうやるんだったか…思い出せるかやってみたいと思います。
ついでに、Raspberry Pi 5のRaspberry Pi OS(Raspberry Pi Imager)でも確認してみました。「Add / Remove Software」から、「puredata 0.53.1+ds-2+deb12u1」やALSAをインストールして動作確認をしてみましたが、この環境でも音が出ませんでした。
ということで、私が使っているLinux系のOS環境では、Pdを動かすことができませんでした。きっとやり方があって、何かが音を出すことを邪魔しているのだろうと思います。問題は、Pdを使えるようにすることで、別のものが使えなくなるのであれば、使用頻度の高くないPdを使うことを優先するのは得策ではないということです。(実験・検証はしたいけど、普段遣いの環境を壊すのも嫌だし…)