2024年7月20日土曜日

MicroPythonでRaspberry Pi Picoのプログラミングに挑戦

前回の続きです。Raspberry Pi PicoシリーズのPicoとPico Wがあったので、いじってみることにしたというのが前回までの話。とりあえず、Lチカまでやってみましたが、もう少し簡単にできないものかと思って最近流行りの(?)のMicroPythonで動かす方法を試してみることにしました。実験環境は、いつものLinux Mintで動かしている自作PCです。
#今回もCQ出版社の「ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本」を参考にしました。

〈MicroPython(Thonny)のセッティングとプログラミング〉
MicroPythonでプログラムするためにThonnyというツールをインストールして使うことにします。Ubuntu系のディストリビューションで「ソフトウェアマネージャ」を使っていれば簡単にインストールすることができます。それから、Pico側もMicroPythonでプログラムできるようにファームウェアを書き換えておきます。

PicoにはPicoの、Pico WにはPico WのMicroPython用ファームウェア(.uf2)があるので、それぞれ最新のものをダウンロードしてBOOTSETボタンを押しながらUSBケーブルで接続してコピーしました。

インストールしたThonnyを起動すると言語(Language)と初期設定(Initial Settings)を聞かれるので、日本語とRaspberry Piを選んでおきます。「Let’s go!」ボタンをクリックするとArduino IDEにも似た雰囲気の窓が開きます。ここでもう少し設定を変更すると使いやすくなります。(Simpleモードになっているとアイコン以外のメニューが表示されないので、右上の「通常モードに変更」をクリックします。設定を変更したらThonnyを一度終了してもう一度起動させます)「表示」メニューから「ファイル」にチェックを入れて「ファイル」の窓を表示させます。「実行」メニューから「インタプリタ設定…」を選択し、コードを実行するインタプリタを「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」にしておきます。

後は、いつものようにLチカプログラムで動かしてみます。試したコードは以下の通りです。

from machine import Pin
import utime
led = Pin(25, Pin.OUT)
while True:
led.toggle()
utime.sleep_ms(400)

挙動として、Thonnyを起動する前にPico/Pico WをPCにつないでおくとThonnyを起動した後の作業がスムーズです。PC内にMicroPythonで書いたプログラムファイル(.py)を保存して実行することも可能ですが、Pico/Pico W自体に「main.py」ファイルとして保存することで、自立(Pico/Pico W単体に電源供給するだけ)してプログラムを動かすことができます。その場合、Thonnyを起動した状態のままだとThonnyからのコントロールが優先され、Thonnyを終了させてUSBケーブルをつなぎ直すと中に保存したmain.pyに従って動作するようです。
#Pico/Pico Wの中に保存された.pyファイルは、「BOOTSEL」ボタンを押しながらPico/Pico Wをつないでもドライブの中に入っていません。Thonnyからしか見ることができないのです。
#ロジカラブログさんの「ラズパイPicoの使い方 MicroPython&開発環境Thonny、SSLエラーの対処方法も紹介」がとてもわかり易かったので参考として紹介しておきます。

ということで、Thonnyを使ってMicroPythonでPico/Pico Wのプログラムを作って動かすことができるようになりました。このThonnyは、micro:bitやESP32などのプログラムもできるようなので、ツールごとに開発環境を変えずに同じ環境でプログラムしてみたい方は、Thonnyでやってしまうというのもありではないかと思いました。
#Arduino IDEでもライブラリの追加で使うことができるようになるかもしれませんが…。

〈参考資料〉
「MicroPythonプログラミング・ガイドブック」CQ出版社

2024年7月13日土曜日

LinuxでRaspberry Pi Picoを使ってみる

これまで、Raspberry Piのことは何回か記事にしてきましたが、以前のRPiのアップデート作業の際に、購入はしたものの放置状態だったRaspberry Pi PicoシリーズのPicoとPico Wがあることを思い出し、何か使えることはないかと思ってちょっといじってみることにしました。

とは言え、買ったときのこともその使い方もあまり覚えていないので、Google先生にお世話になりながらいろいろと調べて、いくつかのプログラミング方法があるというところまではわかってきました。この手のマイコンボードは様々なものを使ってきましたが、これからも使い続けたいと思うものはだいぶ絞られてきて、現状だとArduino系のものかmicro:bitかというくらいで、他のものはほとんど使わなくなっています。絶対にPico/Pico Wを使わなければならないというほどの需要はないのですが、使い勝手くらいは試してみようと思ってチャレンジすることにしたのでした。
#今回は、主にCQ出版社の「ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本」を参考にしました。

まずは開発環境を整えるところから。アプローチとしては、大きく2つあって、1つ目が「C/C++やMicroPythonでプログラムを作る」で、もう1つが「ビジュアルプログラミング環境を利用する」です。手始めに、C/C++でのプログラミング環境を構築して、Picoを動かしてみたいと思います。プログラミング環境(SDK)を整えるのは、Linux Mintで動かしているいつもの自作PCです。

〈C/C++でのプログラミング〉
Raspberry Pi Documentation(Raspberry Pi公式)に、「Microcontrollers」として「Raspberry Pi Pico and Pico W」に関する記述があります。「The C/C++ SDK(英語です)」を読むと、今回の作業で必要なC/C++での開発に関するSoftware(SDK)が、GitHubにあることがわかりました。そこでさらに、てつふくブログさんの「Raspberry Pi Picoの開発環境構築 (Ubuntu PC)」を参考にしながら、GitHubで公開されているSDKを使えるようにセットアップしていくことにしました。

その前に、Gitコマンド(GitHubのバージョン管理システムを使うためのコマンド)が使えるように、インストール作業をしておきます。(wgetは、すでにインストールしてありましたが、まだの場合はこちらもインストールしておく必要があるようです)これで準備が整ったので、後はてつふくブログさんの記事に書かれている通りにセットアップします。(作業領域については、ご自分の環境に合わせてフォルダを作るなどしてください)

  • $ git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-sdk.git
  • $ cd pico-sdk
  • $ git submodule update --init
  • $ cd ..
  • $ git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-examples.git

その他に必要なツール類をaptコマンドでインストールします。

  • $ sudo apt update
  • $ sudo apt install cmake gcc-arm-none-eabi libnewlib-arm-none-eabi build-essential

手始めにLチカで動作確認するために、さらに作業を進めていきます。Gitで構築した「pico-examples」フォルダ内で作業を行います。

  • $ cd pico-examples
  • $ mkdir build
  • $ cd build

「build」フォルダ内で、パスの設定をします。

$ export PICO_SDK_PATH=../../pico-sdk

この状態で「cmake ..」コマンドを実行すると、C/C++ SDKでの作業環境が整うので、「pico-examples」フォルダの方に移動して、「build」→「blink」フォルダに移動し、「make -j4」コマンドを実行すると、「blink.uf2」という実行ファイルが出来上がります。これを「BOOTSEL」ボタンを押しながらUSBケーブルでPCに接続したPico(USBストレージのように見える)に保存します。中に見える他のファイルについてはいじらずに、.uf2ファイルをコピーするだけです。コピーが終わると自動的に再起動され、無事にLチカができました。
#あんパンさんの「Arch LinuxでRaspberry Pi Picoに繋いでLチカするまで」が参考になりました。

作業の手順は難しくはないものの、コマンドでの環境構築はそれなりにハードルが高く万人向けとは言えないかもしれません。今回は長くなってしまいましたが、次回以降、もう少し簡単な方法を取り上げてみたいと思います。

〈参考資料〉

2024年7月2日火曜日

中古で買ったアンプ内蔵の大きなウーファースピーカーシステムを試す

先日ふらっと立ち寄ったHARD OFFで大きなウーファースピーカーを見つけてその場で詳しく調べてみたところ、ビズライフという会社が取り扱っているX-BEAT(←ブランド名?)のDSP-2810BK(ブラック)というアンプ内蔵のウーファースピーカーシステムだということがわかりました。付属の左右スピーカーが別のものとセットになっているような感じで置いてあったので、とりあえず一緒に並べてしばらく眺めてみました。

中央の大きなウーファースピーカーは、インパクト大で使ってみたいと思えました。ただ、スピーカーユニット自体は、口径が10cmしかなく、周りの白色のプラスチックの縁(内側に青いLEDが仕込まれていた)を含めて16cmくらいになるので、一見すると口径16cmのスピーカーユニットのように見えて、迫力のある低音が期待できるような印象を与えようとしているようにも見えます。それから、左右スピーカーの1つに分解しようとして失敗したような傷があり、音が出るという点では問題ないものの、難アリの中古品(ジャンク手前)だったのです。買おうかやめようかと迷ったのですが、ウーファーの音も確かめてみたいし、エンクロージャーなら自分で作ってしまえばよいと考えて購入することにしました。

自宅に戻って、いつものようにLinux Mintで動かしている自作PCにつないで音を確認したところ、うるさいくらいに低音が響くスピーカーシステムだということがわかりました。曲によってはこのくらい低音が響いた方が良いこともあると思いますが、好みは分かれるところではないかと思いました。このスピーカーシステムは、アンプ内蔵で低音と高音のバランス調節ができるので、曲によって調節しながら使うのもありではないかと思いました。否、音楽を聴くというより映画を観るような用途で使う方が良いかなと思いました。

それ以上に問題だと思ったのは、とにかく明るいこと。青色のLEDが内蔵されていて常時点灯しているのですが、これが気になるくらいに明るいのです。中央のウーファースピーカーについているLEDには、白色半透明のカバーがかかっているのでそれなりに光が抑えられているのですが、左右のスピーカーは、透明なプラスチック筐体に黒いプラスチックでカバーがしてあって、透明部分から青い光が漏れてくるような作りになっています。PCのモニタ裏にウーファースピーカーを置いて、モニタの両脇に左右スピーカーを置くような使い方をすると考えると、画面を見ながら音楽を聴いたり映像を観たりする際に、光が気になって音楽や映画の世界に没頭できない気がしたのです。
#前のオーナーさんは、うるさすぎる低音かまぶしいLEDのどちらか(あるいはその両方)を改善しようと試みるも、うまく分解できずに断念したのではないかと推察しました。

まず、壊れかけた筐体からスピーカーを取り外して回路をたどって音声信号だけをスピーカーにつなげるようにしてから、エンクロージャー作りに取りかかりました。DAISOの300円スピーカーによく似ていて、それよりも少し小ぶりなスピーカーが左右に2つずつついています。エンクロージャーは、いつものようにDAISOで扱われている木製の箱(容積にして大体1.3Lくらいのもの)を活用することにしました。また、このスピーカーにはもともとパッシブラジエータのようなものがついていて、低音重視なのがわかっています。それに習って、バスレフポート付きのエンクロージャーを作ってみました。

左右は同じように作ってありますが、2つのスピーカーの位置関係を90度に配置して、音の広がりを意図するような作りにしました。(2つのスピーカーユニットの内、片方のスピーカーユニットの+/-を逆に接続すると位相が逆になって音が小さくなるかもしれないとか、いろいろな実験の素材として面白いかも)実験的な意味合いもあって、底面をふさがずにオーディオボードの上に置くだけで閉じているので、持ち上げると音が響きにくくなります。現状では、十分に満足できる音を得ることができていますが、新しいアイデアを思いついたらまたいじり始めるかもしれません。

2024年6月22日土曜日

DAISO 300円スピーカーのエンクロージャーを自作する

以前、スピーカーのエンクロージャーを自作したことについてまとめましたが、その後もスピーカー作りにハマって作り続けています。
#徐々に試してみたいことが増えてきて(複雑になってきて)、1つのスピーカーを完成させるのに時間がかかるようになってきています。

普段メインで使っている自作PCには、YouTubeなどでも大人気なDAISOの300円スピーカー(税込330円)をつないでいました。特に不満もなく快適に使えていたのですが、他のスピーカーを試すために抜き差ししたり移動したりしているうちに調子が悪くなり、音が出にくくなってしまいました。分解して中を見ると、スピーカーの導線が断線していました。この状態から、単純に修理するだけではつまらないと思い、修理のついで(?)にエンクロージャーを自作してみることにしました。

材料は、いつものようにDAISOで扱われている木箱や木の板、キルト芯(圧縮タイプ)などを使いましたが、コネクタやケーブルは、秋月電子やAmazonで購入したオーディオ用のものを使いました。その他に、バスレフポートを付けたり密閉性を高めるために隙間テープを使用したりして、チープなスピーカーユニットを常用するための工夫を盛り込んでみました。出来上がりはこんな感じになりました。

アンプについては、Amazonで見つけて2,670円で購入したVbestlife(←Amazonのショップページ)のZK-MT21(←YouTube動画)というBluetooth対応2.1chパワーアンプ(←これまで使っていたもの=TPA3116D2搭載)ではなく、同じくAmazonで見つけて1,699円で購入したSinilinkのXINYI Sini Audio(←YouTube動画=XY-C50L)というBluetooth、USBメモリ、AUX-INに対応したステレオD級アンプ(AP3050D搭載←データが見つかりません…)を使って音の確認をしました。
#同じアンプがいろいろなところで販売されています。私が買ったものよりもさらに安く扱っているところもあるようです。

同じスピーカーユニットでも、エンクロージャーとアンプを変えるとこんなにも音が変わるのかと思うほど、好みの音で鳴ってくれるようになりました。エンクロージャーの容積が約2Lくらいに大きくなったことで、音の響きが良くなったのかもしれません。300円スピーカーに付いているアンプは、低音を抑えてあるのであまり低音が響かなかったのですが、今回使ったアンプとバスレフポートの組み合わせで低音もよく鳴るようになったと思います。

反面、ボーカルの入った楽曲では楽器の音に厚みを感じるものの若干歌声が埋もれてしまうような印象でした。ナレーション入りの動画などでは特に問題は感じませんでしたが、ボーカルが入った曲をしっかり聴きたい場合はイコライザーなどで調節する必要があるように感じました。
#その後、ボンドで取り付けた側面の板に隙間があることがわかったので、密閉するために木工パテで埋めたところ、音の輪郭がはっきりするようになってボーカルもだいぶ聴きやすくなりました。

DAISO 300円スピーカーは、もともと値段の割に良い音で鳴ることで有名なスピーカーなので、低音が響かない代わりにボーカルがしっかりと聴こえます。そもそもこのスピーカーは、そういうバランスで作っているとも言えるので、バランスの調整はなかなか奥が深いと思いました。

2024年6月16日日曜日

「micro:bitでフィジカル・コンピューティング」のためにいろいろなブレイクアウトボードを使ってみる

以前から、micro:bitを使ってロボットカーを動かすなどさまざまな実験をしてきましたが、簡単にいろいろなものをつないで試用するために地味に重要なのは「ブレイクアウトボード」でした。私の場合は、以前から秋月電子通商の「micro:bit マイクロビットブレイクアウトボードキット(AE-MBIT-BREAKOUT_V)」を使っていますが、自宅には他にも同じような機能をもつブレイクアウトボードをいくつか買ってあります。今回は、それらを紹介しつつ使用感の違いなどを比べてみたいと思います。

1つ目は、先ほど紹介した秋月電子の「AE-MBIT-BREAKOUT_V」ですが、1個650円で購入しました。縦型で安定感もあり、一番良く使っています。ブレイクアウトボードとして完成されている感があるので、ロボットの中に組み込むことはあまり想定されていない設計になっているように思います。私は、樹脂製のワンタッチスペーサをつけて使っていますが、スペーサではなくネジ止めで固定することも可能です。

このブレイクアウトボードは、micro:bitを挿して前面と背面にピンコネクタなどが接続できるようになっています。前面側には、「0」「1」「2」「3V」「GND」の二極ネジ端子台(ターミナルブロック)があり、背面側には、「P3」〜「P16」「3V」「P19」「P20」「GND」のピンソケットがあります。それぞれ二極ずつ挿せるようになっているので、接続するものの配置を工夫することもできます。(同時に2つのものをコントロールできるかどうかは試していません)

2つ目は、SparkFunの「Qwiic micro:bit Breakout」で、Switch Scienceで1個1,155円でした。シンプルで割り切ったデザインになっているので、ロボットの中に組み込むのには向いていると思います。スペーサ用の穴は2つだけなので、固定の仕方には工夫が必要かもしれません。

こちらのブレイクアウトボードは、ピンヘッダが1列についていて、左側から「GND」「GND」「3V3」「0」〜「16」「19」「20」と並んでいます。私が取り組んでいるロボットカーを動かすような用途であれば、このブレイクアウトボードが1番シンプルでわかりやすく、初学者向きなのではないかと思いました。

3つ目は、Kitronikの「Edge Connector Breakout Board for the BBC micro:bit」で、Switch Scienceで1個715円でした。エッジコネクタは自分でハンダ付けするタイプのもので、ハンダ付けが苦手でなければお買い得感はあると思います。ただ、教材としての使用を想定すると、ハンダ付けが必要な箇所が多いため、あらかじめハンダ付けされているものを選んだ方が幸せになれると思います。

こちらのブレイクアウトボードは、二極のピンヘッダがついていて、左側から「3」「0」「4」〜「7」「1」「8」〜「12」「2」「13」〜「16」「3V」「0V」「0V」と並んでいます。この並び方は、micro:bitの端子部分の並び方(入出力端子)と同じになっています。これをわかりやすい/使いやすいと思うか、そうでないかは意見が分かれるところではないかと思いました。

これらの試用をまとめている間に、「カードエッジコネクタ」だけを使えば、安価に目的に合った使い方ができることを教えてもらって、ちょっと目からウロコ状態になりました。調べてみると、いろいろなところで取り扱いがあるのですが、今回はSwitch Scienceで1個330円で購入しました。モータドライバICモジュールをカードエッジコネクタをつけてしまえば、ロボットカー作りに特化したブレイクアウトボードが出来上がってしまうのではないか、これで配線ごちゃごちゃ問題も一気に解決するのではないかと期待を膨らませています。(カードエッジコネクタのピンのピッチとユニバーサル基板の穴のピッチが合わないのが難点ですが…)

2024年6月9日日曜日

Linux MintのSSDをより大きなものに換装する(SSDのお引越し)→結局再インストール

様々な作業で常用している自作PC(Linux Mintで動かしている)には、256GBのM.2 SSD(SATA)を載せていたのですが、安く手に入れたものを実験的に載せたまま使っていました。楽器の試用やアンプ&スピーカーの実験、ロボットカー作りなどなど、いろいろなことをやっている中で、要所でPCが必要になる状況があって、ソフトをインストールするにも作業環境を整えるにもファイルを作るにも、SSDの容量不足が作業効率に影響するようになってきてしまいました。この容量不足を解消するために、起動SSDを容量の大きなものに換装(引っ越し)することにしました。

今回の作業は、技術評論社の⁠gihyo.jp⁠で公開されている「より大きな容量のSSDにデータ移行する」を参考にしました。コピー先として、512GBの普通のSATA SSDをPC内部に接続して、USBメモリにLinux Mintのブートイメージを焼いておいたものをPCに挿して起動しました。ここからの作業は、以下の通りです。
#PC内部に接続したコピー先として用意したSSDは、フォーマットされていなかったので先にFAT32でフォーマットしておきました。この作業が必要かどうかは検証していないので不明です。

  1. Linux Mint(Lm)メニューから「GParted」を検索して起動する。
  2. 起動したGPartedで、「GParted」メニューから「Devices ▶」とたどって、コピー元とコピー先のSSDが認識されているか確認する。(「View」メニューから「Device Infomation」にチェックを入れておくとこの後の作業が楽になります)
  3. コピー元のM.2 SSDのパーティションテーブルを確認し、コピー先のSATA SSDも同じ設定にする。(「Device」メニューから「Create Partition Table」を選択して、「partition table type」のプルダウンメニューから同じパーティションテーブルを選んで「Apply」ボタンをクリックします)
  4. コピー元の1つ目のパーティションの上にマウスカーソルをもっていって右クリックし、「Copy」を選択する。
  5. コピー先の未設定のパーティションの上にマウスカーソルをもっていって右クリックし、「Paste」を選択する。パーティションのサイズ変更などができるウィンドウが開くので、設定を変更せずのそのまま「Paste」ボタンをクリックする。
  6. コピー元の2つ目のパーティションの上にマウスカーソルをもっていって右クリックし、「Copy」を選択する。
  7. コピー先の未設定のパーティションの上にマウスカーソルを持っていって右クリックし、「Paste」を選択する。パーティションのサイズ変更などができるウィンドウが開くので、パーティションサイズを最大にしてから「Paste」ボタンをクリックする。
  8. GParted画面中央あたりにある緑色のチェックマークをクリックするとコピー作業が始まる。(気長に待つ)
  9. コピーが完了したら、起動に使ったUSBメモリを抜いて、コピー元のSSDをPCから外す。(Flagsの設定が引き継がれなかったので、「Partition」メニューから「Manage Flags」を選択して、「boot」と「esp」にチェックを入れました)

これで起動SSDのクローンは終わったはずです。この状態から、PCの電源を入れて起動させました。電源は入るものの、UEFIの設定をして起動ドライブの確認をしてから保存&再起動してもLinux Mintは起動してくれませんでした。電源ONの後、起動プロセスが動き出さない感じで、SSDのクローンは失敗したと判断しました。
#GPartedでM.2 SSDを見たときに、UEFIを使う場合の本来の設定とは違う設定になっていて違和感を覚えたのですが、それが原因かどうかは検証していないのでわかりません。

仕方がないので、OSの再インストール作業をすることにしました。幸い、もともと使ってたM.2 SSDはそのまま手元にありますので、USBに変換する基板に乗せてPCに挿せば、中のデータを使うことができます。インストール先となるSATA SSDは、いろいろといじってしまったのでフォーマットからやり直してクリーンインストールすることにしました。無事にインストール作業が完了し、はじめに行う様々な設定を終わらせましたが、以前の状態に戻すにはまだ時間がかかるので、ぼちぼちやっていきたいと思います。

2024年6月1日土曜日

格安アンプIC(PAM8610)モジュールとDC-DCコンバータIC(MT3608)モジュールを使うときのノイズ対策

このところ、アンプとスピーカーの実験にハマっているところですが、Amazonで見つけた格安アンプIC(PAM8610)モジュールにDC-DCコンバータIC(MT3608)モジュールを組み合わせてパワーアンプシステムを使ったときに、ノイスがひどくて困ったところから偶然に対策が見つかったので、本当にその対応で良いのかを含めて考えてみたいと思います。
#いつものことながら、間違えている可能性もありますので真似される場合は自己責任で。

アンプとスピーカーの実験の音源として、Linux Mintで動かしている自作PCから、Bluetoothでスピーカーにつないで音を出しているのですが、電波状況によって音が割れたり遅延が発生したりとなかなか手強い状態で、これを何とかできないかといじりだしたのが始まりでした。
#自作PCには、Bluetooth 2.1対応のドングル(PLANEXのBT-MicroEDR1X)を挿して、RYECHER K16というオーディオ信号をBluetooth化する機器に接続しています。これまでは、ここにDAISOの300円スピーカーを接続して使っていました。

これまで使っていたDAISOスピーカーを外してPAM8610アンプICモジュールとMT3608 DC-DCコンバータICモジュールを組み合わせてパワーアンプシステムを作成し、自作エンクロージャーに収めたスピーカーをつなぎました。MT3608 DC-DCコンバータICモジュールの出力電圧は、12Vに設定しました。(テスターで電圧を測りながら、ポテンショメータを回して調節しました)この状態で電源を入れると、スピーカーから発振しているような音が出ました。過去にアンプとスピーカーをつないで電源を入れたときに出てきた音(ノイズ)とはちょっと違う印象を受けました。以前は、アンプのボリュームを上下させると、ノイズ自体の音量が上がったり下がったりするだけだったのですが、今回は、ボリュームの上下で音程が変化しました。(シンセサイザーみたい←これはこれで研究してみたい気もします)

そこで、発振している可能性があるとするとDC-DCコンバータかなと当たりをつけて、ポテンショメータを回してノイズの変化をみることにしました。すると、電圧を低くするとノイズは消えていくのですが、完全にノイズが消えたところでスピーカーから何の音も出なくなりました。おそらくアンプ回路を動かすための最低電圧を下回ってしまったものと思います。逆に電圧を高くしていくと、発振の拍の間が長くなっていき発振が収まることがわかりました。このときの電圧がだいたい24Vでした。12Vの2倍ということも、発振が収まった理由なのではないかと直感的に感じました。
#その他の対策として、MT3608 DC-DCコンバータICモジュールの出力側のケーブルにフェライトコアをはさんでみました。「サー」っというホワイトノイズのような音が少し軽減された感じで音量を上げなければ気にならない程度までノイズを減らすことができました。

さて、問題はこの対処方法で良いのかどうかという点です。通電したまま数時間使ってみたところ、MT3608 DC-DCコンバータICモジュールのICやコイル部分などの部品ははほんのり温かくなるものの、異常発熱しているよう箇所は見つけることができず、PAM8610アンプICモジュール側も小さなヒートシンクや電子部品に多少の温かみを感じるものの、こちらも問題を見つけることができませんでした。PAM8610アンプICの動作電圧は、15Vまでのはずなのですが問題なく動いているのはなぜなのか、どこかで電圧降下しているのか、回路を追って確認してみるしかないのかもしれません。(時間と知識が足りていないorz)

これまで、さまざまなアンプ(ICモジュールを含む)の実験で使用していた電源は、YAZAWA(YZW)のACM1000というACアダプタでしたが、今回のような問題は発生したことがありませんでした。K16からのUSB給電 5V(別のUSB電源でも結果は同じ)をMT3608 DC-DCコンバータICモジュールに入れてDC12Vを作り、これをPAM8610アンプICモジュールに入れて使うと発振してしまうということです。USB 5Vの給電が悪いのか、MT3608 ICモジュールに発振を防止する回路が足りないのか、MT3608 ICモジュールで作った12Vの電気がPAM8610アンプICには合っていないのか、どこかに問題があって発振してしまうのだと思います。(MT3608 ICモジュールのスイッチング・レギュレータのPWM制御と関係があるような気がしているのですが、どうだろうか…)これが、24Vだと発振せずにしかも問題なく音が出るということがどういうことなのか、勉強しなければならないことがまだまだたくさんあると思いました。
#その後1ヶ月以上使っていますが、ノイズが発生することはなく異常発熱などの問題も発生していません。スイッチング・レギュレータの発振問題については、そもそも有名な問題らしくAmazonで扱われているMT3608 DC-DCコンバータICモジュールについても、発振してしまうことを問題点として報告しているレビュアーもいました。

〈参考資料〉