2009年6月28日日曜日

UbuntuにUSB接続の各種デバイスをつなぐ

ちまたには、USB接続のさまざまなデバイスが出回っていますが、そのほとんどが「Mac/Win対応」と書かれていて、「Linux対応」と書かれていることは希です。しかし、Linuxでも動かないでも無い(微妙な表現ですみません)場合が多く、実際にさまざまなデバイスをLinuxで使っています。

ちょっとした興味から、いくつかのデバイスについて「ひょっとしたらLinuxでも動くんじゃないかなぁ」と思い、動作テストを行ってみました。

(1) 古いeMacが生きていた頃、とある研究のために購入したUSB接続のWebカメラI-O DATA)を使っていました。しかし、新しく購入したMacBookにはiSightカメラが標準でついているため、捨てるのももったいないのでしまい込んでいました。これをUbuntuで使えないかと思い早速接続してみました。

Webカメラからの映像を表示するソフトを起動すると、カメラは認識されていない様子。そこで「lsusb」コマンドを使って確認してみると「ID 0c45:6030 Microdia VideoCam ExpressII」として認識されいてることがわかりました。さて、ここからどうすればカメラが使えるようになるのか。試行錯誤が続きそうな気配です。
#「dmesg」コマンドで確認しても、認識されていることがわかります。

(2) ゲーム用のコントローラがどの程度使えるのか試してみようと考え、近所のPCショップで期間限定で安売りしていたゲームパッドELECOM)を購入してきました。

これをつなぐと「ID 0079:0011」と表示されるのみで、デバイス名は表示されませんでした。こちらも、簡単には使えそうにありませんでした。

(3) かなり古いバーコードリーダーNEC)を見つけたので、これも接続してみました。こちらは認識&使用とも全く問題ありませんでした。これはすばらしい!

これからLinuxをデスクトップ用途として常用することを考えると、こうしたデバイスの認識&使用がスムーズに行えることが重要になってくると思います。さまざまなところで努力されていることと思いますが、そうしたノウハウをできるだけ集約し、簡単に使うことができるようにしていく必要があると感じています。

2009年6月24日水曜日

ライブCDを利用して学習環境を構築したい

「ライブCD」というのは、OSを1枚のCDやDVDに焼いて、そこから起動できるようにしたものを言います。KNOPPIXはその代表と言っていいくらい有名です。

以前からお世話になっている「ライブCDの部屋」というサイトがあるのですが、このところ、様々なライブCDが登場してかなりにぎわっている感じになっています。

中でも私が注目しているのは、次の3つです。

  • PCLinuxOS 2009.1…Mandrivaベース
  • SLAMPP lite 2.0…SLAXベース
  • Dreamlinux 3.5…Debianベース

そもそもKNOPPIXで学習環境を構築しようという試みを続けていたのですが、ここへ来て手元の古いPC(KNOPPIXの教育利用に関する研究のために無償貸与されていたもの)が最新のKNOPPIXでは動かなくなり、他のものを模索している中で上の3つに行き着いたのでした。

本当は、とても軽くて古いPCでもサクサクと動作してくれるPuppy Linuxに注目していたのですが、使いたいソフトのインストールが難しく(RPMやdebも使えず、tarからのインストールもかなり手間がかかる感じ)、学習環境を構築するのに時間がかかりすぎることから断念しました。そして、それに変わる軽くて古いPCでも快適に使えてメジャーなパッケージ形式が利用できるものを探していたのです。

いずれにしても一長一短あって、思い通りというわけには行かないようです。何か成果として報告できることがあったら、続きを書きます。

2009年6月14日日曜日

Scratch1.4rc on Linux

先日から取り組んでいるScratch 1.4のリリース候補のテストですが、マイナーな使い方とは思いつつ、Linuxでの動作実験に細々と取り組んでいます。

テスト用のマシーンで動かしているUbuntu 9.04に、Mac版のScratch 1.4rcから持ち込んだScratch.imageおよび.iniを使ってLinux版Scratch 1.3.1の1.4rc化を始めました。この他に持ち込まなければならないものは、CameraPluginとWeDoPlugin、それからlocaleフォルダ内の.poファイル一式です。一連のファイルを所定のところにコピーすると、あとは「runscratch.sh」をダブルクリックするだけで問題なく起動しました。

KNOPPIX 5.1.1ベースのEdu 7でも同様の手順でLinux版Scratch 1.3.1の1.4rc化をやってみました。こちらも問題なく起動しました。昨年は、楽器音が出なくて苦労しましたが、今回は難なく音も出て、ドラム音も出るようになっていました。
#音色数が少ないので全種類の音が出るわけではないですが…。

問題点は、日本語入力と録音ができないこと。この点については、1.3.1の時と変わっていません。スタッフの関係でLinux版の開発にはあまり積極的に取り組めないと聞いていますので、どこまで対応して頂けるかわからないのですが、今後の改善に期待をしているところです。
#今年も、Scratchを使った研究が続けられそうなので、是非!

2009年6月11日木曜日

Scratch 1.4rcが公開されました

次期Scratch 1.4のリリース候補版が公開されました。
http://info.scratch.mit.edu/Scratch_1.4_Release_Candidate

現在のところMac版とWin版のみです。そもそもMacユーザな私は、まずMac版を試してみました。一番大きく変化したところは、「演算」のコマンドが増えたことでしょうか。インターフェイスも若干変わって使いやすくなったように思います。
#「変数」の日本語2バイト文字の扱いについて、バグがあることがわかっています。

追加された機能も申し分ありませんし、WeDoとの親和性を高めるための拡張も行われており、これからの進展が楽しみです。

と書いて終わりでは何なので、Ubuntu 9.04上の(1)WineでWin版のScratch 1.4rcを試し、ついでに(2)Linux版の1.3.1のScratch.imageにMac版の1.4rcのScratch.imageを入れ替えてみました。

(1)については、メニューなどの日本語2バイト文字が正常に表示されない問題に遭遇しましたが、locale/ja.poのWinで使うフォントを設定するところに、明示的に「IPAゴシック」と書き込むことで正常に日本語が表示されました。ただ、私の環境ではWineで日本語入力ができない(多分どこかの設定をいじらないといけない)ので、日本語入力について試すことができていません。

【追記】Wineで日本語入力ができるようにしました。(ちょっと長い文になると変換できないのですが)Scratchでも日本語入力ができるか試してみましたが、残念ながら文字化けが発生して日本語は入力できませんでした。(2009.6.14)

(2)については、Mac版の「Scratch」の中身に侵入し、今までになかったプラグインをコピーしてUbuntu 9.04のScratch/squeak/3.9-8(同3.7-7も)へ持ち込みました。合わせて、Mac版に付属の「locale」の中身をすべてコピーし、Ubuntu 9.04のScratch/localeへ持ち込みました。これだけで、とりあえず使える環境が整いました。相変わらず日本語入力は不可能(Squeak 3.7-7を使っても文字化けする)なのですが、これも今後の対応に期待したいと思っています。

2009年5月30日土曜日

数学的な認知や思考を育てる知育玩具

積み木やブロックのような、長い歴史のある「おもちゃ」には、長く愛用される理由があるのだろうと思いますが、最近の子どもたちは、幼い頃からテレビゲームやポータブルゲームにどっぷりハマって生活していて、「遊び」という点では同じでも、その「質」の違いの大きさについて考えていかないといけないのではないかと感じています。
#私自身も、ゲーム世代の走り(ファミコンの発売が中学生だったと思います)ですので、魅力を感じなかったわけではないのですが…。

子どもたちが遊びの中から「学ぶ」ためには、おもちゃ自体に「気づく」要素が含まれていないといけません。すべてがお膳立てされていて、本質でない楽しさ(例えば、アニメのキャラクターやアイドルの肖像が使われていたり、ゲームっぽく仕立てられていたり…)で塗り固められたようなものは、子どもたちの認知や思考を刺激しません。まぁ、そういうものにしか興味を示さない子が増えてきているので、寂しいなぁと思うことも多くなってきましたが…。そこで、これまで私が使ってみたことのある「おもちゃ」を紹介してみます。

ポリドロン
正三角形や正方形、正五角形などを組み合わせて立体的(平面でもいけますが)なものを作るおもちゃです。辺の長さが統一されているので、様々な組み合わせ方ができます。正五角形と正六角形を使ってサッカーボールを作ることも。難点は、ジョイントの部分が少々固いので、力の弱い子に使わせる場合は、支援が必要だということと、ジョイントの部分の形が複雑で「平面図形としての辺」のイメージには程遠いことです。

パターンブロック
見た目は、小さな積み木の感じなのですが、その色分けや形、辺の長さや角の角度に秘密があり、奥の深いおもちゃだなと感心しているところです。学校の子どもたちにも使わせてやりたい教具の一つで、先日、分数のたし算・ひき算の授業で紹介しました。うちの我が子も「図形遊び」感覚で遊んでいます。難点は、積み上げて遊ぶには、集中力とテクニックを要することです。(積み木として使うには、小さすぎる感じです)

ジオマグ
磁石が内蔵されたバーを鉄球を介してつないでいくことで、様々な形を作ることができるおもちゃです。正多角形や正多面体などを作るのに適しています。バーの長さが決まっているので、「できないこと」も発見できます。そうしたものを発見したとき、「なぜここは届かないのか」何てことを考えさせるのもよいと思います。難点は、強く固定させたい場合などに磁石の知識が多少必要になるということです。

セット
4つの要素について、色(赤、紫、緑)、形(俵、ダイヤ、波)、数(1、2、3)、模様(塗りつぶし、縞、中抜き)のそれぞれ3種類(つまり3の4乗=81種類)のカードで遊ぶゲームです。作りは単純なのですが、カードの種類の多さが味噌で、正規のルールで遊ぶよりは、このカードを使ってどんな遊びをすると楽しいか考えることの方が楽しいようなカードになっています。難点は、組み合わせの考え方がわからないとおもしろくないので、就学前の小さいお子さんでは楽しくないかもしれないということです。

〈その他〉
私が愛用しているものとして、学研の「Embrainシリーズ」があります。「algo」が気に入って買ったのをきっかけに、今では7種類ほどが手元にあります。どれも、「脳に汗をかく」ようなおもしろいものばかりです。

漫画やゲームなどに夢中になっている子どもたちが、こうした知的な遊びを楽しむことが出きるようになってくれるとうれしいなぁと思うのですけど。

2009年5月20日水曜日

Scratch Day in Tokyo終了

以前にお伝えしていたScratchの世界同時多発的なイベントが開催され、その1つである「Scratch Day in Tokyo」が先日無事に終了しました。

私自身も登壇者の1人として、昨年度行った「ScratchとPicoボードを使った楽器づくり」について発表しました。会場は、広くもなく狭くもなくちょうど良い感じでお客さんの入りも上々でした。Scratchについてよくご存じない方もたくさん参加して頂いていて、注目されているのだということを改めて感じました。

私の話は、「オープンソースの活用」という部分を含んでいたため、どうしても「難しい雰囲気」が漂ってしまっていたのではないかと思います。この点は、ちょっと反省しつつ、でもきっと将来もっと気楽にオープンソースが使えるようになったら、そんなことは気にする必要がなくなるだろうと信じつつ。

今年は、立場的にもいろいろと制約があって、何ができるか未知数なところが多々あるのですが、子どもたちの思考力・表現力を育て「学びの可能性」を追究するような実践をしていきたいと考えています。

2009年5月16日土曜日

Squeak Etoys 3.0が公開されました

Squeak Etoysの最新バージョンである3.0が公開され、日本語環境を使えるようにするための置き換え用のファイルも公開されたというアナウンスがあり、早速使ってみました。

まずは本家のEtoysのサイトからMac版のEtoys(EtoysInstaller.dmg)をダウンロードしてインストールします。すると、いつもの「アプリケーションフォルダ」の中に「Etoys」というアプリケーションファイルがインストールされます。同時に、デスクトップにもエイリアスがつくられますので、それをクリックすればすぐに起動できるというわけです。

次に、日本語版のEtoysのサイトから以下の3つのファイルをダウンロードします。

  • etoys.image (25.8MB)
  • etoys.changes(1MB)
  • etoys.mo(308KB)

さてここからが問題。アプリケーションフォルダの中には「Etoys」というファイルが1つでき上がるだけなので、これらのダウンロードしたファイルをどのように置き換えるのか迷うところです。ここは落ち着いて、Macのアプリケーションファイルの実体は、「アプリケーションとして起動できる圧縮ファイル」になっていることがあり、フォルダのように中に入ることができる場合があるのです。試しに「control+クリック」でポップアップメニューを出してみると、「パッケージの内容を表示」という項目があり、無事に中に入ることができました。

中には「Contents」というフォルダが1つだけあり、「Contents > Resources」とたどって行くと、etoys.imageと.changesがありました。これをダウンロードしたファイルで上書きしましたが、.moがどこにあるかわかりません。勘を頼りに「Contents > Resources > locale > ja > LC_MESSAGES」とたどって行くと、ありましたありました。この中のetoys.moをダウンロードしたファイルで上書きして、Etoysを起動すると無事に日本語環境が使えるようになりました。

ちょっと面倒ではありますが、やってみる価値はあると思います。

【追記】Mac用のインストーラを作っていただきました。更新すべきファイルを自動的に更新してくれます。
http://d-mts.com/download.html
大変便利になりました。(2009.5.30)

ついでに、Linux版のEtyosでもやってみましたが、こちらはコンソールを開いてコマンドを使ってちまちまとダウンロードしたファイルを上書きして起動しましたが、「subscript is out of bounds: 6」というエラーが出てしまって、日本語入力ができませんでした。
#表示は日本語になるのですが…。