2024年10月20日日曜日

スピーカー実験用の取外し可能なエンクロージャーを用意する〜ジャンク品で2 Wayスピーカー用を作る

前回の続きです。スピーカーの実験用として、様々なスピーカーユニットを付け替えて使えるようなエンクロージャーを作ろうと思いたち、サブウーファー用のエンクロージャーを作ったところまでが前回の話でした。今回は、2 Wayスピーカー用のエンクロージャーを作ってみたいと思います。既に2 Wayスピーカー用のエンクロージャーは自作したことがありましたが、今回は、スピーカーユニットを取り外せるようにした使いまわし可能なエンクロージャー作りに挑戦してみます。

以前の記事で紹介したウーファー用スピーカーユニットを買ったときに、同じHARD OFFVictorUX-Q1-Sに付属していたはずのスピーカーのみ(SP-UXQ1-S)がジャンク扱いで550円(税込)で店頭にあるのを見つけたので、これも合わせて購入していました。これに、Amazonで見つけたツイーター(uxcell取扱商品でインピーダンスが4Ωで出力350W程度(同じようなものがあちこちに出品されている)で詳細不明=購入時は2個セットで990円税込だった)と以前にサブウーファーとして使ってみたこともある秋月電子通商で購入した「DXYD104W-60P-8A-F」という8Ωのスピーカーユニット(1個490円税込)を入れてみることにします。
#このVictorのスピーカーは、もともと最大入力20Wでインピーダンスが4Ωの2 Wayスピーカーだったようです。

まず、SP-UXQ1-Sの前面についているサランネットを取り外し、サランネットの固定とスピーカーの保護を兼ねて付けられていたプラスチックの枠を取り外して、ネジ止めされていたスピーカーユニットを外しました。片方のスピーカーユニットのコーン(素材はプラスチックに近い感じ)がバキバキに割れていて、使い物にならなそうだったので修理を諦めて処分しました。使えそうなスピーカーユニットの方はストックしておくことにして、筐体だけの状態にしました。

筐体の素材は15mm厚程度の合板で、シルバーで塗装(?)されています。プラスチックの枠を外したあとのバッフル面に開いていた穴をパテで埋めると同時に、サランネットを取り付けるためにプラスチックの枠についていたゴム部品を外してこの穴に埋め込んで、サランネットの使い回しを可能にしました。(サランネット自体は、洗剤でつけ置き洗をしてきれいにしました)

筐体背面には、秋月電子通商で購入してたプッシュターミナル(仕様かどうかはわかりませんがバナナプラグも挿せる)を取り付けて、スピーカーユニットとの配線も平端子でつなげられるように加工しました。

バッフル面のスピーカーユニットが取り付けてあったネジ穴に、5.0mmのドリルで貫通穴を開けてステップドリルで6.0mmまで穴の手前側を広げます。そこにM4のボルトが入る鬼目ナットをねじ込んでいき、板(バッフル面)とフラットになるようにします。これで、スピーカーユニットの固定は、M4のボルトで簡単にできるようになりました。音漏れが心配なら、隙間を埋めるテープなどを使って密着性を高めてもよいと思います。

スピーカーを2 Wayにするためのネットワーク回路は、スピーカーユニットを交換できるようにすることを考えて、Amazonで見つけた周波数分割器をエンクロージャーの中に仕込んで、これも各スピーカーユニットに平端子で接続できるようにしました。Amazonの商品ページにあった情報は以下の通りでした。

〈WEAH D224〉

80W 2ウェイ Hi-Fiオーディオ スピーカークロスオーバーフィルター
最大電力:80W
周波数応答:48 hz-20k hz
インピーダンス:4-8Ω
対象:8インチ未満のスピーカー

#以前の自作2 Wayスピーカーを作ったときの周波数分割器には、100V6.8μFの電解コンデンサが1つだけ付いていましたが、今回使ったものには100V3.3μFのコンデンサが2つ取り付けられていて、1つはローパスフィルタのコイルと並列につながっていました。

スピーカー試聴のためにエンクロージャーを作ったはずなのに、この構成が思いの外よい感じに出来上がってしまって、今はアンプのテスト用に使ってしまっています。スピーカーユニットが簡単に取り外せるようになっているので、気になるスピーカーユニットを手に入れたら交換して試用してみたいと思います。

2024年10月14日月曜日

スピーカー実験用の取外し可能なエンクロージャーを用意する〜まずはサブウーファー用から

このところ、スピーカー沼にハマっているところですが、チープな趣味に走る傾向があるためにいわゆる「普通のハマり方」とはちょっと違う方向に向かっている感じがするところです。問題は、これ以上スピーカーを作って増やしすぎると狭い自室がより狭くなってしまい、作ったものを置く場所もなくなるということ。とは言え、実験してみたいことはそれなりにあるし、様々なスピーカーユニットを買ってしまうとやはり試してみたくもなります。
#同様の趣味の方が一定数いらっしゃるらしく、この分野を「プアオーディオ」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。

そこで、簡単にスピーカーユニットを取り付けたり外したりできるようなエンクロージャーを作ろうと考えて試行錯誤してみることにしました。すぐに思いついたのは以下の2つ。

  1. ちょっと大きめのエンクロージャーを自作するか購入するかして用意する。
    1. 前面のバッフル部分だけを丸ごと取り外しできるように加工して、スピーカーユニットをバッフル板に固定しておいて簡単に交換できるようにする。
    2. 前面に大きめの穴を空けておいて、別の板(これがバッフル板になる)にスピーカーユニットを固定し、大きめの穴をふさぐように板ごと固定する方法でスピーカーユニットを簡単に取り外せるようにする。(a.よりバッフル板を小さくできる)
  2. ジャンクのスピーカーを購入して中のスピーカーユニットを取り外して筐体(箱)だけを使う。

この2つについて、どのように進めていくか考えて材料を集めてみることにしました。

1つ目のエンクロージャーは、自宅にあった板材を使おうか既製品を購入しようか考えていたときに、Amazonで安価になっているものを見つけて購入することにしました。1辺が200mm弱の立方体に近い形のエンクロージャー(2個セット)で、前面に160mmスピーカーが入る大きな穴があり、背面にバスレフポートとブッシュ式のスピーカーターミナルも付いていました。購入して確認すると、筐体は15mm厚のMDF板ですが、筐体全体が荒いフェルトのような生地でおおわれていました。作りとしては値段相応な感じで、側面の板にへこみがあったのも安くなっていた理由ではないかと思います。板のへこみを補正しつつ、接合が甘いところがあったので補修することにしました。

次に、前面に空いている大きなスピーカー穴(6.5 inch(約16.5cm)サイズ=いわゆる「ロクハン」と呼ばれるサイズ)は、その上からバッフル板でふさぐような構造にして、バッフル板に取り付けたスピーカーをバッフル板ごと付け替えることで、様々なサイズ・種類のスピーカーを装着して試用・試聴できるようにすることにしました。バッフル板は、自宅に在庫していた10mm厚の軽い板材を使用しました。このバッフル板を固定するために、前面に鬼目ナットを埋め込んでM4のボルトで止められるようにしました。内部の配線は、平端子を使ってつなげることができるようにスピーカー用のワイヤーを加工しました。

試しに、以前紹介したDayton AudioDS115-8を取り付けてどのような音になるのか確認してみました。

パワーアンプは、これまでの実験でもよく使っているBluetooth対応2.1chパワーアンプ「ZK-MT21(←YouTube動画)」を使いました。サブウーファー専用のスピーカーとしてTCP115-4作ったものと聴き比べてみましたが、低音の輪郭がはっきりしているような印象でした。しばらく視聴していると今回作ったエンクロージャーの方は、より低音が強調される楽曲では筐体の共鳴が耳障りに聴こえるようになりました。音の発生源を調べてみると、バッフル板を固定しているボルトをしっかり締めないと、バッフル板が振動してしまうことがわかりました。増し締めをしたらほとんど振動音がしなくなりました。密着性は大事ということです。

長くなってしまったので、2つ目の方は次回にします。

2024年10月7日月曜日

Raspberry PiでRaspberry Pi Picoのプログラミングに挑戦〜ビジュアルプログラミング編

前回の続きです。これまで、Raspberry PiRPi 3RPi 400)でThonnyVisual Studio Codeを動かして、MicroPythonでのRaspberry Pi Picoのプログラミングに取り組んでみました。一般的にプログラミングをする際の敷居としては、テキストプログラミングよりビジュアルプログラミングの方が敷居が低いと思いますが、小型のPCと考えると非力なRPiの場合は、マシーンスペックとしてビジュアルプログラミングのほうが敷居が高くなるような印象があります。そこで、RPiでWeb上のビジュアルプログラミング環境を使ってフィジカル・コンピューティングのプログラミングができるのか、検証してみることにしました。
#今回使っているブラウザは、デフォルトでインストールされているChromiumです。

以前に、Linux MintGoogle Chromeでビジュアルプログラミング環境(「Piper Make」と「BIPES」)を動かして、ビジュアルプログラミングを行い、Raspberry Pi Picoを動かすことができています。今回は、その時の経験で得た知見をもとに、動作実験をしていきたいと思います。

#手順としては、今回もRPi 400でやってみて、同じことをRPi 3で検証するという方法で行いました。

〈Piper Makeの場合〉
先ほど紹介した拙Blog(Piper Make編)の記事を参考にしながら、作業をしていきます。Piper Makeのサイトを開いて、MODEレバーの「CREATIVE」をクリックして最初からビジュアルプログラミングに取り組みます。今回は、Linux MintのときにPiper Makeで使ったPicoをUSBでつないでみましたが、ドライブ名が「RPi-RP2」になっていてそのままでは使えませんでした。そのため、プログラミングを始める前に、「SETUP MY PICO」をクリックして、ガイドに従ってPicoの設定を行いました。すると、ドライブ名が「CIRCUITPY」という名前になり、Piper Makeと接続可能な状態になりました。

あとは以前にやった通り、「NEW PROJECT」から新しいプロジェクトを作成し、それを開いて「CONNECT」ボタンを押すとPicoが「Pico(ttyACM0)」として認識されていることがわかるので、これをクリックして「接続」ボタンをクリックします。以前のLチカプログラムを作って「START」ボタンをクリックすると、無事にLチカできました。RPi 3でもやってみましたが、動作が若干もっさりした感じになるものの、Lチカ自体は問題なくできました。
#PicoをPiper Makeで使えるようにすると、ドライブモードがデフォルトになる設定が施されるようです。取り外しは、イジェクトボタンから行わないと正常に取り外されたと認識されないようです。

〈BIPESの場合〉
MicroPythonで使えるようにしたPicoを接続して、動作実験を始めます。これも、先ほど紹介した拙Blog(BIPES編)の記事を参考にしながら作業をしていきました。接続するマイコンボードの選択画面から「Raspberry Pi Pico」を選択し、接続マークをクリックすると「Board in FS mode(ttyACM0)」と表示されますので、これをクリックして「接続」ボタンをクリックします。これで、Picoとの接続が完了するので、あとはプログラムを作って動作確認するだけです。

以前にやったものを参考にしてLチカプログラムを作って動かそうとしてみましたが、どうも動作がおかしい感じ。Piper MakeでのLチカ実験のあと、新しいタグを開いてBIPESの実験を続けていたのがいけなかったのではないかと思い、一度ブラウザを閉じてからもう一度立ち上げ直してやってみました。すると、無事に思い通りの動作をしてくれました。横着をしてはいけないことがわかりました。同じようにRPi 3でもやってみましたが、Piper Makeよりスムーズに動いてくれたので、より実用的ではないかと思いました。(個人の感想ですけどね)

というわけで、RPiでPicoを動かすというのもありですね。そろそろPico 2でも試してみないといけないかもしれません。(RPi 5は、ちょっと手が出ていませんが…)

【追記】これまでのPicoでのプログラミング(フィジカル・コンピューティング)に関する拙Blogの記事もご覧ください。(2024.11.4←これからも適宜更新していきます)

2024年10月1日火曜日

Raspberry PiでRaspberry Pi Picoのプログラミングに挑戦〜MicroPython編

以前の続きです。これまで、Linux MintRaspberry Pi Picoを動かしていました。そもそも、Raspberry Piという名前を冠しているということは、本家Raspberry Pi(これも基本はLinuxベースOSで動かします)との親和性が高いはず。ということで、PicoをRaspberry Piで動かしてみたいと思います。今回は、普段はiMacの裏側において時々実験的に使っているRPi 3HPのスリムタワーケースに入っている)とRPi 400を使って、Picoのプログラミングができるか検証してみます。Linux Mintのときと同様にThonnyVisual Studio Codeを使いますが、インストールはRPiメニューの「設定」→「Recommended Software」から簡単にできます。
#手順としては、RPi 400でやってみて、同じことをRPi 3で検証するという方法で行いました。

〈Thonnyの場合〉
まず、RPiメニューから「Thonny」を起動して作業開始。起動したThonnyの画面上部に表示されたメニューアイコンの右端に「Switch to regular mode」という文字だけのメニューがあるのでこれをクリックします。一度Thonnyの画面を閉じて再び起動すると、メニューアイコンの上に文字のメニューが現れます。「Tools」メニューから「Options…」を選択し、「Language」を「日本語」にします。もう一度Thonnyを閉じて再度起動すると、メニューが日本語になります。(一部日本語化できていない部分もあります)

次に、「表示」メニューから「ファイル」にチェックを入れて「ファイル」の窓を表示させます。「実行」メニューから「インタプリタ設定…」を選択し、コードを実行するインタプリタを「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」にしておきます。これで準備は完了です。一度Thonnyを終了させて、PicoをUSBで接続してから再びThonnyを起動して作業を続けます。
#Picoを接続してThonnyを起動すると、「インタプリタ設定(Select interpreter)…」で「ポート(Port)」の選択が可能になります。ここで、「<ポートの自動検出を試す>」にしておくと、自動的にPicoが接続されました。RPi 3では、「Board in FS mode - Board CDC (/dev/ttyACM0)」を明示的に選択しましたが、RPi 400でも明示的に選択できます。

あとは、過去の拙Blogの記事を参考にして、PicoのLチカ実験をしてみます。今回は、既にMicroPythonが使えるように設定をしてあるPicoを使いましたが、まだの場合はその設定作業も必要です。(前出の拙Blog記事を参考にしてください)実験したLチカプログラムは、今までと同じものです。

from machine import Pin
import utime
led = Pin(25, Pin.OUT)
while True:
led.toggle()
utime.sleep_ms(400)

あらかじめローカル(「ドキュメント」など)に保存しておいた.pyファイルをファイル窓から開いても、Pico内に保存されているmain.pyを開いても、どちらも実行ボタンをクリックして動作させることができました。

〈Visual Studio Codeの場合〉
Visual Studio Codeでも同じことをやってみます。RPiメニューから「Visual Studio Code」を起動して、窓の左側に縦に並んだアイコンの中から「Manage」をクリックし、一番上の「Command Palette…」をクリックします。ここから、「Configure Display Language」を選択し、「日本語」を選んでインストールします。(インストールが終わると再起動が促されます)

次に、同じく窓の左側に並んだアイコンの中から「EXTENSION」を選択し、検索窓に「Pico」と入れて検索すると「Raspberry Pi Pico」の拡張機能が出てくるので、これをインストールします。続いて、先述したLinux Mintでの経験から、検索窓で検索して「MicroPico」もインストールしました。以前は、この状態からPicoをつなぐとつながった感じになったのですが、今回はなんか手応えがない感じ。「▶✓」ボタンから「専用ターミナルでPythonファイルを実行する」をクリックしても、「ターミナル」の窓でエラーが発生している旨のメッセージが出てプログラムが止まってしまい、「問題」の窓には、「”machine”や”utime”って何?インストールされていませんけど?(意訳)」というようなメッセージが出てしまいます。

そもそも、「Python」や「micropython」が動いていないのかもしれないと考えて、これらも検索してインストールしましたが結果が変わらず。どうやっても「machine」や「utime」がネックになっているようです。そこで、「Raspberry Pi Pico」の拡張機能を入れたときに出てきたPicoのアイコンから、「New MicroPython Project」を選択して作業を進めてみることにしました。作業スペース(フォルダ名)を「LED(←これは任意の名前でよいです)」として「ドキュメント」フォルダ内にMicroPython用の作業スペースを作ると、「LED」フォルダ内に「blink.py」というLチカプログラムが自動的に作られていました。

この「blink.py」を開こうとすると「machine」や「utime」をインストールするかと聞かれるので案内に従って作業を続行します。すると「IntelliCode」という拡張機能のインストールが行われ、窓の下側に「✓Pico Connected」や「Run」「Reset」といった見覚えのあるメニューが並びました。

この状態で「blink.py」を前面にして「Run」ボタンをクリックすると、無事にLチカできました。続いて、もともと自分で作って保存していたLチカプログラムでもやってみましたが、問題なく動かすことができました。ただしRPi 3では、Visual Studio Codeをインストールしようとするとエラーが出てしまい、インストール自体が(理由は未検証ですが…)できませんでした。残念ですが、Visual Studio Codeの方がより大掛かりなシステムなので、RPi 3では非力すぎるのかもしれません。その意味でも、Thonnyの方が初学者にとってハードルが低いのではないかと思いました。

【追記】これまでのPicoでのプログラミング(フィジカル・コンピューティング)に関する拙Blogの記事もご覧ください。(2024.11.4←これからも適宜更新していきます)

2024年9月22日日曜日

サブウーファー用のエンクロージャーを作ってみた〜ウーファー用のスピーカーユニットを使って

前回の続きです。改造DAISO 300円スピーカー自作2 Wayスピーカーにサブウーファーを付けて試聴してみたのですが、このときに使ったスピーカーユニットは、秋月電子通商で購入した「DXYD104W-60P-8A-F」という8Ωのスピーカーユニットで、フルレンジ用のものでした。せっかくここまでやったので、もう少し本格的なウーファー用のスピーカーユニットを使ってみたくなり、Amazonで見つけたDayton AudioTCP115-4という4Ωのスピーカーユニットを使うことにして、それに合ったエンクロージャーを作ってスピーカーシステムを組んでみることにしました。値段は、DXYD104W…の方が税込490円で、TCP115-4の方が4,200円超でした。(どんどん深い沼にハマって行く感じが…)

今回のTCP115-4のエンクロージャーもDAISOの素材で作成しました。14cm四方の枡形木製(OSB合板)容器で、高さが7.5cm程度ありました。これを2つをつなぎ合わせて1つの箱を作り、スピーカーユニットを入れる穴と配線を通す穴、ついでにバスレフポートを付ける穴を空けてエンクロージャーとしました。この方法は、板材から作り上げるのに比べて工数が少なく、おすすめだと思っています。最後に、底面にゴム足をつけて完成です。
#注意点として、このOSB合板で作られた箱はしっかりとした重さがあってよい箱なのですが、それだけに固くて別の材に比べると加工はしにくいです。

今まであまり触れてきませんでしたが、スピーカーを作ったら「エイジング」という作業をするものなのだそうで、簡単に言うと慣らし(鳴らし?)運転をするということです。今回は、数日かけて自分がよく聴く音楽を流してエイジング作業をしました。その上で、以前にDXYD104W…(フルレンジスピーカー)で作ったサブウーファースピーカーとの聴き比べをしてみることにしました。

エンクロージャーの違いはあるものの、DXYD104W…でもかなり低音が聴こえるようにはなっていました。しかし、TCP115-4の方がウーファー用を謳っているだけあって、低音になればなるほどしっかり太く深い低音が鳴っているように聴こえました。そもそも、ウーファー用のスピーカーユニットは、ユニット全体の比率として磁石部分が大きく、コーンの部分も奥行きがある感じがします。低音をしっかり鳴らすための構造になっているということだと思います。DXYD104W…の方は、低音までカバーできるフルレンジスピーカーユニットとして、2 Wayスピーカーにしてみたらよいのではないかと思いました。

この実験をやっている中で、たまたま寄ったHARD OFFで、Dayton AudioのDS115-8(8Ω)を見つけて値段が気に入って買ってしまいました。TCPがコーンに処理紙が使われているのに対して、DSではコート紙が使われているようです。(見た目や材質の違い以上のことはわかりませんが…)これは、聴き比べをしないといけません(使命感)。ということは、低音がしっかり鳴るサブウーファー用のエンクロージャーを作らないといけないかな…。さらに部屋が狭くなるな…。

2024年9月15日日曜日

自作2 Wayスピーカーと改造DAISO 300円スピーカーを聴き比べてみる〜サブウーファーを添えて

以前の続きです。自作2 Wayスピーカーとの比較対象として、改造DAISO 300円スピーカーとの聴き比べをやってみたいと思います。アンプは、改造DAISO 300円スピーカーを紹介したときにも使っていたXINYI Sini Audio(←YouTube動画=XY-C50L)を使いました。

オリジナルDAISO 300円スピーカーは、バランスは良いものの低音の響きが弱く、音楽視聴向きではないと思いました。これを改造することにして、大きめのエンクロージャーに入れてバスレフポートを付けたところ、低音もそこそこ鳴るようになり、音楽を聴いてもよいと思えるスピーカーになりました。しかし、スピーカーとしてのバランスが良いかというとそうでもなく、ボーカルと楽器の音域が近くなるとボーカルが奥に引っ込んだような聴こえ方になってしまいます。アナウンスなどの声は問題がないので、用途によって「よいスピーカー」の条件は違うのだと思いました。

自作2 Wayスピーカーの方は、ツイーターがあることもあってか音の輪郭がはっきり聴こえるようなスピーカーに仕上がりました。すぐに気づいたのは、電源を入れたときのノイズの少なさです。アンプに電源が入っていないのかと思うくらい静かで、改造DAISO 300円スピーカーとは大きく違うと思いました。様々な曲を試聴してみると、ボーカルもしっかり出てくれるし、高音から低音までよく響いてくれて十分満足できるスピーカーになりました。特に低音の響きはとても気持ちが良く、電子楽器のモニタスピーカーとして楽器音を直接聴くことに使いたいくらいだと思いました。

一方で、よく響くのでアナウンスを聴くと「ライブ感」が出すぎてしまってちょっと疲れるかもしれません。これは完全に好みの問題ですが、音楽視聴や映画鑑賞ならよいと思うのですが、臨場感を必要としないときはむしろオリジナルDAISO 300円スピーカーの方が良いように思いました。

聴き比べをしているうちに、改造DAISO 300円スピーカーにサブウーファーを加えてみたらどうなるのか試してみたくなってきました。そこで、これも以前に紹介したZK-MT21(←YouTube動画=Bluetooth対応2.1chパワーアンプ)を使って、自作2 Wayスピーカーと改造DAISO 300円スピーカーをそれぞれサブウーファーを入れて視聴してみることにしました。とは言え、手元にはウーファー用のスピーカーユニットがありません。そこで、フルレンジのスピーカーユニットをウーファーのように使うことができないか試してみることにしました。今回試用したものは、秋月電子通商で購入した「DXYD104W-60P-8A-F」という8Ωのスピーカーユニットです。エンクロージャーは、DAISOで購入した500mL程度のマスのような箱で作って、それにスピーカーを入れただけの簡易なものにしました。

アンプ自体の特性も違うと思いますが、改造DAISO 300円との組み合わせだと音に奥行きが感じられるようになり、ボーカルと楽器の音域かぶりの問題は大きくは解消されていないものの、特に低音域の響きが良くなって音楽が気持ちよく聴けるようになりました。ついでに、自作2 Wayスピーカーの方でもサブウーファーを入れてみました。先ほどと同じアンプ(ZK-MT21)を使っているのに、音の奥行き感については改造DAISO 300円よりかなり少なく、音源が近くに感じるような印象でした。やはりスピーカーは面白い。

以前に中古で購入したアンプ内蔵のウーファー付きスピーカーに比べてると、今回試した各スピーカー+サブウーファーでは、遅延を感じることがなくて安心して聴くことができました。ここまで来ると、ウーファー用のスピーカーユニットを使ったらどうなるのか気になってきました。まだまだ沼が続きそうです。

2024年9月7日土曜日

バスレフポート付2 Wayスピーカー(エンクロージャ)を設計から作ってみる

これまで、アンプを含めて安価にスピーカーを作ることに取り組んできたところですが、密閉式やバスレフポート付のものを作るくらいだったため、そろそろ2 Way方式のスピーカーを作ってみたいと思うようになっていました。(これ以上スピーカーを増やしてどうする?というツッコミはなしで)

とは言え、低音をカットして高音のみ通す(ハイパスフィルタの)役割をもつコンデンサと高音をカットして低音のみ通す(ローパスフィルタの)役割をもつコイルの組み合わせをどのようにしたら良いか、カットする周波数を決めたりスピーカーのインピーダンスによる違いを計算に入れて部品選定をしたりしなければなりません。また、コンデンサやコイル自体の性能によっても音が変わると聞いて、初心者としてはなかなかハードルが高くて何をどう選んだら良いか思案していました。

そんな折、Amazonで2 Wayスピーカー用の周波数分割器(クロスオーバーフィルター)のユニットが販売されていた(←現在は海外から発送されるものしかなかったので紹介は控えます)ので早速購入してみました。
#Amazonの商品ページには、「電力:80W以下、インピーダンス:4-8Ω、クロスオーバー周波数:3200Hz」と謳われていました。正確なのかはわかりませんが。

ツイーターにするスピーカーは、同じくAmazonで車載用と謳われていた約40mmのもの(「TS-T120」という型番になっていました)を使うことにしました。インピーダンスは4Ωです。中低音域は、60mmのフルレンジスピーカー(詳細は不明)を使うことにしました。こちらも、インピーダンスは4Ω(定格10W)です。どちらも、uxcellで取り扱われている商品で、値段が気に入って購入したので詳細不明なところが多く、つないで音を出すまではどんなものになるのかわからないという感じです。これに、バスレフポートをつけることにして、エンクロージャーを設計してみます。

材料は、たまたま立ち寄ったSeriaで購入した焼き目付の板材を中心に、自宅に在庫していた板材を使うことにしました。円形の穴を開ける数が多くなり、強度の問題も考慮に入れながら大きさや穴位置を考えて作っていきました。とは言え、それほど厳密なものではなく、ざっくりラフに考えて作りながら修正するといういきあたりばったりな作業になりました。と言うのも、安い板材を使っている関係で寸法精度に問題があり、そもそも設計通りに作ることはできなかったのです。資金に余裕があるのなら、DIYショップ等で寸法通りの板材を購入して、設計通りに切ってもらってパーツを用意した方がよいのかもしれません。
#トライ&エラーを繰り返して徐々に自分の腕を上げていくのも、素人DIYの面白さではありますが…。

円形の穴は、ホールソーと自在錐(フリーカッター)を利用して開けましたが、ホールソーはサイズが決まっているため少し小さめの刃を利用して穴を開けて、ファイルソーで穴を広げてヤスリで形を整えるという方法にしました。ちょっと苦労したのは、周波数分割器の部品の高さが穴経よりも高くて、どうしても円では入らない状態になっていたことです。単純な設計ミスなのか、そのために安くなっていたのか(今はちょっと値上がりしているようですが…)といったところです。仕方なく穴を削ることにしましたが、できるだけ穴を大きくしない方向で調整をして何とか見栄えを悪くしないように収めることができるようにしました。

組み立て途中で軽く配線して動作確認をしましたが、ツイーターの高音がスカスカな感じがしました。今回使ったツイーターには、50V4.7μFの電解コンデンサがはじめからついています。一方、周波数分割器には、100V6.8μFの電解コンデンサがついています。ツイーター側の4.7μFの電解コンデンサをパスして音を鳴らすとバランスがよい感じになった(個人の感想です)ので、ツイーターについていたコンデンサを取り外すことにしました。その後、配線をしたり吸音材(フェルト)を貼ったりして組み立てました。でき上がりはこんな感じになりました。

これまで作ってきたものの中では一番大きなものになりました。これ以上になってくると流石に置くところもなくなってくるので、今後のエンクロージャーづくりについて考えないといけないかなと思い始めています。