2019年11月17日日曜日

カブトムシの世話(2019秋)〜冬眠前にマットの状態を調べる

夏の暑さのピークを越えた頃、カブトムシコンテナの中は、生きている成虫がいなくなり、静かになっていました。前回の世話からだいぶ経ちましたが、いろいろとタイミングを逸してなかなか時間が取れずにおりました。そろそろ秋も深まってきて、これ以上時間を置いてしまうと冬眠の時期になってしまうと思い、慌てて世話をすることにしました。

実は、成虫がいなくなったあと、成虫が生活する場として開けておいた空間にクヌギのマットと腐葉土を足して、その場しのぎの世話をしていました。これが、結構減るのが早く、2度目、3度目と注ぎ足していたのでした。そして本格的な世話をすることにして、ほぼ土と化した腐葉土をひっくり返してみました。

表面近くの腐葉土を取り除くと、いつものようにフンの層が現れました。これを職場に持ち込んで花の肥料として使うため、腐葉土の空袋に入れていきます。(60Lくらいかな) どんどんカブトムシの幼虫たちが現れ、別の容器に移動しておきます。更に掘り進むと土質が変わって、ほぼ黒土の塊のようなところにたどり着きました。これ以上は持ち運ぶのも大変なので、自宅の庭の草木の根元に撒いてみました。固まっている土の中には、幼虫が殆どおらず、食料にはなっていないことが予想できました。

出てきたカブトムシの幼虫(3齢虫)は、72〜3頭(世話をしながら数えていたので、最後が曖昧)で、昨年よりも増えていました。実は、コンテナと腐葉土での飼育は、どのくらいが限界なのかを確かめる意味もあって、あえて世話をせずに放置してみていました。結果的には、昨年よりも個体数は増えていましたが、全体的に小さいものが多くなっているのかもしれないので、今後の飼育の仕方を見直す必要はあるかもしれません。

さて、ほぼ空にしたコンテナに、カブトムシの幼虫たちを戻します。黒土を2cm程度残して、その上に腐葉土45Lを入れて水分を加え、よく混ぜました。そして、さきほど別の容器に入れておいたカブトムシの幼虫たちを入れて、クヌギのマット10Lと腐葉土20Lを入れました。これでコンテナはパンパンです。

ここまでやっておけば、あとは春を待つだけです。来年も元気なカブトムシたちに出会えることを楽しみに待ちたいと思います。

2019年9月28日土曜日

Walt Disney World Resortへ(2018夏)Vol.2

前回の続きです。2018年8月8日(水)は、まだ現地時間に慣れていないので、前日23時に寝たのに4時前に目が醒めてしまいました。暇つぶしに本を読んだり、その日の計画を確認したりして過ごしました。(髭剃りもしましたよ)そうこうしているうちにみんな起きてきたため、朝食をとることにしました。朝食は、昨晩ホテル付属のコンビニで購入したカップ麺。日本風の味付けではなく、ちょっとアジアンな感じの味付け。もともとそういうのが好きなので抵抗はありませんでしたが、好き嫌いが分かれるところかもしれません。

食事を終えて身支度を整えて、Walt Disney World(WDW)のエプコット行きのシャトルバスに乗って出発。エプコットからモノレールに乗り換えてTransport & Ticket Center(TTC)まで行って、そこからバスでマジックキングダム・パークへ行きました。(広いので、移動の時間も結構かかる)予約していたチケットを購入して、いよいよ入場。はじめに、七人のこびとのマイントレインというローラーコースターに乗ってから、ディズニー・プリンセスたちに会いに行きました。はじめに、Elenaに会って、Belleに会って、Arielに会って、…といろいろなプリンセスたちと会いました。

次に、Under the SeaWinnie the Poohに行きました。日本のとはちょっと違って、新鮮な楽しみ方ができました。(少し酔った)その後、休憩がてら子供ビールのような飲み物(フローズン)をいただきました。暑かったのでとてもありがたく飲みました。日本のディズニー・ランドほどではありませんが、やはり人は多い気がしました。(そもそも広いからね)

目的地を変えて、モノレールに乗り、途中TTCで乗り換えてエプコットに戻りました。朝、エプコットまでバスで来ましたが、通過しただけでエプコットでは何も見ていませんでした。ここでは、ノルウェー館のFrozen ever afterに行ったあと、スティッチに会って、mission:SPACESeas with NEMO & FriendsTEST TRACKSSOARINと順調に回ることができました。そして、ガーデングリル(キャラクターが遊びに来るレストラン)で食事をして、最後にSpaceship Earthへ行きました。アトラクション自体は順調に回ることができたのですが、この日は腹を壊してトイレに通っていました。それでも、せっかくの旅行なので頑張って回りましたが、ときに脂汗が出るくらい痛むことがありました。
#海外旅行中にこんな事になったのは初でした。

1日遊び終わって、エプコットからバスでホテルに帰って翌日の準備をしました。一段落してシャワーを浴びてテレビを見ていたところ、家族がシャワーから出たのにシャワーの音がずっと続いていました。「変だな?」と思って見に行くと、シャワーのダイヤルは止まる位置になっているのに、シャワーが出続けていました。(ダイヤルはグラグラ)急いでフロントに連絡すると、スタッフを行かせると言われました。

しばらくして、(23:00すぎだったか…)修理のスタッフがやって来ました。状況を確認してどこかへ電話をしていました。修理するための部品がなく、明日以降に修理屋に頼まなければならないような話になっていました。それでも、しばらくしたらシャワーの音が止まりました。水道の元栓を止めたようでした。スタッフが「お願いがある」と言うので聞いてみると、別の部屋を用意するから部屋を移動してほしいとか。「今?明朝?」と聞いたら「今すぐ」と言われて、部屋を片付けることに。

翌日のために準備していたものも、連泊のために広げていたものもみんな片付けていたら、30分くらいで別のスタッフがやって来ました。別の部屋のルームキー(カード)を渡されて、案内されて新しい部屋に行きました。(隣同士の2部屋で宿泊していたので、ちょっと遠いところへ移動した)もともとは、2階の隅の方の部屋だったのが、5階の見晴らしの良いところに移動となりました。
#フロントからは遠くなりましたが)既に日付を超えていたのですぐに就寝しましたが、翌朝見たら、ホテルの噴水が見える素敵な部屋でした。(お詫びの気持ちがあったんだろうと推察。

2019年8月18日日曜日

Walt Disney World Resortへ(2018夏)Vol.1

もう、1年前のことになりますが、アメリカ合衆国フロリダ州オーランドにありますWalt Disney World Resortへ行って来ました。当時、Blogにまとめようと記録だけはしていたのですが、そのまま放置していました。(実は、帰国後も大変で、それどころではなかった)流石に数年経ったら賞味期限が切れそうなので、今のうちに何回かに分けて書いてみようと思います。

2018年8月7日(火)の早朝、計画通り車に荷物を積み込んで、成田に向けて出発しました。特に渋滞することもなく、幸先の良い出発でした。ネットで予約していたUSAパーキングに車を預けて、マイクロバスの無料送迎バスで成田空港へ向かいました。空港について、American航空のブースでチェックインしてチケットを受け取り、docomoのカウンターで海外で使える設定の確認をしました。アプリから設定できることなどを教えてもらい、Free Wi-Fiも使えるので簡単に行けそうな気配。後でこれがとても役に立ちました。

早朝に家を出たため、空港で朝食(蕎麦)を済ませてから出国ゲートへ向かいました。いよいよオーランドに向けて出発します。直行便ではなく、まずはダラスまで約11時間(日付変更線と時間変更線を越えた)のフライトでした。機内では、トゥームレイダーを2本見てゴルフのゲームをやりましたが、時差ボケが怖かったので後は寝ていました。ダラス・フォートワース国際空港(「ダラス・フォートワース国際空港完全ガイド」がおすすめ)で入国手続きをしました。ESTAは、申請済みでしたが、入管は、kiosk端末で手続きを行い、長らく待たされてチェックを受けました。(滞在期間やら職業やらを聞かれた)乗換便に余裕がないと怖いところですが、それを見越して余裕のある便を用意してもらっていました。

ダラスからオーランドに行く空港内で、ダラス・カウボーイズNFL)のショップを発見したのですが、詳しく見ている余裕はありませんでした。残念。余裕もなく慌てて乗った飛行機は、予定時刻をだいぶ過ぎたのに離陸する感じがなく、機長から英語で乗り換えのアナウンスがありました。どうやら、機体にトラブルがあって飛べないから、別のゲートから乗り直して欲しいと言っているみたい。言われるままに一度飛行機を降りて、別のゲートから乗り直しました。(飛行機がグレードアップしていた)

その後は、順調にフライトができたので、予定より1時間遅れてオーランド国際空港に到着。タクシーでホテルに向かいました。(値段の確認が大事)Clarion Inn Lake Buena Vistaホテルにチャックインして、すぐにタクシーでディズニー・スプリングスへ向かいました。(無料のフリーWi-Fiが飛んでるので便利)ガイドを見ながらうろうろ。ショップを覗いて、子供の帽子を買いました。夕飯代わりにホットサンドのサンドイッチ屋で食事をして、THE VOID: STEP BEYOND REALITYに挑戦しました。これは、ストームトルーパーになって戦う参加型VRゲーム。(名前など登録してストームトルーパーになりきる)ここで、グアムからアラスカへ渡り歩いて、観光で来たというジンさん(アジア系アメリカ人)という方に出会いました、日本にも行ったことがあるとかで、自分は1人だから一緒に混ぜてくれと言われて、我が子とともに3人で一緒のチームでミッションをクリアすることになりました。

建物の中で秘密のミッションを伝えられてから、VRスーツとヘッドセットを着用する(新しいアトラクションのためか、説明のお兄さんが雰囲気を壊すようなカミ方をしてみんな苦笑)ことになりました。アトラクション内の英語の説明は、よくわからなかったけれど、やることは決まっているからほぼ「OK」ボタンを押して進みました。(ゆっくり考えている余裕はない)VR恐るべし。臨場感があって、熱いのとか被弾した感じとか、雰囲気が伝わって来ました。すっかりストーリーの世界にハマりながら、謎解き要素もあって、言葉もろくに通じないのに協力しながらミッションをクリアしていきました。正味20分くらいのアトラクションで、ようやく終わって出てきたらすっかり暗くなっていました。更に子供の買い物を済ませて、タクシーをひろってホテルに戻りました。

ホテルに戻って翌日のバスの時間などを確認して、ホテル付属のコンビニで朝食と髭剃り(普段使っているのを入れ忘れた…)とシェービングムースを買って、自分の部屋に戻りました。かなり疲れたので、入浴とWi-Fiの設定を済ませて就寝しました。

2019年7月7日日曜日

カブトムシの世話(2019夏)〜怒涛の餌やりスタート

前回の世話から2ヶ月ほど経ちました。7月2日の帰宅時に、カブトムシコンテナからガサガサキシキシ音がするので、羽化したカブトムシが出てきたことがわかりました。しかし、時間は24時過ぎ。このままコンテナを開けると、元気いっぱいのカブトムシたちが飛び回って収集がつかなくなるだろうと思い、餌やりは断念。翌朝餌やりをすることにしました。

明けて翌日の7月3日。在庫していたカブトムシゼリーを抱えてコンテナを開けてみると、表面に出てきていたのは、20頭ほどのカブトムシたち。朝になっておとなしくなっていました。夜は、もっとすごいことになっていたのだろうと想像しながら、とにかく慌てて餌をマットの上に並べました。仕事が忙しくて夜が遅く、どうしても朝の時間にしか餌やりができないのですが、本当は、もう少し環境を整えなければならないと思っていました。

そんな心配な状況で、日曜日を迎えました。(土曜日も出勤していたので)昨年のカブトムシたちが使っていたのぼり木や餌皿を出してきて、カブトムシたちの住環境を整えました。蛹化に失敗した幼虫1頭と、餌にありつけなかったのか成虫1頭の死骸が出てきましたが、それ以外は問題なく、やはり20頭(内2頭が雌)くらいが常にマットの上にいるという状況でした。気になったのは、角の小さな成虫が多くなっている印象があったこと。以前は、1〜2頭程度だったものが、4〜5頭くらいは角が小さいのです。コンテナ飼育では、餌を奪い合うこともなさそうだし、むしろ大きな角はゼリーを食べるのに邪魔なのかもしれません。(原因は、そんなことではないかもしれませんが…汗)

既に、夏の産卵から秋の飼育に備えてクヌギマットを40L分用意してあるので、あとは、腐葉土を80Lくらい追加で購入する予定です。腐葉土飼育にしたことで、マットの黒土化が早くなり、前年のマットの使い回しが厳しい感じになっています。職場(学校)の花壇の土壌改良に使おうかと考えていますが、運び方をどうしようかと思案しているところです。

Celeron J1800搭載mini-ITXマザーボードでPCを作る

前回の続きです。とりあえずマザーボード自体の動作確認ができたので、適当なケースに入れて、デモンストレーション用のPCとして持ち運べるようにしようと思いました。

AmazonでPCケースを探したところ、HTPC(Home Theater PC)ケースというとても小さな中華製PCケースを発見しました。もともと、このような小さなPCが1〜数万円で販売されていたのを買おうかなと思っていたところだったので、手頃なものをチョイスして注文しました。(ホームシアターPCとして使うつもりはないのですが…)

中国からの発送だったため、9日程待ちましたが、無事(箱は変形していましたが)に届きました。早速開いてみると、HTPCケースとネジ数本とゴム足が付属していました。マニュアル類はなし。とは言え、過去の経験を活かせばそれなりにできるもので、まずは天板を外し、I/Oパネルを取り付けてからmini-ITXマザーボードを底板にネジ止めしました。ネジ位置はぴったりだったので、これは問題なく終了。

次にSSDをどう取り付けるかということになりますが、天板の内側に補強金具のような部品があり、それに2.5inch HDD/SSDが付けられるようにネジ穴が空いていたので、配線を考えながら向きを合わせてSSDを取り付けました。電源は、ACアダプターからマザボ電源やCPU電源などに電源を供給するユニットを使って、給電すべきものをすべてつなぎました。購入したケースには、アダプタのソケットを取り付ける穴もついていて、簡単に取り付けることができました。最後に、SATAケーブルを繋いで天板を閉じて完成しました。ケーブルの密度が高くてCPUのヒートシンクに触れそうになりましたが、ケーブルの固さを利用してCPU周辺を迂回させつつケースに詰め込みました。動作確認も無事に終了しました。
#起動ディスクとしては使えなかったCFカードをSSDに変換するボードは、16GBのCFカードを装着してセカンドSSDとして使用(容量が小さくて、有効な活用方法が見つからないw)することにしました。

それから、無線LANカードにBluetoothの機能が付加されていないので、Bluetooth USBドングル(PLANEX BT-MicroEDR1X)を挿してBluetoothも使えるようにしました。ありがたいことに、特に何の設定をすることなく自動的に使えるようになりました。Linux Mintの使いやすさを感じました。ついでに7inchの液晶モニタを購入して、ミニPCの完成です。液晶の質は良い方ではありませんが、動作確認くらいはこのモニタで十分です。

さて、これの活用方法ですが、ずっと以前から考えているのは、子供たちが使うPCとして理想的なものを作り上げたいということ。格安で堅牢でも、機能的に必要十分なもの。ノートPCのようにメンテナンス性や拡張性の悪いものはダメ。簡単に持ち運べる重さで机に組み込めたら最高だなと。学校と自宅に1台ずつあって、データをUSBメモリなどで持ち運んで、同じ環境で作業ができるというのが理想。マウスやキーボードは無線が良いけどBluetoothがもう少し反応がいいといいなぁとか、タッチパネルとソフトキーボードで使うという使い方もあるかなぁとか、だったらタブレットでいいじゃん(メンテナンス性やら拡張性やらが犠牲になる)とか、いろいろ考えています。(何かできるわけでもないのですが…)

【追記】続きは以下のとおりです。(2020.1.12)

2019年6月16日日曜日

Celeron J1800搭載mini-ITXマザーボードで何ができるかやってみる

仕事に追われる毎日で、ちょっとした気分転換のつもりで近所のHARD OFFに寄ったところ、IntelCeleron J1800を載せたGIGABYTEGA-J1800N-D2Hというmini-ITXマザーボードを発見。衝動買いをしてしまいました。

そもそも、10年以上前に使っていた持ち運べる自作PCや数々の自作PCで使っていた部品を処分してしまい、もう少し新しい部品でPCを組み立てたいなぁとは思っていましたが、毎日使っているLinux Mintで動かしている自作PC(もう6年以上前!)に不具合や不満はないし、特に需要があったわけではありませんでした。

J1800N-D2Hを見たとき、自宅にある(捨てなかった)いくつかの部品が使い回せると思いました。実際に、WCBN611LH-N5(←Google検索)というmini PCI-e用のWi-Fiカード(我が子に買い与えたPCが壊れてしまったため取り外したもの)を装着することができました。メモリーもSODIMM DDR3L PC3L-12800の4GBが2枚あったので、新規に買うことはありませんでした。

新規に購入したのは、壊れたPCから取り外せなかった無線LANアンテナ(Wi-Fi/Bluetooth対応)とDC-ATX-160Wインラインパワーモジュール12V10Aスイッチング式汎用ACアダプターの3つ。HDDの代わりにCFカードをSATA接続する変換基盤(かなり昔に購入したもの)を使って16GBのCFカードを使いました。

これで準備完了。サクッと組み立てて動作確認してみました。構成的には、とてもシンプルなので問題なく動きました。早速、Puppy Linux 5.7.1 JPをインストールしてみました。CDからの起動は問題なく、インストール作業もできました。しかし、CFカードから起動すると、キーボードとマウス、有線LANが認識されないという不具合が発生。解決方法が見つからないまま使用を断念しました。

次に、Linux Mint 19.1 64bit xfceでチャレンジしてみました。DVDからの起動はこちらも問題なく、インストール後のCFカードからの起動もできました。一安心して日本語環境の設定やプリンターの設定をすると、次からの起動に失敗し、アップデートなどで修復を試みようとすると雪崩式に使えなくなっていくという不具合に遭遇しました。これは、CFカードを使用しているのがダメなのだろうと考え、4つ目の購入品として、120GBのSSD(台湾製)を購入することにしました。調べてみると、ESSENCORE社KLEVV NEO N500シリーズというやつでした。

このSSDを接続して、先ほどと同じLinux Mint 19.1をインストールしたところ、問題なく動くようになりました。SSDの速さに感動し、駆動部分がないために無音のPCが完成して大満足です。使い方は、これから考えます。

【追記】続きは以下のとおりです。(2020.1.12)

2019年5月6日月曜日

カブトムシの世話(2019・令和元年春)〜腐葉土は土の代わりにはなりません

10連休とは言え、この時季は大量の仕事をこなさなければならないため、遠出の計画を立てることができず、(だいたい、連休前に無理やり仕事を終わらせて、力尽きて体調を崩す)ちまちまとした仕事をこなしながら体調を整えて、のんびりと過ごしておりました。また明日から仕事なので、いろいろと段取りを考えないといけないところではあるのですが…。

ということで、前回の世話から冬を越えて春を迎えました。かなり暖かくなっているので活発に動き始めている頃です。毎年恒例とはなりましたが、カブトムシ(幼虫)の様子を確認しながらフンの除去とマットの交換をしました。
#フンは、いつものように花の肥料にします。

腐葉土とクヌギマットを混ぜ合わせたマットをコンテナに詰めて飼育していますが、表面は、とても乾燥した状態になっていました。昨秋から今春の間も様子を見ながら加水していたのですが、表面はどうしても乾きやすいという問題があります。これは、腐葉土飼育にしたことによる変化と言えるかもしれません。 当然のことながら、この乾燥したところに幼虫はいませんでした。

深さ5cm程度マットを取り除くと、フンの層が現れました。これより下は、フンが大量にあって、幼虫たちがゴロゴロと出てきました。予め用意しておいた新しい腐葉土&クヌギマットの方に移し替えながら数を確認しました。サイズとしては大きくない幼虫が多く、栄養が足りていないのかもしれないと感じました。ふるいにかけながらフンを取り除き、幼虫を移すという単純作業を繰り返し、残りの深さが20cmくらいになったところで腐葉土だけの層が現れました。腐葉土は、圧縮されていて水分が多く、大きな幼虫がたくさん集まっていました。フンもたくさんありましたが、腐葉土の分解が進んでいて、かなり黒土に近い状態になっていました。これも、クヌギマットに比べて大きな違いだと感じました。

どうやらカブトムシの幼虫たちは、餌としても腐葉土を食べますが、その後のすみかとして、より固まりやすくて保水力のある黒土を好んでいることがわかりました。確かに、クヌギマットだけでは固さが足りず、蛹化不全や羽化不全を起こす個体が多くなっていました。 カブトムシにとっては、土も大事だということがわかりました。

とは言え、土になってしまったら餌としては使えません。黒土になってしまった部分を半分程度取り除き、ふるいにかけたマットと新しく用意した腐葉土&クヌギマットをコンテナに戻して、幼虫たちを入れました。全部で65頭いました。一緒に、加水したクヌギの朽木や食べ残されていたクヌギの朽木も入れておきました。これで今回の世話は完了です。時々様子を見ながら、夏を待ちたいと思います。

2019年4月7日日曜日

Raspberry PiとIchigoJamで同じキーボードを使えるようにする

手軽に使える学習用コンピュータとして、Raspberry Pi(RPi)とIchigoJamに注目しています。コンセプトの違いはあるものの両方ともかなり気に入っていて、いろいろなところでオススメしています。

RPiとIchigoJamは、それぞれのコンセプトが違うだけでなく、使えるキーボードの条件も違います。現状で一番手に入りやすいのは、USBキーボード。RPiは、USBキーボードが使えるので問題はありませんが、IchigoJamは、PS/2キーボードにしか対応していません。PS/2キーボードは、以前は多くの種類が出回っていましたが、最近はかなり少なくなっています。ややこしいのは、現在販売されているIchigoJamは、キーボードの接続コネクタがUSBの形状になっていること。つまり、内部ではPS/2として動いていて、信号的にUSBにして出力するキーボードを使う必要があるのです。

先日、近所のHard Offへ行ったところ、SolidYearのACK-595というPS/2仕様のUSキーボード(SolidYear提供の情報がありませんでした)を2台見つけて衝動買いしてしまいました。
#そもそも、私はUSキーボードしか使いません。日本では、当然のようにJISキーボード(日本語キーボード)の方が品揃えが多く、USキーボードは選択肢が限られることになります。

普段RPiで使っているのは、PFUHHKB Lite 2です。これは、普通のUSBキーボードなので、PS/2キーボードではありません。つまり、IchigoJamでは使えません。今回購入したACK-595は、HHKB Lite 2に比べると打鍵感はダメダメですが、PS/2キーボードです。何とかACK-595を、RPiにもIchigoJamにも使うことができないかやってみました。

先ずは、IchigoJamに接続してみます。PS/2接続の古いタイプのものには、そのまま挿して使えました。USB形状になった新しいものには、PS/2をUSBの形状に変換するコネクタを使いました。

これに挿すと、問題なく使うことができました。Amazonで安く購入できたので、2つ入りのものを購入しました。
#たくさん出品されているようなので、レビューを見ながら評判の良いものを選べば良いと思います。

このキーボードは、IchigoLatteでも使えました。なお、USキーボードを使う場合は、予めUSキーボードに対応したファームウェアに更新しておく必要があります。詳しくは、「ファームウェアの更新」を参考にしてください。

次に、RPiに接続してみます。先程のPS/2をUSBの形状に変換するコネクタを使ってみましたが、やはりダメでした。そこで、SANWA SUPPLYUSB-CVPS1を使ってみました。

すると、自宅にある、初代RPi、RPi B+、RPi 2B、RPi 3Bで使えました。反応が遅いとか、途切れるとかというような問題もありません。これで問題は解決です。

ついでに、RPi 3の日本語入力を設定しました。

$ sudo apt update && sudo apt install fcitx-mozc

前々回前回では、ibus-anthyやuim-anthyを使っていましたが、fcitx-mozcの方が評判が良いみたいなので、今回はこちらにしました。

この後、「sudo apt update && sudo apt upgrade」して、「sudo apt clean && sudo apt autoremove」しましたが、かなり時間を使いました。RPiには、安くなったときにまとめ買いした8GBのMicro SDカードを使っているのですが、upgradeが多すぎてできないというエラーが出ることもありました。必要なさそうなものを削除して、すべてのupgradeを終わらせましたが、これからはもう少し容量の大きなものを使った方がいいかもしれないと思っています。

2019年3月4日月曜日

【プログラミング教育】「正三角形をかくプログラムを考えよう」の授業案

前回の授業案の続きです。今回も「えんぴつ」のメタファを、「図形をかく」教材に利用しています。できるだけ、見た目やスプライトを統一して、使うコードのポイントになる部分だけを変える、という手法で作っています。これは、教科の学習のねらいに即した部分に焦点を当てて、プログラミングを教科の学習に埋め込むための工夫でもあります。Scratchの場合は、リミックスの敷居も低いので、学習したことを応用して更に別の図形をかくプログラムに改変しながら、さまざまな「図形をかくコード」を考案していってほしいと思っています。

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【使用教材】
 【算数】正三角形をかく(1)
 【算数】正三角形をかく(2)

【課題】
 「どうすれば、正三角形がかけるのかな?」正三角形をかくプログラムを考えよう

【児童の問】
 プログラムで正三角形がかけることはわかったけど、自分でやるのはむずかしそう。
 どうすれば、正三角形をかくプログラムができるのかな?

正三角形をかくためには、同じ長さの3つの辺が必要です。プログラムで描画する際にもこの性質を使います。また、「( )度回す」の角度は、60度ではなく120度です。これは、外角にあたるのですが、外角の意味を教えなくても体を動かしながら考えるとわかりやすくなります。正面を向いて、60度向きを変えたとき、三角形には収束しません。120度回らなければならないのです。

ここで、子どもたちが三角形の内角の和が180度と知っていて、正三角形の1角が60度だと知っていることがポイントとなります。なぜ60度ではなく120度なのか。そして、この120度にどんな意味があるのか、じっくり考えさせたいところです。プログラミングだけを学ぶのではなく、プログラミングを通して正三角形の性質を学ぶのです。

今回使う、2つのプログラムは、両方とも全く同じ正三角形を描画します。コードに違いがあるのですが、これが味噌となります。2つのプログラムを比べることで、子どもたちがその違いに気づき、新しい表現による新たな可能性をも見いだせることを期待します。

続きはまた。

2019年2月17日日曜日

Scratch 3.0でmicro:bitを使う(プログラミング教材づくりのために)

自分で教材を作り、先生方へ授業のアイデアを提供しながらプログラミング教育の実践をお願いしているところですが、すぐに理解してどんどんやれる子と、なかなか理解できずにつまずく子がいて、どのような支援をしていくべきなのかというところに課題を感じています。

例えば、図形をかくプログラムのコードを見て、「その図形をかくために最も重要な部分は何か」を探す場面で、図形の定義から、コードのどこにそれが表されているのかを探せない子がいます。そういうときに、教師が教えてしまうのは簡単です。しかし、それではコードを読む力が育ちませんし、自分が求める何かを自分で作る力が育ちません。

そこで、そうしたつまずきに対する支援をプログラムでできないかという考えに至りました。(これは自然な流れだと思います)辺の長さは、どこで決められているのか。角度の大きさは、どこか。辺や角の数は…。というように、コードの違いを見比べることで気づけるような教材を作りたい。(カードのような形でも良いけれども…)実際に触って動かせるものがあったらもっと良い。これは、フィジカル・コンピューティングの出番だ!ということで、手軽にScratch 3.0と連携できるmicro:bitを使ってみようと思い立ちました。

幸いなことに、Scratchのページに、micro:bitとの連携の仕方が丁寧に解説されています。この手順に従って、まずはScratch Linkをダウンロードして解凍し、出てきたパッケージファイルを使ってインストールします。次に、Scratch micro:bit hexファイルをダウンロードして解凍し、パソコンにmicro:bitを接続してそのドライブの中にコピーします。これで両方の準備が完了です。超簡単です。

Scratch Linkを起動して、ブラウザー(IE非対応につき要注意)を開いてScratch 3.0のエディタ画面にしてから画面左下の「機能拡張」から、micro:bit機能拡張を選びます。すると、接続されているmicro:bitを自動的に探してくれるので、接続されているmicro:bitが表示されたら、「接続」をクリックします。これで無事にScratch 3.0とmicro:bitが連携して動くようになりました。Offline版のScratch 3.0でも動きました。
#ちなみに、スイッチサイエンス製のmicro:bit互換機「chibi:bit」では、動作しませんでした。

プログラミング教材への応用はこれからやっていきますが、もともと教材開発をScratch 1.4をベースに行っているため、3.0への移行によってどのような影響があるのか吟味しながら進めていきたいと思っています。

2019年2月11日月曜日

【プログラミング教育】「正三角形のしくみを考えよう」の授業案

自作の教材をどのように授業で活かすかを例示するという点で、いろいろと試行錯誤を重ねておりました。料理人によって、食材の活かし方が違うのと同様に、同じ教材でも、それを使って授業をする教員によって活かし方が違うと思っています。その意味で、私自身が授業の仕方まで例示してしまうことに一定の躊躇があります。しかし、プログラミング教育の場合は、やったことも見たこともないという先生方が大半だろうと思われますので、試みに「こんな授業はどうですか」という提案をするつもりで例示をしてみようと思います。今回をスタートとして、【プログラミング教育】の授業案を掲載します。

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【使用教材】
 【算数】いろいろな正三角形をかく(1)

【課題】
 「どうして正三角形になるのかな?」正三角形のしくみを考えよう

【児童の問】
 正三角形は、3つの辺の長さがどれも等しい三角形だよね。
 どんなに大きさが変わっても、正三角形になるのかな?

三角形の3つの辺の長さがどれも等しい場合に、正三角形と言われる図形になりますが、これをプログラムから確かめる活動をさせてみたいと思います。プログラムのどの部分が正三角形を描くためのプログラムなのかを探し出し、正三角形のしくみを考えるのです。

このプログラムでは、「答え」に入力された数値を使って(このプログラムでは、「5歩」を「答え」回繰り返すようにしています)線を描いて120度回ることを3回やって元のところに戻ります。(あえて、「(3)回繰り返す」にしていません)この部分にさえ注目させれば、他のところはあまり重要ではありません。えんぴつが描く図形が正三角形であると言えるのは、この部分があるからだと見出だせればよいのです。(人が歩くa歩は、人により状況により違いますが、Scratchの場合は、常に一定であることを説明しておく必要があると思います)

こうして、プログラムによる正三角形を描くしくみがわかったら、いろいろといじってみたくなるはずです。どこの数字をどうかえていったら面白いか、プログラムをより効率的にするにはどうしたらよいか、どんな図形でも描けるのか、…遊んでいるように学べるのもプログラミングの良いところだと思います。

2019年1月14日月曜日

Scratchでプログラミング教育用の教材づくり

これまでにも、総合的な学習の時間を中心にフィジカル・コンピューティングの教育実践を行ってきましたが、その時々の子どもたちの実態に応じてカリキュラムを作っていくような実践が多く、広く一般的に取り組むには、かなりハードルの高いものになっていました。

立場も変わり、できることが限られていく中で、「プログラミング教育」が必修化されるということになり、自分自身にもまだまだやれることがあるのではないかと思うようになりました。とはいえ、これだけに没頭できる立場ではないし、自分自身が授業ができる立場でもないので、先生方に実践してもらえる状態まで準備をしなければなりません。1年近く前に「プログラミング教育をはじめます」と宣言をしてからコツコツと計画を練り、授業ができる環境づくりをしてきました。手始めに、既にScratchのWebサイトで公開しているプログラミング教育用の教材をこのBLOGでも紹介し、授業実践に結びつけた記事を書いていきたいと考えています。

これらの教材は、「単体で使う」あるいは「完成品として使う」ということではなく、複数のものを組み合わせたり、中身を改変したりしながら「プログラミング的な考え方」を学んでもらうことをねらっています。