これまでいろいろなスピーカーを作ってきましたが、はじめの頃に作った試作品はあまり使うこともないし邪魔なので処分してしまおうかとか、バラして使えそうな部品だけ取ってしまおうかとかと思いながら、しばらく思案しておりました。周波数分割器や2.1chアンプ(ZK-MT21←YouTube動画)があるので、これらと組み合わせたらどんなものができあがるだろうかということが気になってしまい、とりあえずやってみることにしました。
着想のスタート地点は、以前の記事で紹介した(3番目のスピーカー=5cm,8Ω,0.5W)「低音すかすか」なスピーカーが「ツイーターとしてなら使えるのではないか」と思ったところでした。これに在庫しているスピーカーユニットを適当な箱に入れたものを組み合わせて2 Wayスピーカーのように組んでみてはどうかと思いました。さらに、これも以前の記事で紹介したサブウーファーを組み合わせて2.1chのスピーカーシステムにするという計画です。使用するスピーカーユニットは以下のとおりです。
- Amazon(uxcell←Amazonのストアページ)で購入した、詳細不明のフルレンジ(8Ω0.5W)を謳った薄っぺらいスピーカーユニット(2個1,100円税込)をツイーターとする。
- 秋月電子通商の店舗で購入した、「F02408H2(8Ω10W)」という北日本音響製の広帯域用(フルレンジ)77mmスピーカーユニット(1個300円税込を2個)を中低音域用とする。
#YouTubeでもよく取り上げられているコスパのよいスピーカーです。 - Amazonで4,300円くらいで購入した、Dayton Audioの「TCP115-4(4Ω40W)」をサブウーファーとする。
2.1chのアンプ=ZK-MT21には、サブウファー用の出力は独立してありますが、左右のスピーカー出力は、それぞれ1つずつしかありません。ここに、Amazonで見つけた2 Wayスピーカー用の周波数分割器(クロスオーバーフィルター)をつないで高音と中低音に分割することにしました。Amazonの商品ページに書かれていた情報は、以下のとおりです。
周波数応答:48Hz〜20KHz
インピーダンス:4-8オーム
定格電力:80W
#以前の記事で取り外し可能なエンクロージャーを作ったときに使ったものと同じ周波数分割器です。素性や詳しい仕様がよくわからないので具体的な商品紹介は控えます。
結論としては、「低音すかすか」スピーカーでもツイーターとしては使えそうだけれど、そこまで劇的に変化するほどの効果はなくて、高音の音の広がりをちょっとだけ足したい場合に追加するのもありかな程度と感じました。例えば、音域が広く音数の多いオーケストラのような楽曲を聴く場合には、あった方が良いかなと思いました。
#ツイーター専用を謳ったスピーカーユニットを使った場合は、どうなるのかを聴き比べたいところです。
#2.1chのアンプ=ZK-MT21(右側)からの出力を周波数分割器に入力して、Bassと Trebleに分割して、それぞれのスピーカーへ出力しています。
副産物的な気づきとして、それぞれのスピーカーをバラバラに設置できるので、置き方や向きなどの要素を変化させて聴き比べることができることもわかりました。配線がごちゃごちゃして見た目が悪いところは難点ではありますが…。