2024年8月20日火曜日

ビジュアルプログラミング環境でRaspberry Pi Picoのプログラミングに挑戦〜Piper Make編

以前の続きです。これまでは、C/C++やMicroPythonThonnyVisual Studio Code)でのプログラミングに挑戦してきましたが、学校での使用となるとまだまだハードルが高いと思います。(現状では、ということで…)そこで、ScratchMake Codeのような、いわゆるビジュアルプログラミング環境を使ってRaspberry Pi Picoのプログラミングができないか調べてみました。すると、「Piper Make」と「BIPES」というビジュアルプログラミング環境を見つけることができました。両方とも英語なので「ビジュアルプログラミングだから簡単」とは言えないところがありますが、使用感だけでも確認してみようと思います。

〈Piper Makeを使ってみる〉
Piper Makeの使い方については、SunFounder(米国にある、ArduinoやRaspberry Piなどを活用したSTEAM教育に力を入れている企業と紹介されています)のテキストが充実していたので、それらを参考にしてPicoの動作確認をしていきます。参考資料は以下のとおりです。

ビジュアルプログラミングをはじめる前に、セットアップ作業が必要です。今回もLinux Mintで動かしている自作PCを使って作業を行います。また、PCとの接続にはPicoの他にUSB-A↔micro USBケーブルが必要です。作業した内容は以下のとおりです。

  1. Piper Makeのサイトを開く
    ※PicoとPCとの接続は、後で指示されるまで行わないでください
  2. 画面上の「SETUP MY PICO」ボタンをクリックする
  3. ガイドのウインドウが表示されるので指示に従ってセットアップ作業を行う
    ※Picoにファームウェアがインストールされます

これで動作確認の準備が整いました。試しにLチカプログラムを動かしてみたいと思います。デフォルトでは「STORY」モードになっていると思いますので、MODEレバーの側にある「CREATIVE」をクリックしてビジュアルプログラミングができる状態にします。Lチカまでの手順を以下にまとめておきます。

  1. 「NEW PROJECT」ボタンをクリックしてプロジェクトを作る
  2. 新しく作ったプロジェクトをクリックしてビジュアルプログラミング画面に入る
  3. 「Chip」から「Start」「turn pin(0) (on)」「wait (1) seconds」、「Loops」から「repeat forever …」を取り出してプログラムする
  4. 「CONNECT」ボタンをクリックしてPicoを接続する
  5. 「START」ボタンをクリックしてプログラムを動かす

これで、PicoのLEDが点滅したので、Lチカ成功ということになりました。作成したプログラムは、「DOWNLOAD」をクリックするとPNGファイルとして保存することができます。CREATIVEモードのトップ画面に「IMPORT PROJECT」ボタンがあるので、これをクリックしてPNGファイルとして保存したものを読み込むと保存したところから編集作業をすることができます。仕組みとしてはとても面白いと思いますし手軽にできるのがよいと思うのですが、Google Chromeで日本語に翻訳しても部分的にしか日本語にならないので、小学校の授業で使うのは難しいかもしれません。
#プログラミング部分については、「ビジュアルプログラミングで Raspberry Pi Pico が扱える「Piper Make」を軽く試した時のメモ(Maker Pi RP2040 でも試す)」を参考にしました。

【追記】これまでのPicoでのプログラミング(フィジカル・コンピューティング)に関する拙Blogの記事もご覧ください。(2024.11.4←これからも適宜更新していきます)

2024年8月13日火曜日

Behringerのアナログドラムマシーン(RD-6)とアナログベースラインシンセサイザー(TD-3)を同期させてみた

前回の続きです。BehringerRD-6に続いてTD-3を購入し、両方とも試用するところまではやってみました。次は、他の楽器とつないで一緒に音を鳴らすことに挑戦してみたいと思います。はじめの一歩として、そもそも対で使われることが想定されているRD-6とTD-3を同期させてみます。
RD-6の基本コントロールマニュアル(なぜか「日本語版クイックガイド」という名前で保存先を聞かれますが、中身は「基本コントロールマニュアル」です)も見つけたので、今回はこれも参考にしています。

事情により、現在自室で様々な取組を同時に行っているため、かなり手狭で楽器の試用環境を広げることができません。とりあえずつなげて同期させて音が出るかだけを確認するため、Amazonで見つけたAU-401(←Google先生に聞いていただければ…)というミニステレオプラグ(TRS)対応のヘッドホン出力用ミキサーを購入し、RD-6とTD-3のそれぞれのPHONE出力からAU-401につないで、以前このBlogで紹介したXY-C50L(←YouTubeの動画)というステレオD級アンプにつないでスピーカーから音を出すという構成で動作確認をすることにしました。

同期の方法はいくつかあるようですが、今回はSYNC入出力を使うことにしました。ドラムマシーンのRD-6からの信号でTD-3を動かしたいと思います。そのためのTD-3側のセッティング方法を以下に箇条書きでまとめておきます。

  • シーケンスが止まっているか確認する(止まっていなければ止める)
  • 「Function」ボタンを押す
  • 「BACK」と「WRITE/NEXT」ボタンを同時に押す
    ※以下3秒以内に何もしないと変更モードが解除されます
  • 「4」キーボタンを押してクロックソースを「TRIG」に設定する(1=INT、2=MIDI、3=USBとなっている)
  • クロックレートを設定する(5=1PPS、6=2PPQ、7=24PPQ、8=48PPQとなっている)
    ※デフォルトが7=24PPQだったので、そのままにしました
  • RD-6のSYNC OUTとTD-3のSYNC INをTSケーブルでつなぐ

これで準備完了です。TD-3の「START/STOP」ボタンを押してから、RD-6の「START/STOP」ボタンを押すとベースとドラムが同時にスタートして同期した状態で演奏されました。なかなか面白いです。これまでは、ドラムとベースラインの演奏はMIDI音源だけでやってしまっていたので、つなげることを意識する必要がなかったのですが、今回のようにRD-6とTD-3をつないで同期させて音を鳴らすというのは、MIDIがない時代に戻ったようで不便でもあり電子楽器を動かしている楽しさもありで結構ハマりそうです。

今後やってみたいこととしては、KORGSQ-1(ステップシーケンサー)でドラムやベースにタイミングを与えつつハーモニーをつくり、BehringerのSWING(MIDI&CV/Gateキーボード)で様々な音源をコントロールしながら演奏してみたいと思っています。

2024年8月5日月曜日

Behringerのアナログベースラインシンセサイザー(TD-3)を使ってみた

以前からBehringerの電子楽器に注目して少しずつ試しているところなのですが、今回は新たにアナログベースラインシンセサイザー(TD-3)を購入しました。以前に購入したアナログドラムマシーン(RD-6)と組み合わせて使えば、RolandTR-606(←現在はSoftware Rhythm Composer)とTB-303(←こちらもSoftware Bass Line)と同じような組み合わせで使えるということになります。
#TR-606とTB-303との組み合わせにについては、公式の記事がありましたので、詳しく知りたい方はどうぞ。

そもそもTR-606(←TR-06としてアップデート販売されています)にしろTB-303(←TB-03としてアップデート販売されています)にしろ、販売されていた当時には使ったことがなく、今でも手元にあるRolandの楽器は、80年代後半から90年代のものばかり。そもそもRolandの楽器との出会いは、若かりし頃、JUNO-106(←現在はSoftware Synthesizerとして販売されている)を使っていたところから始まります。当時人気だったYAMAHADX-7には手が出せなかったこともあって、それ以降もRolandの楽器を多く使っていましたが、その後MacとMIDI音源を使ってDTMを始めてしまったので、ベースラインシンセへの需要が高まることはありませんでした。
#今では、KORGやYAMAHA、ensoniqの楽器もありますが、はじめてのJUNO-106は、早いタイミングで手放してしまいました。

歳を重ねても音や音楽、楽器への興味はもち続けていて、自室の楽器も少しずつ増えているのですが、そんなコレクション(?)の仲間入りをしたのが今回のTD-3というわけです。到着後、箱から出してクイックスタートガイドも参考にしながらいじってみました。

アナログシンセサイザーだということで15分程度の暖機運転(?)が必要とのこと。少し待ってから「START/STOP」ボタンを押して、あらかじめプログラムされているベースラインのパターンを聴いてみました。独特なベース音で機械っぽさやチープさはあるのだけれど、ベースラインを再生しながらも直感的な音作りができて飽きずに遊んでいられる感じの楽器でした。他の音源のベース音と聴き比べたり、一緒に鳴らして音を太くしたりしても面白いかもしれないと思いました。

クイックガイドだけでは使い方がはっきりしないところがあったのでGoogleで検索してみると、「基本コントロールマニュアル」というものが出てきました。Behringerの日本輸入代理店であるエレクトリのWebサイト内にあるようで、PDFファイルになっています。

これを使って、他の楽器との連携や他の楽器からのコントロールにも挑戦して、楽器いじりを楽しみたいと思います。

2024年8月1日木曜日

Visual Studio CodeでRaspberry Pi PicoのMicroPythonプログラミングに挑戦

以前の続きです。Raspberry Pi Pico/Pico Wのプログラムを作成する環境として、前回はThonnyを使ってMicroPythonでのプログラミングを試してみました。今回は、最近よく使われているVisual Studio CodeをMicroPythonでの開発環境として使うことができるようにしてみたいと思います。とは言え、Visual Studio Code自体は、MicroPythonにもPico/Pico Wにも特化したものではなく汎用性の高いIDEであるため、それなりに準備を整える必要があります。備忘を兼ねて、その作業手順をまとめておきたいと思います。
#今回は、「Raspberry Pi Pico W の LED を VS Code を使って、点滅させてみた。(RP-Pico チュートリアル)」も参考にしました。
#Visual Studio CodeでC/C++を使ったPico/Pico Wのプログラミングもできますが、今回はチャレンジしていません。

〈Visual Studio Codeのセッティングとプログラミング〉
Visual Studio Codeのインストール作業については、Thonnyと同様にUbuntu系のディストリビューションを使っていればソフトウェアマネージャで簡単にインストールすることができるのですが、どうもインストール後の不安定さが気になったのでダウンロードサイトから.debファイルをダウンロードしてインストールしてみました。作業をした時点では、ソフトウェアマネージャ(Flatpak)ではバージョンが1.90.…となっているのに対して、ダウンロードしたものはバージョンが1.91.…となっていました。とりあえず、ダウンロードした最新バージョンのものを使うことにして作業を進めました。

インストール後にはじめて起動したとき、日本語表示が必要なら日本語のLanguageパックをインストールした方が良いという案内があって、それに従ってインストール作業をしました。Pico/Pico Wとの接続に必要なのは、「MicroPicoGitHub)」という拡張機能です。ウィンドウ左側のメニューアイコンから「拡張機能」を選択して、検索窓に「micropico」と入力するとPico/Pico w用の拡張機能が表示されます。これをインストールすれば準備完了のはずですが…。

よく見ると、拡張機能のMicroPicoの項目に軽微な不具合があることがアナウンスされています。「workspace」への対応に問題があるというような内容が書かれているのですが、そんなことより面倒な問題が発生しました。MicroPicoをインストールしたままPico/Pico Wをつなぎ(「Pico Connected」と表示される)、以前Thonnyで作った「main.py」ファイルを開いてVisual Studio Codeのウィンドウ下部に位置する「ステータスバー」にある「RUN」をクリックすると、プログラム通りの挙動するところまでは順調にできました。ところが、一度Visual Studio Codeを終了させて、再度起動するとステータスバーにあったはずのMicroPicoのメニューがなくなっているのです。どうやら、「MicroPico」拡張機能が正常に起動していない感じだったので、「拡張機能」メニューから「MicroPico」を選んで「無効にする」→「拡張機能の再起動」→「有効にする」という手順で拡張機能を起動し直しました。すると、ステータスバーのメニューが復活することががわかりました。面倒ではありますが、使えないというほどでもないという微妙な状況。試しに、実験的なことばかりに活用してるiMacでもやってみました(macOS版Visual Studio Code 1.91.…を使いました)が、こちらは全く問題なくMicroPicoのメニューが消えることはありませんでした。

ということで、心もとないところは多々ありますが、Linux版Visual Studio CodeでのPico/Pico Wの動作実験の環境ができました。

挙動としては、Visual Studio Codeを起動した状態で、MicroPythonに対応したファームウェアを入れてあるPico/Pico Wをつなぐと「Pico connected」と表示されます。Visual Studio Codeの「ファイル」メニューから「新しいファイル…」でファイル名を決めて新しいファイルを作ります。プログラムは、MicroPythonで書きますので、.pyファイルを作ってプログラムを書き込めばよいということになります。今回は、以前にThonnyで作った「main.py」があったので、これを開いて前面に表示させて、ステータスバーの「RUN」をクリックしました。すると、「RUN」が「STOP」に変わってmain.pyに書かれたとおりに動作しました。次に別のプログラムを動かしたい場合は一度「STOP」をクリックして動作を止めてから、プログラムを変更し終わったら再び「RUN」をクリックして動作確認します。
#この際のファイル名は、「main.py」でなくても問題ありませんが、最終的にPico/Pico Wに書き込んで自立的に使いたい場合には、「main.py」でないと思い通りに動いてくれません。

Pico/Pico Wにプログラムしたものを書き込みたい場合は、「表示」メニューから「コマンドパレット」を選択し、コマンドを入力する窓に「MicroPico: Upload current file to Pico」と打ち込んでEnterキーを押すと書き込み作業をしてくれます。この辺りは、Thonnyに比べるとやや敷居が高い気がします。「他の用途でVisual Studio Codeを使用していて、その操作性に慣れているから同じ環境でPico/Pico Wを使いたい」という場合には、Visual Studio Codeを使うというのはよい選択肢だと思いますが、Thonnyの方がシンプルで使いやすく初学者にも優しいように思いました。

〈参考資料〉

〈Lチカプログラム〉

from machine import Pin
import utime
led = Pin(25, Pin.OUT)
while True:
led.toggle()
utime.sleepms(400)

2024年7月20日土曜日

MicroPythonでRaspberry Pi Picoのプログラミングに挑戦

前回の続きです。Raspberry Pi PicoシリーズのPicoとPico Wがあったので、いじってみることにしたというのが前回までの話。とりあえず、Lチカまでやってみましたが、もう少し簡単にできないものかと思って最近流行りの(?)のMicroPythonで動かす方法を試してみることにしました。実験環境は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCです。
#今回もCQ出版社の「ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本」を参考にしました。

〈MicroPython(Thonny)のセッティングとプログラミング〉
MicroPythonでプログラムするためにThonnyというツールをインストールして使うことにします。Ubuntu系のディストリビューションで「ソフトウェアマネージャ」を使っていれば簡単にインストールすることができます。それから、Pico側もMicroPythonでプログラムできるようにファームウェアを書き換えておきます。

PicoにはPicoの、Pico WにはPico WのMicroPython用ファームウェア(.uf2)があるので、それぞれ最新のものをダウンロードしてBOOTSETボタンを押しながらUSBケーブルで接続してコピーしました。

インストールしたThonnyを起動すると言語(Language)と初期設定(Initial Settings)を聞かれるので、日本語とRaspberry Piを選んでおきます。「Let’s go!」ボタンをクリックするとArduino IDEにも似た雰囲気の窓が開きます。ここでもう少し設定を変更すると使いやすくなります。(Simpleモードになっているとアイコン以外のメニューが表示されないので、右上の「通常モードに変更」をクリックします。設定を変更したらThonnyを一度終了してもう一度起動させます)「表示」メニューから「ファイル」にチェックを入れて「ファイル」の窓を表示させます。「実行」メニューから「インタプリタ設定…」を選択し、コードを実行するインタプリタを「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」にしておきます。

後は、いつものようにLチカプログラムで動かしてみます。試したコードは以下の通りです。

from machine import Pin
import utime
led = Pin(25, Pin.OUT)
while True:
led.toggle()
utime.sleep_ms(400)

挙動として、Thonnyを起動する前にPico/Pico WをPCにつないでおくとThonnyを起動した後の作業がスムーズです。PC内にMicroPythonで書いたプログラムファイル(.py)を保存して実行することも可能ですが、Pico/Pico W自体に「main.py」ファイルとして保存することで、自立(Pico/Pico W単体に電源供給するだけ)してプログラムを動かすことができます。その場合、Thonnyを起動した状態のままだとThonnyからのコントロールが優先され、Thonnyを終了させてUSBケーブルをつなぎ直すと中に保存したmain.pyに従って動作するようです。
#Pico/Pico Wの中に保存された.pyファイルは、「BOOTSEL」ボタンを押しながらPico/Pico Wをつないでもドライブの中に入っていません。Thonnyからしか見ることができないのです。
ロジカラブログさんの「ラズパイPicoの使い方 MicroPython&開発環境Thonny、SSLエラーの対処方法も紹介」がとてもわかり易かったので参考として紹介しておきます。

ということで、Thonnyを使ってMicroPythonでPico/Pico Wのプログラムを作って動かすことができるようになりました。このThonnyは、micro:bitESP32などのプログラムもできるようなので、ツールごとに開発環境を変えずに同じ環境でプログラムしてみたい方は、Thonnyでやってしまうというのもありではないかと思いました。
#Arduino IDEでもライブラリの追加で使うことができるようになるかもしれませんが…。

〈参考資料〉
MicroPythonプログラミング・ガイドブック」CQ出版社

2024年7月13日土曜日

LinuxでRaspberry Pi Picoを使ってみる

これまで、Raspberry Piのことは何回か記事にしてきましたが、以前のRPiのアップデート作業の際に、購入はしたものの放置状態だったRaspberry Pi PicoシリーズのPicoとPico Wがあることを思い出し、何か使えることはないかと思ってちょっといじってみることにしました。

とは言え、買ったときのこともその使い方もあまり覚えていないので、Google先生にお世話になりながらいろいろと調べて、いくつかのプログラミング方法があるというところまではわかってきました。この手のマイコンボードは様々なものを使ってきましたが、これからも使い続けたいと思うものはだいぶ絞られてきて、現状だとArduino系のものかmicro:bitかというくらいで、他のものはほとんど使わなくなっています。絶対にPico/Pico Wを使わなければならないというほどの需要はないのですが、使い勝手くらいは試してみようと思ってチャレンジすることにしたのでした。
#今回は、主にCQ出版社の「ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本」を参考にしました。

まずは開発環境を整えるところから。アプローチとしては、大きく2つあって、1つ目が「C/C++やMicroPythonでプログラムを作る」で、もう1つが「ビジュアルプログラミング環境を利用する」です。手始めに、C/C++でのプログラミング環境を構築して、Picoを動かしてみたいと思います。プログラミング環境(SDK)を整えるのは、Linux Mintで動かしているいつもの自作PCです。

〈C/C++でのプログラミング〉
Raspberry Pi Documentation(Raspberry Pi公式)に、「Microcontrollers」として「Raspberry Pi Pico and Pico W」に関する記述があります。「The C/C++ SDK(英語です)」を読むと、今回の作業で必要なC/C++での開発に関するSoftware(SDK)が、GitHubにあることがわかりました。そこでさらに、てつふくブログさんの「Raspberry Pi Picoの開発環境構築 (Ubuntu PC)」を参考にしながら、GitHubで公開されているSDKを使えるようにセットアップしていくことにしました。

その前に、Gitコマンド(GitHubのバージョン管理システムを使うためのコマンド)が使えるように、インストール作業をしておきます。(wgetは、すでにインストールしてありましたが、まだの場合はこちらもインストールしておく必要があるようです)これで準備が整ったので、後はてつふくブログさんの記事に書かれている通りにセットアップします。(作業領域については、ご自分の環境に合わせてフォルダを作るなどしてください)

  • $ git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-sdk.git
  • $ cd pico-sdk
  • $ git submodule update --init
  • $ cd ..
  • $ git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-examples.git

その他に必要なツール類をaptコマンドでインストールします。

  • $ sudo apt update
  • $ sudo apt install cmake gcc-arm-none-eabi libnewlib-arm-none-eabi build-essential

手始めにLチカで動作確認するために、さらに作業を進めていきます。Gitで構築した「pico-examples」フォルダ内で作業を行います。

  • $ cd pico-examples
  • $ mkdir build
  • $ cd build

「build」フォルダ内で、パスの設定をします。

$ export PICO_SDK_PATH=../../pico-sdk

この状態で「cmake ..」コマンドを実行すると、C/C++ SDKでの作業環境が整うので、「pico-examples」フォルダの方に移動して、「build」→「blink」フォルダに移動し、「make -j4」コマンドを実行すると、「blink.uf2」という実行ファイルが出来上がります。これを「BOOTSEL」ボタンを押しながらUSBケーブルでPCに接続したPico(USBストレージのように見える)に保存します。中に見える他のファイルについてはいじらずに、.uf2ファイルをコピーするだけです。コピーが終わると自動的に再起動され、無事にLチカができました。
あんパンさんの「Arch LinuxでRaspberry Pi Picoに繋いでLチカするまで」が参考になりました。

作業の手順は難しくはないものの、コマンドでの環境構築はそれなりにハードルが高く万人向けとは言えないかもしれません。今回は長くなってしまいましたが、次回以降、もう少し簡単な方法を取り上げてみたいと思います。

〈参考資料〉

2024年7月2日火曜日

中古で買ったアンプ内蔵の大きなウーファースピーカーシステムを試す

先日ふらっと立ち寄ったHARD OFFで大きなウーファースピーカーを見つけてその場で詳しく調べてみたところ、ビズライフという会社が取り扱っているX-BEAT(←ブランド名?)のDSP-2810BK(ブラック)というアンプ内蔵のウーファースピーカーシステムだということがわかりました。付属の左右スピーカーが別のものとセットになっているような感じで置いてあったので、とりあえず一緒に並べてしばらく眺めてみました。

中央の大きなウーファースピーカーは、インパクト大で使ってみたいと思えました。ただ、スピーカーユニット自体は、口径が10cmしかなく、周りの白色のプラスチックの縁(内側に青いLEDが仕込まれていた)を含めて16cmくらいになるので、一見すると口径16cmのスピーカーユニットのように見えて、迫力のある低音が期待できるような印象を与えようとしているようにも見えます。それから、左右スピーカーの1つに分解しようとして失敗したような傷があり、音が出るという点では問題ないものの、難アリの中古品(ジャンク手前)だったのです。買おうかやめようかと迷ったのですが、ウーファーの音も確かめてみたいし、エンクロージャーなら自分で作ってしまえばよいと考えて購入することにしました。

自宅に戻って、いつものようにLinux Mintで動かしている自作PCにつないで音を確認したところ、うるさいくらいに低音が響くスピーカーシステムだということがわかりました。曲によってはこのくらい低音が響いた方が良いこともあると思いますが、好みは分かれるところではないかと思いました。このスピーカーシステムは、アンプ内蔵で低音と高音のバランス調節ができるので、曲によって調節しながら使うのもありではないかと思いました。否、音楽を聴くというより映画を観るような用途で使う方が良いかなと思いました。

それ以上に問題だと思ったのは、とにかく明るいこと。青色のLEDが内蔵されていて常時点灯しているのですが、これが気になるくらいに明るいのです。中央のウーファースピーカーについているLEDには、白色半透明のカバーがかかっているのでそれなりに光が抑えられているのですが、左右のスピーカーは、透明なプラスチック筐体に黒いプラスチックでカバーがしてあって、透明部分から青い光が漏れてくるような作りになっています。PCのモニタ裏にウーファースピーカーを置いて、モニタの両脇に左右スピーカーを置くような使い方をすると考えると、画面を見ながら音楽を聴いたり映像を観たりする際に、光が気になって音楽や映画の世界に没頭できない気がしたのです。
#前のオーナーさんは、うるさすぎる低音かまぶしいLEDのどちらか(あるいはその両方)を改善しようと試みるも、うまく分解できずに断念したのではないかと推察しました。

まず、壊れかけた筐体からスピーカーを取り外して回路をたどって音声信号だけをスピーカーにつなげるようにしてから、エンクロージャー作りに取りかかりました。DAISO300円スピーカーによく似ていて、それよりも少し小ぶりなスピーカーが左右に2つずつついています。エンクロージャーは、いつものようにDAISOで扱われている木製の箱(容積にして大体1.3Lくらいのもの)を活用することにしました。また、このスピーカーにはもともとパッシブラジエータのようなものがついていて、低音重視なのがわかっています。それに習って、バスレフポート付きのエンクロージャーを作ってみました。

左右は同じように作ってありますが、2つのスピーカーの位置関係を90度に配置して、音の広がりを意図するような作りにしました。(2つのスピーカーユニットの内、片方のスピーカーユニットの+/-を逆に接続すると位相が逆になって音が小さくなるかもしれないとか、いろいろな実験の素材として面白いかも)実験的な意味合いもあって、底面をふさがずにオーディオボードの上に置くだけで閉じているので、持ち上げると音が響きにくくなります。現状では、十分に満足できる音を得ることができていますが、新しいアイデアを思いついたらまたいじり始めるかもしれません。