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2020年2月23日日曜日

Scratch 1.4で作ったプログラムをScratch 3.0で読み込んだときの不具合を回避する

Macの新しいOS(macOS Catalina 10.15.x)でScratch 1.4が動かないため、Linux MintPuppy Linuxの力を借りて、Scratch 1.4での開発を続けているところです。先日、Linux Mintで作ったプログラムをScratch 1.4の機能を使って共有(アップロード)したところ、Scratch 3.0上で「コードが見えない」という不具合に遭遇しました。そこで、どんなときに不具合が発生するのかを検証し、解決を試みることにしました。

まず、この不具合が発見されたプログラムについて、LinuxのScratch 1.4からアップロードしてLinuxのFirefoxとMacのFirefox、WindowsのEdgeでScratch 3.0(オンライン)を開いてプログラムを見た場合も、同じく3つの環境でScratch 3.0(オンライン)を開いてプログラムのファイルを直接読み込んだ場合も、いずれもコードが表示されませんでした。Scratch 3.0(オフライン)についても、Linux Mint、Mac、Windowsで試してみましたが、やはり状況は変わりませんでした。

そこで、Scratch 1.4とScratch 3.0(オフライン)で、スクリプトやコードの違いを検証することにしました。問題のないものと問題が起きているものを見比べてみましたが、細かな点で差はあるものの、コードが見えない不具合を抱えているプログラムと問題がないプログラムとの大きな差を感じませんでした。

いろいろ考えながら検証しているうちに、Linux Mintからプログラムをアップロードしようとすると、Scratch 1.4が落ちるという現象が起きるようになりました。さらに困ったことになりました。仕方がないので、同じプログラムをRaspberry PiRaspbian)からアップロードを試みましたが、Scratch 1.4は落ちないものの、エラーを吐いてアップロードが途中で止まってしまいました。Puppy Linux改でもやってみましたが、結果は同じでした。エラーメッセージは、Raspbianで「Failed: INVALID_REQUEST…」、Puppy Linux改で「Failed: address not found」となっているので、どうやらこの作業の間に、Scratch 1.4からアップロードする先が何らかの理由で閉鎖された(一時的なものかもしれません)のではないかと推察しました。

これ以上、問題を検証することが難しくなりました。

仕方がないので、MacのScratch 2.0(オフライン)で開くとどうなるか試してみました。すると、不具合のあったプログラムのスクリプト(コード)が問題なく表示されました。さらに、このScratch 2.0(オフライン)からアップロードすると、Scratch 3.0(オンライン)でもコードが見えるようになりました。同じくScratch 2.0(オフライン)でプログラムを保存すれば、Scratch 3.0(オフライン)で開いてもコードが見えます。とてもややこしい状態ではありますが、Scratch 1.4で作ったプログラムで不具合があっても、2.0で読み込んでアップロードすれば、3.0でもコードが表示されることがわかりました。

こうなると、今後、Scratch 1.4を使い続けることが困難になってきていることが実感できました。とは言え、3.0への完全移行が得策と言えるかどうか、頭を悩ませています。

【追記】Scratch 2.0(オンライン)の頃に1.4からアップロードしていたものは、現在の3.0(オンライン)でもコードが見えるけれど、現在のScratch 3.0で直接1.4の.sbファイルを開いてもコードが見えなくなるものがある、ということがわかってきました。1.4から2.0になる過程で、コードの仕様に関する何らかの変更があり、2.0は、その変換を行っているものと推察しました。また、3.0も公開から今日に至るまで、仕様変更されている可能性があるのかなとも思いました。(2020.3.8)

【追記】この現象は、Linux版Scratch 1.4での日本語の扱いの問題であることがわかりました。Linux MintでWineを動かして確認しました。(2020.3.15)

【追記】Windows版Scratch 1.4で日本語に豆腐(□)が交じる現象が起きる環境を特定しました。(2020.3.15)

2021年2月21日日曜日

Linux版Scratchの日本語入力の状況を確認する

前回、事情によりScratch 1.4での教材開発を諦めて、今後はScratch 3.0で教材開発を行っていくことにしたのですが、ふとRaspberry PiのScratchでは「日本語入力はどうなっているのかな?」と疑問に思いました。と言うのもLinux版のScratch 1.4では、日本語のインライン入力ができず、テキストエディタ(「メモ帳」的なもの)で日本語テキストを打ち込んで、コピーしてScratchにペーストするというとても面倒なことをしなければならなかったのです。

早速、検証環境として使ってるRaspberry Pi 3Bと常用しているLinux Mintで動かしているPCで「〈こんにちは!〉という」ブロックに日本語入力ができるか、保存の際にファイル名に日本語入力ができるかの2つを確認していきます。日本語変換はFcitx-Mozcを使います。

  1. Raspberry Pi 5.4.83-v7+ ※「uname -a」コマンドで確認した
    • Scratch 1.4(オフライン)…Mozc起動せず
      • ブロックに日本語入力…×
      • 保存時に日本語入力…×
    • Scratch 3.0(オフライン)
      • ブロックに日本語入力…○
      • 保存時に日本語入力…○
    • Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
      • ブロックに日本語入力…○
      • 保存時に日本語入力…○
  2. Linux Mint 19.3
    • Scratch 1.4(オフライン)…Mozc起動せず
      • ブロックに日本語入力…×
      • 保存時に日本語入力…×
    • Scratch 3.0(オフライン)…Mozc起動せず
      • ブロックに日本語入力…×
      • 保存時に日本語入力…×
    • Scratch 3.0(オンライン)※FirefoxブラウザーおよびChromiumブラウザー
      • ブロックに日本語入力…○
      • 保存時に日本語入力…○

RPiのScratch 3.0(オフライン)が日本語入力に対応していることに驚きました。つまり、MintのScratch 3.0でも日本語入力ができるようにすることができるかもしれないということ。(若干ややこしい)試しに、Wine上で動かしているScratch 1.4(Windows版)でも試してみましたが、日本語入力が文字化けしてしまいました。こちらは文字コードの問題のように感じたので、設定をいじれば使えるようになるかもしれません。(Scratch 3.0(Windows版)は、エラーを吐いて起動してくれませんでした)

そう思って調べていると、RPiのScratch 1.4で日本語入力ができるようにする設定の仕方を解説したブログのページを見つけました。「#6 スクラッチ1.4の日本語入力設定【Raspberry Pi】」です。これを参考にしてターミナルを開いて以下のようにやってみました。

$ sudo mousepad /usr/bin/scratch
※Raspberry Pi OSのテキストエディタは、Mousepadがインストールされているため。

その後、テキストエディタで以下のように設定を書き換えます。

〈変更前〉
$WRAPPER "$VM" $VMOPTIONS “$IMAGE” …※以下略
〈変更後〉
$WRAPPER "$VM" $VMOPTIONS -vm-display-x11 -compositioninput “$IMAGE” …※以下略

Raspberry Pi OSを再起動して、Scratch 1.4を起動して試してみましたが、日本語入力ができるようになっていました。調子に乗って、MintのScratch 1.4でも同じことを試してみました(Mintのテキストエディタは、「xed」を使っている)が、Mozcは起動するようにはなったものの文字化けしてしまいました。でも、あと少しな感じです。

Scrstch 3.0の方は、公式にLinux版が公開されていないので何か特別なチューンが必要な感じがしていますが、調べてもなかなか良い情報が得られませんでした。また時間を見つけてチャレンジしてみます。

2013年4月7日日曜日

改造されたScratchをRaspberry Piで動かせず

Raspberry Piで自律型ロボットを簡単に作る実験をしています。今回は、これまで@abee2さんに改造して頂いた各種Scartchを動かす実験をしました。

まず、インストールされているScratchの状態を確認するところから始めました。Scratchの起動コマンドは、「/usr/bin/」の中にある「scratch」というシェルスクリプトです。これを「vi」で開く(「vi /usr/bin/scratch」でOkay)と、scratchの起動に必要な物がどこにあるかが記述されています。squeakvmは「/usr/lib/squeak/」の中に、Scratchのpluginsは「/usr/lib/scratch/」の中に、Scratch.imageやlocaleは「/usr/share/scratch/」の中にそれぞれあることが判明しました。これに従って、ミュウロボ用と2モータ用のScratchで実験を続けてみることにしました。

手始めに、一番簡単な日本語ロケールファイルの更新(@abee2さんに作って頂いた日本語ロケールファイルは、以前の記事にリンクあり)をしました。「/usr/share/scratch/locale/」以下にあるものに上書き(解凍したpoファイルを「sudo cp *.po /usr/share/scratch/locale/」でコピー)すればOkayです。

次に、ミュウロボ用のimageファイルとなのぼ〜どAG用のimageファイルを同様の手順(解凍したimageファイルを「sudo cp *.image /usr/share/scratch/」)で「/usr/share/scratch/」へコピーしました。その後、それぞれのlocaleフォルダ内のpoファイルもコピー(面倒なので、piユーザフォルダ内に解凍したフォルダを置いて「sudo cp */locale/*.po /usr/share/scratch/locale/」でコピーしました)して準備完了。

起動コマンドを作るために、scratchの起動コマンドがあった「/usr/bin/」へ移動し、scratchのシェルスクリプトからファイル名を変えて(今回は「scratchmotors」と「scratchmyu」の2つにしました)コピーを作り、中身の設定をすることにしました。しかし、「sudo vi …」で起動しても、うまく変更できなかったので、ダメ元でLeafpadでやってみることに。直接保存はできないものの簡単に開いて編集することが出来ました。
#編集したものをpiのユーザフォルダ(/home/pi/)に入れておいて、あとで「sudo cp …」すればOkay)

さて、ここから大きな壁にぶち当たります。当初は、シェルスクリプトのimageファイル名のところだけ変更すれば簡単に起動するだろうと思っていたのですが、何だかうまくいきません。真っ白い窓が開いてCPUフル稼働状態になり、マウスの動きも鈍くなる感じです。しばらく待つと窓が閉じて「out of memory」というメッセージと起動プロセスを示す大量のログが表示されて止まります。メモリーが足りないのかな?と思って新しく買った512MBの方でもやってみましたがダメ。今まで、KNOPPIXやPuppyで使っていた起動用シェルスクリプトをRaspberry Piの設定に合わせて書き換えてやってみてもダメ。同じ方法で、Scratch.imageだと問題なく起動するので、改造したものの個別の問題だろうと推察しました。
#もちろんですが、パーミッションの設定も確認しました。

というわけで、今回はうまく動かなかった報告になってしまいました。

【追記】成功したやり方については、2013年4月11日の記事をご覧ください。(2013.4.13)

2021年1月31日日曜日

Raspberry PiでScratch 3.0を使って音が出るか検証する

macOSが32bitアプリケーション非対応(10.15 Catalina以降)になってから、これまで愛用してきたMac版Scratch 1.4が動かなくなり、自宅でWindowsを使わない私にとっては、常用しているLinux MintWineを動かしてWin版Scratch 1.4を使うか、直接Linux版Scratch 1.4を使うかの2択を迫られています。
#悩んでいる理由は、過去記事を参照のこと。

年明けにRaspberry PiのScratch 1.4を使っていて、音が出ていないことに気づきました。常用しているLinux Mint 19.3 Mateで確認したところ、Linux版Scratch 1.4では問題なく音が出て、Wine上で動かしたWin版Scratch 1.4では、「ニャー」しか音が出ませんでした。
#Wine上の方は、MIDI音源の設定ができていないためと思われます。

結論から言うと、Raspberry Pi OS(Raspbian)が、最近ALSAの「PulseAudio」を使うようになり、これにScratch 1.4が対応していないために音が出ないのだそうです。
#例によって、abee2さんに教えていただきました。https://twitter.com/abee2/status/1335152928793841665 

ならばと思い、Scratch 3.0ではどんな環境で音が出るのかを検証してみることにしました。試したのは(1)AV JACKにつないだ有線スピーカー、(2)Bluetoothスピーカー、(3)USBオーディオ経由のヘッドホン、の3つです。Bluetoothを使うためにRaspberry Pi 3Bで検証することにしました。

(1)有線スピーカー(AV JACK接続)※ダイソーで300円で購入したもの
#参考「ダイソー300円USBミニスピーカーで遊ぶ
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

(2)Bluetoothスピーカー ※ダイソーで500円で購入したもの
#参考「SR9910型 - ダイソー500円Bluetoothスピーカーの調査と分解
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

(3)USBオーディオ(Headphone Set)※3D SOUND使用
#参考「USB 3D SOUND を集めてみました
Chromiumブラウザー
・YouTube動画…○

TiMidity++
・MIDIファイル…○

Scratch 3.0(オフライン)
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

Scratch 3.0(オンライン)※Chromiumブラウザー
・ニャー…○
・ドラム音…○
・楽器音…○

どのパターンも無事に音が出ました。コンソールから「alsamixer」コマンドを使うと、「カード」と「チップ」の欄に「PulseAudio」と表示されます。Linux Mintでは、「カード」は「HDA Intel PCH」、「チップ」は「Realtek ALC887-VD」と表示されるので、このあたりがScratch 1.4で音が出るor出ないの差になっているのではないかと思います。

今後は、本格的にScratch 3.0へ移行することを考えようと思います。

2020年3月15日日曜日

Linux MintのWineでWindows版Scratch 1.4を動かす

Macの新しいOS(macOS Catalina 10.15.x)でScratch 1.4が動かないため、Linux MintPuppy Linuxなどの力を借りて、Scratch 1.4での開発をしている続きです。先日、Linux MintのScratch 1.4で作ったプログラムが、Scratch 3.0上で「コードが見えない」という不具合を発見しましたが、全てダメということではなく、どうやら日本語の扱いに問題があるということがわかってきました。

毎度のことながら、@abee2さんに助けていただき、Windows版のScratch 1.4で開いてみると「化けた文字」が含まれていると教えていただきました。自宅にあるパソコンは、デスクトップ・ラップトップ合わせて数十台にもなりますが、残念(意図的)ながら(我が子の学習用以外で)Windowsで動くものはありません。そこで、MintのWine上でWindows版Scratch 1.4を動かしてみてはと勧められたので、やってみることにしました。幸いなことに、別の需要があってWineはインストール済みでした。(「ソフトウエアの管理」からインストールしました)
#他にも、PlayOnLinuxもインストール済みですが、今回はあまり関係がありません。

Windows版Scratch 1.4のインストーラーをダウンロードして、Linux Mintでダブルクリックすると、難なくインストール作業が始まり、無事に完了しました。後は起動するだけ。ちょっとドキドキしましたが、無事にWindows版Scratch 1.4が起動しました。しかし、日本語が表示されず全て豆腐(□)になっています。これでは不具合を確認することすらできません。そこで、過去にWineの設定をしたときのことを思い出しました。Wine 4.0以降は、割と日本語表示が簡単になったという噂を目にしましたので、過去の経験を頼りにやってみましたが、うまくいきません。「Wine設定」自体がすべて日本語表示になっているし、デフォルトでインストールされている「メモ帳」もメニューの日本語表記や入力が日本語でできるというのに、Scratchだけは頑なに日本語を受け付けてくれないのです。

もう打つ手はないのかと絶望感に苛まれつつも、これはScratch 1.4自体のフォントの設定が問題なのではないかと考えました。過去の記憶を頼りに、フォントの設定を変えることができたような気がしてきたのです。localeの.poファイルにフォントの設定を書き込めることを教えていただき、過去にそんな設定をやったことを思い出しました。ja.poとja_HIRA.poの以下の部分を書き換えました。

  • 〈変更前〉
    # Font to use on a Windows system
    msgid "Win-Font"
    msgstr "Tahoma"
  • 〈変更後〉
    # Font to use on a Windows system
    msgid "Win-Font"
    msgstr "Takaoゴシック”

日本語フォントに何を使っているかによって設定が変わると思いますが、私の環境(Linux Mint)では「Takaoゴシック」が入っているためこのようにしました。これで、問題のあった.sbファイルを開くと、日本語文字列の後に豆腐(□)が見えるようになりました。デフォルトで日本語表記になっているもの(スプライトの名前など)には、特に問題がないため、Linux版Scratch 1.4で日本語入力ができないことと関係がありそうだと当たりをつけました。次は、なぜこのようなものが混じってしまうのか検証して行きたいと思います。

【追記】Windows版Scratch 1.4で日本語に豆腐(□)が交じる現象が起きる環境を特定しました。(2020.3.15)

2013年4月11日木曜日

Raspberry Pi用にScratch.imageを改造する

前回の作業で、今まで他のLinuxで使っていた、改造されたScratchがRaspberry Piで動かないことがわかり、twitterでつぶやいたところ、Scratch Day 2013 in Tokyoの準備などでお忙しい@abee2さんから情報を頂きました。結論だけ言うと、Raspberry Piに含まれるScratchは特別なものであるため、他のScratchイメージを持ち込んでもうまく動かない可能性があるということでした。そこで、初体験ではありますが、Scratch.imageの改造をやってみることにしました。

改造と言っても、既に作成して頂いている.csファイルをRaspberry Pi付属のScratch.imageに組み込むだけです。参考にしたのは、「チェンジセット(差分集合)の書き出しと読み込みの方法」です。今回改造したScratchイメージファイルは、ScratchMyu4RPi.imageとScratchMotors4RPi.imageという名前にしましたが、改造の内容をまとめると以下のようになります。

まず、SensorBoardWithMotorからWeDoLight.1.csを書き出します。作業はMacBookでやりましたが、「チェンジセット(差分集合)の書き出し…」を参考にして難なくクリア出来ました。Macの場合は、「マウスの右ボタンをクリック」ではなく、項目を選択するとウィンドウの左側にスクロールバーが表示され、その上にスイッチらしきものが表示されるので、それをクリックします。また、特にSqueakVMとの関係を気にする必要がなく、Raspberry Piから持ってきたScratch.imageファイル(/usr/share/scratch/に入っていた)をダブルクリックするだけで勝手にSqueakVMで開いてくれました。予め「Scratch.image」を「ScratchMyu4RPi.image」などのように、別名で保存しておくとわかりやすいと思います。今回は、2つのイメージファイルを作ったため、別の名前で2つのイメージファイルを作ってから作業をしました。

問題は、チェンジセットを読み込ませたいScratchイメージファイルから起動して、シフトキーを押しながら「ファイル」メニューを開いても、「Exit User Mode」という項目が出てこないことです。そこで、よく知られた裏ワザとして、シフトキーを押しながら「SCRATCH」のロゴの「R」をクリックするという方法を使いました。シフトキーを押しながら「R」をクリックすると小さなメニューが表示されます。その中から「turn fill screen off」を選ぶとScratchの窓が少し小さくなって、右下にSqueakのデスクトップ(ワールド)が表示されます。あとは先述の「チェンジセット(差分集合)の書き出し…」を参考にして作業をすれば問題ありません。作業が終わったら、再びシフトキーを押しながら「R」をクリックし、「turn fill screen on」を選択してユーザモードに戻します。最後に、同じくシフトキーを押しながら「R」をクリックして、出てきたメニューの中から「save image for end-user」を選んで変更した内容を保存すれば、改造したScratchイメージファイルの出来上がりです。

こうして作ったイメージファイルをRaspberry Piに持ち込んだところ、無事に動いてくれました。\(^o^)/
#起動からLXDEメニューへの登録まで出来ましたが、詳細は後日書くことにします。

2020年3月15日日曜日

Linux版Scratch 1.4で作ったプログラムがScratch 3.0でコードが見えない現象(謎の文字化けが起こる)を検証する

前回までに、常用しているLinux MintWine上で、Windows版Scratch 1.4を動かして、Scratch 3.0でスクリプト(コード) が見えなくなる原因を突き止めました。Linux版Scratch 1.4では直接日本語入力ができず、テキストエディタなどの別のところで日本語文字列を作り、それをコピペして日本語を入力するという手順を踏まなければなりません。この過程で変換不可能な文字列(これが何かはわかりませんでしたが)が紛れ込み、これをScratch 3.0で開くとコードが見えなくなることがわかりました。Scratch 2.0は、この不具合を解消する処理をしているらしく、Scratch 1.4で作ったものを2.0で読み込んで保存もしくはアップロードすると、3.0でも問題なくコードが見えるようになるのでした。

検証した環境と結果は以下のとおりです。(改行コードのせいもあると考えて、改行を含むものと含まないものとを並べてみました)(1)アルファベットのみ、(2)日本語(改行なし)、(3)日本語(改行あり)の順です。

今回は、Raspbianだけ不具合がありませんでした。MintとPuppyでは、改行ありだと明らかに見た目がおかしいので、気づくのではないかと思います。とは言え、改行なしでも文字化けが含まれてしまうのですが。

今後のScratch 1.4での開発は、Wine上のScratch 1.4か、RaspbianのScratch 1.4で行うようにするか、日本語を使わないようにするかという選択になりました。

2023年8月7日月曜日

macOS版のPYONKEEで過去にScratch 1.4で作ったプロジェクトを動かしてみる

過去にScratch 1.4で作ってきたたくさんのプロジェクトがあります。多くのものは、自分のアイデアを表現するための試作品だったり、小学校でScratchを活用した学習活動を行っていたときに子供たちからの質問に答える見本や教材として使ったりしていたもので、その中のいくつかは、今のScratchのサイトでも使えるようにしてあります。

Scratch 2.0や3.0へ移行が進む中でも、学校のICT環境の制約を考慮して、しばらくは1.4を使い続けていましたが、macOS上で32 bitのプログラムが動かなくなったことにより、MacでScratch 1.4を使い続けることが困難になっていました。

Scratch 1.4を使わなければならないときは、Linux Mintで動かしているPCで使うことにしていたのですが、Linux版特有の問題点もあって、結局3.0を使うことにしてしまったので1.4で作っていたものは開くこともない状況になっていました。

今年になってあるところから講師の依頼を受けたため、自宅に眠っていた古いパソコン(Puppy Linuxで動かしている→本家)を使わなければならない状況になり、再びScratch 1.4での作業が必要になってしまいました。そんな中、iPadで使っていたPYONKEEが、macOSでも使える(PYONKEEのダウンロードサイト)ことを知り、過去に32 bit版Scratch 1.4で作っていたものがどのくらい使えるのか試してみることにしました。

ダウンロードした.pkgファイル(現時点での最新版は2.27.7でした)からPYONKEEをインストールすると、Scratch 1.4で作っていたプロジェクトのファイル(拡張子「.sb」)がPYONKEEのアイコンになりました。流儀に従い、PYONKEEを起動して「ファイル」メニューからプロジェクトファイルを開こうと思ってファイルを探しましたが行き当たらず。ダメもとでプロジェクトファイル自体をダブルクリックしたところPYONKEEで開かれました。(この動きの方が動作的にはありがたい)どうやら、「書類(Documents)」フォルダ内に「ピョンキー」フォルダができていて、この中にプロジェクトファイルなどが保存されるようです。

開かれたウィンドウの大きさがかなり小さかったのですが、動くことは間違いないようです。フルスクリーンにしても画面いっぱいにはならず、比率は4:3(?)のままのようで両サイドがグレーになって何もない領域ができてしまいました。

過去にScratch 1.4で作ったものを開いて編集してみましたが、問題なく編集ができました。動作も問題ありません。(若干不安定なところがあって、作業中に固まって落ちてしまうことがありましたが)PYONKEEで編集したものを保存して、Linux版Scratch 1.4でも開いて動かしてみましたが、これも問題なく動作してくれました。PYONKEEには、32 bit版Scratch 1.4にはなかった機能が追加されているようなので、いろいろと試してみたくなりました。

2008年10月12日日曜日

LinuxでScratch 1.3を日本語化

以前に紹介した、MIT製のScratch 1.3について、Win&Mac版は日本語化できるのに、Linuxでは日本語化できていないという問題がありました。そこで、Linux版のScratch 1.2.1とWin版のScratch 1.3、そしてOLPC版のScratchXOを使ってLinux版Scratch 1.3を構築することにしました。

  1. 「WinScratch1.3」フォルダ内のlocaleフォルダに入っている(*.poファイルなど)をすべて1.2のlocaleフォルダにコピーする。
  2. Scratch-11付属の「UnicodePlugin」と「ScratchPlugin」を1.2のsqueak/3.9-8フォルダにコピーする。
  3. WinScratch1.3付属のScratch.imageを1.2のScratch.imageに上書きする。

基本的には、以上で日本語表示になりました。

さらに細かくは、Projects.skelフォルダなど、1.2にはなかったものもScratch-11からコピーしておくと良い感じです。

OLPC版のScratchXO.imageから起動すると、全体的に大きくなってしまって使いにくかったです。というわけで、Win版からのものをお勧めします。ここまでできれば、あとは子どもたちに使わせてみたくなりますね。

2020年2月2日日曜日

今更だけどLinux系OSでScratch 1.4の音(mp3)を再生する機能を検証する

Macの新しいOS(macOS Catalina 10.15.x)で32bitソフトであるScratch 1.4が動かなくなり、Scratchでの教材開発を1.4で続けていくためにはLinuxに頼らざるを得ない状況になっています。(自宅でWindowsは使いません)1.4を使い続けているのは、学校の特殊な事情により、1.4の出番がまだまだあるからです。そんな折、Scratch 1.4で音を再生しようと考えて、ネットにあったフリーの音源(mp3)を読み込ませようと思ったところ、「Unrecognized audio file format」というエラーが出て読み込むことができませんでした。どういうことかわからなかったのでネットで訪ねたところ、いつもお世話になっている@abee2さんより、いくつかヒントをいただきました。mp3のサンプリングbitの問題がありそうだというところに絞って検証をはじめました。

まずは、Scratch 1.4に入っている音で検証してみようと考え、いくつかのファイルを読み込んでみましたが、読み込めないものがあることが判明。これは詳しい検証が必要だと考えて、自宅にあるLinux系OSで動いているいくつかのマシーンで検証することにしました。

  1. Linux Mint 19.3 Tricia(MATE 64bit)
    • フリーのmp3ファイル … ×
    • ScratchのAnimalフォルダ内の「Cat」「Sealion」 … ×
    • その他のAnimalフォルダ内のファイル … ○
    ※/usr/share/scratch/Media/Animal/を見ると、「Cat」と「Sealion」だけmp3ファイルになっていて、残りはwavファイルになっている。ファイルを直接開くと、Linux上で再生される。
  2. Linux Mint 19.3 Tricia(Xfce 32bit)
    • フリーのmp3ファイル … ×
    • ScratchのAnimalフォルダ内の「Cat」「Sealion」 … ×
    • その他のAnimalフォルダ内のファイル … ○
    ※MATE 64bitと全く同じ状況。
  3. Raspbian 9.8(「$ cat /etc/debian_version」にて確認)
    • フリーのmp3ファイル … ×
    • ScratchのAnimalフォルダ内のすべてのファイル … ○
    ※/usr/share/scratch/Media/Animal/の音声ファイルは前2つと同様だが、mp3でもwavでも関係なく読み込むことができた。
  4. Puppy Linux 5.1.1 Wary日本語版にScratchなどを入れたものを使用)
    • フリーのmp3ファイル … ○
    • ScratchのAnimalフォルダ内のすべてのファイル … ○
    ※ダメ元でやってみたのにできてしまって自分がびっくり

フリーのmp3ファイルは、サンプリングbitが32bitらしいことがわかりました。だからLinux MintでもRaspbianでも使えないのは納得できたのですが、なぜPuppy Linuxで使えてしまったのかは謎です。Puppy Linuxでフリーのmp3ファイルを読み込んでプログラムを完成させて、そのプログラムをLinux Mintに持ち込んでも問題なく音が出るようになりました。こんな奇跡的なことがあって良いのだろうか。1つ問題が解決したので良いのですが、普段使いのLinux Mintで使えないのは困るので、Audacityを使うことにしました。(サンプリングbitを変更するため)否、先述のPuppy Linuxは、私がいろいろいじってCD-Rに焼いたものがあるので、CDブートで使うという手もあります。…う~む、悩ましい。

2009年7月17日金曜日

OSPv2とEdu 7にScratchとEtoysをインストール

今年も、Scratchを利用した教育実践の研究がスタートしました。昨年度、Linux版のScratchがうまく動かず、多くの皆様に助けて頂きましたが、Scratch1.4は、早くからLinuxに対応(debパッケージ)して頂いたので、KNOPPIX 5.1.1ベースのOSPv2とEdu 7で動くかどうか確かめてみました。(ついでにEtoysも)
#KNOPPIX 5.1.1ベースのものを使うのは、それより上のバージョンのものは、導入されているPCではうまく起動しないためです。

はじめに、ScratchとEtoysのdebパッケージをダウンロードしておいて、「ホーム」に保存します。USBメモリ上に継続的なKNOPPIXイメージを作ってあるので、保存しておくことができるのです。

次に「dpkg -i」コマンドを使って、それぞれのdebパッケージをインストールします。Etoysの方はあっさりとインストールが完了するのですが、Scratchの方は「Timidity」がインストールできないというエラーメッセーが出てしまいました。ダメなのかなぁと思ってコンソールから「scratch」と打ってEnterを押すと、問題なくScratch1.4が起動しました。Scratch内部のシンセサイザーの音が貧弱なのですが、とりあえず音が出るということでよしとします。

いずれもデスクトップにアイコンを配置して、そこから起動できるようにしようと考え、Etoysは/usr/share/Etoys.appの中にetoys.shというスクリプトができ上がっているので、これをデスクトップ設定ファイルから起動するように設定しました。Scratchは、デスクトップ設定ファイルに「scratch」コマンドを実行するように書き込んだだけで起動しました。

これで、学校に導入されているWinVistaパソコンでScratchを利用する環境ができ上がりました。次に、さらに古いラップトップPCに軽量なLinuxをインストールして、Scratchをインストール&利用する実験を行います。いろいろと試してきた結果、今のところどの軽量Linuxでも満足いく結果にはなっていませんが、ライブCDの部屋で見つけた「lxubuntu 9.04」でやってみようかと思っています。

【追記】Lxubuntuを含むいくつかのUbuntu系Linuxを古いラップトップPCにインストールする実験をやってみましたが、結果は全滅でした。どうしても、画面が表示されません。そう考えるとKNOPPIXはすばらしいのですね。(2009.7.21)

2009年8月30日日曜日

Scratch 1.4でコンピュータ制御の学習環境づくり

これまで、ScratchPicoボードを使ったコンピュータ制御の学習環境づくりなどに取り組んできましたが、最近日本でも販売されはじめた「WeDo」を加えて、学習活動を考えていました。ところが、肝心のLinux版Scratch 1.4がWeDoに対応していないことが判明し、状況が変わりました。

今年の学習活動のテーマは「(学校)生活を豊にする道具(仕組み)づくり」とし、身近でちょっとした問題を、コンピュータとそれにつながる様々な仕組みを利用して、ちょっと便利に快適にしていくことを考えさせたいと思っています。

Linux版のScratch 1.4でWeDoが使えないというのは、そのことによって活動が制限されてしまうという問題を含んでいます。できるだけ、子どもたちの発想を生かし、現実的に自分の考えが生かされた経験を味わわせててやりたいと思うと、どうしてもWeDoは外したくないと考えました。そこで、不本意ながらWindowsを使うことも視野に入れつつ、大まかに次のような学習活動を考えました。

  1. この際、OSにこだわらずXP搭載のNetBookを購入して、Win版Scratch 1.4、Picoボード、WeDoの組み合わせで、メインの活動「(学校)生活を豊にする道具(仕組み)づくり」について考えさせる。(この場合、台数が限られてしまう)
  2. 台数不足を補う意味から、主にモニタ表示や音を鳴らす程度の出力で構わない案を考えたグループには、Linux(KNOPPIX 6.0.1)をインストールしたPCを使わせて、Scratch 1.4とPicoボードの組み合わせで活動させる。
  3. (2)を選んだグループと活動が早く終わってしまったグループには、発展的な学習として、Scratch 1.4から制御できる別の機械を提示し、プログラミングの学習を進める。

Scratchから制御できそうな機械として、ロボット工房スタジオミュウのミュウロボに着目しました。当然のことながら、私が努力して何となかるレベルではないので、いつもお世話になっているSqueakの阿部さんにお願いをして、Linux版Scratch 1.3.1(改造が可能なもの)からミュウロボを制御できるようにしていただきました。

http://squeakland.jp/abee/tmp/ScratchMyuRobo.zip

Linuxから別の機械を動かしたのは、これがはじめてだったので、本当に感激しました。こうなると、ちょっと欲が出てスタジオミュウWebサイト上でミュウロボを制御するソフトとして上げられている「ドリトル」でも動かしてみたいという思いが沸いてきます。ドリトル自体は、Linuxでも動作可能(要JAVA)なのですが、RS-232C(COM)ポートの扱いがWinとLinuxでは違うため、そのままではミュウロボを動かせないようです。

ドリトルは、Scratchと違って文字を書いてプログラミングをしなければなりません。でも、両方の開発環境(言語)を経験しながらプログラミングの基礎を学ぶ方が、コンピュータ制御やプログラミングについて、さらに理解が深まると考えています。また、プログラミング自体を学ぶこと以上に、2つの開発環境(言語)を使って同じように制御することを考えることによって、論理的・数学的な思考力を培うものと思っています。

構想は広がるばかりですが、現実の問題としてどこまでできるのか。次は時間との戦いでしょうかね。

2009年6月11日木曜日

Scratch 1.4rcが公開されました

次期Scratch 1.4のリリース候補版が公開されました。
http://info.scratch.mit.edu/Scratch_1.4_Release_Candidate

現在のところMac版とWin版のみです。そもそもMacユーザな私は、まずMac版を試してみました。一番大きく変化したところは、「演算」のコマンドが増えたことでしょうか。インターフェイスも若干変わって使いやすくなったように思います。
#「変数」の日本語2バイト文字の扱いについて、バグがあることがわかっています。

追加された機能も申し分ありませんし、WeDoとの親和性を高めるための拡張も行われており、これからの進展が楽しみです。

と書いて終わりでは何なので、Ubuntu 9.04上の(1)WineでWin版のScratch 1.4rcを試し、ついでに(2)Linux版の1.3.1のScratch.imageにMac版の1.4rcのScratch.imageを入れ替えてみました。

(1)については、メニューなどの日本語2バイト文字が正常に表示されない問題に遭遇しましたが、locale/ja.poのWinで使うフォントを設定するところに、明示的に「IPAゴシック」と書き込むことで正常に日本語が表示されました。ただ、私の環境ではWineで日本語入力ができない(多分どこかの設定をいじらないといけない)ので、日本語入力について試すことができていません。

【追記】Wineで日本語入力ができるようにしました。(ちょっと長い文になると変換できないのですが)Scratchでも日本語入力ができるか試してみましたが、残念ながら文字化けが発生して日本語は入力できませんでした。(2009.6.14)

(2)については、Mac版の「Scratch」の中身に侵入し、今までになかったプラグインをコピーしてUbuntu 9.04のScratch/squeak/3.9-8(同3.7-7も)へ持ち込みました。合わせて、Mac版に付属の「locale」の中身をすべてコピーし、Ubuntu 9.04のScratch/localeへ持ち込みました。これだけで、とりあえず使える環境が整いました。相変わらず日本語入力は不可能(Squeak 3.7-7を使っても文字化けする)なのですが、これも今後の対応に期待したいと思っています。

2009年11月2日月曜日

scratch_1.4.0.debian.12_i386.debのインストール

Linux版Scratchのdebian.12(scratch_1.4.0.debian.12_i386.deb)が出たので早速ダウンロードしてインストール作業をはじめました。

これまでにインストールしてあった「debian.*」は、「/usr/lib/scratch/」に「Scratch.image」などをインストールし、「/usr/share/scratch/」に「Plugins/」などをインストールする仕様になっていて、連携がうまくできていない(Scratchを起動しても「/usr/share/scratch/」の方は参照していない感じ)状態にありました。そのため、デフォルトで英語だけしか使えず、日本語などを使う場合は、「/usr/lib/scratch/」の方に必要なフォルダやファイルをコピーする必要がありました。

その点、今回の「debian.12」は、インストールされる場所そのものは変わっていませんが、「/usr/share/scratch/」を参照するようになり、日本語表示も簡単にできるようになりました。まだ、日本語のインライン入力はできないものの、テキストエディタなどで日本語文字列を作り、コピー&ペーストで日本語入力もできるようになりました。
#SqueakVM 3.7-7JPatchedを使わなくても良い。

普段使っているUbuntu 9.04(最近HDDを80GBにして、環境を再構築した)では、難なくインストール作業(dpkg -i)を終了し、動作も確認できました。録音にも対応して、ますます使いやすくなりました。

勢いに乗ってKNOPPIX 6.0.1でもインストール作業をしてみましたが、ことごとく失敗してしまいます。どうやら、「/etc/gnome/」というフォルダがないので作業が完了できなかったというようなことを言っているようです。(英語のエラーメッセージ)そこで、mkdirで「/etc/gnome/」フォルダを作りインストール作業を続行しました。すると、無事にdebian.12のScratchがインストールされました。
#合わせて阿部さんに作って頂いた「ja.po」などを「/usr/share/scratch/locale」に上書き保存しました。

これで、だいぶ実用レベルになってきました。すでにこれを使った活動を進めている最中です。子どもたちがどんなものを作ってくれるのか、とても楽しみにしています。

2019年2月17日日曜日

Scratch 3.0でmicro:bitを使う(プログラミング教材づくりのために)

自分で教材を作り、先生方へ授業のアイデアを提供しながらプログラミング教育の実践をお願いしているところですが、すぐに理解してどんどんやれる子と、なかなか理解できずにつまずく子がいて、どのような支援をしていくべきなのかというところに課題を感じています。

例えば、図形をかくプログラムのコードを見て、「その図形をかくために最も重要な部分は何か」を探す場面で、図形の定義から、コードのどこにそれが表されているのかを探せない子がいます。そういうときに、教師が教えてしまうのは簡単です。しかし、それではコードを読む力が育ちませんし、自分が求める何かを自分で作る力が育ちません。

そこで、そうしたつまずきに対する支援をプログラムでできないかという考えに至りました。(これは自然な流れだと思います)辺の長さは、どこで決められているのか。角度の大きさは、どこか。辺や角の数は…。というように、コードの違いを見比べることで気づけるような教材を作りたい。(カードのような形でも良いけれども…)実際に触って動かせるものがあったらもっと良い。これは、フィジカル・コンピューティングの出番だ!ということで、手軽にScratch 3.0と連携できるmicro:bitを使ってみようと思い立ちました。

幸いなことに、Scratchのページに、micro:bitとの連携の仕方が丁寧に解説されています。この手順に従って、まずはScratch Linkをダウンロードして解凍し、出てきたパッケージファイルを使ってインストールします。次に、Scratch micro:bit hexファイルをダウンロードして解凍し、パソコンにmicro:bitを接続してそのドライブの中にコピーします。これで両方の準備が完了です。超簡単です。

Scratch Linkを起動して、ブラウザー(IE非対応につき要注意)を開いてScratch 3.0のエディタ画面にしてから画面左下の「機能拡張」から、micro:bit機能拡張を選びます。すると、接続されているmicro:bitを自動的に探してくれるので、接続されているmicro:bitが表示されたら、「接続」をクリックします。これで無事にScratch 3.0とmicro:bitが連携して動くようになりました。Offline版のScratch 3.0でも動きました。
#ちなみに、スイッチサイエンス製のmicro:bit互換機「chibi:bit」では、動作しませんでした。

プログラミング教材への応用はこれからやっていきますが、もともと教材開発をScratch 1.4をベースに行っているため、3.0への移行によってどのような影響があるのか吟味しながら進めていきたいと思っています。

2015年5月17日日曜日

Scratch 2.0(Web版)でフィジカル・コンピューティング

細々とScratchフィジカル・コンピューティングを小学生の学習に取り入れる研究をやってきましたが、これまではScratch 1.4を使うことを前提としていました。これは、極めて単純に、私が使い慣れている道具を使っていたに過ぎません。特に、これまでの実践の中で、Scratch 1.4のカスタマイズ方法を教えていただき、できあがったものを利用してフィジカル・コンピューティングの授業を行っていたため、簡単には移行することができなかったのです。

本年度、勤務校が変わってパソコンクラブを担当することになり、これまでとは違った形でフィジカル・コンピューティング環境の活用ができそうな状況になりました。ここで一念発起し、Web版のScratch 2.0でフィジカル・コンピューティングをやってみることにしました。

おなじみのPicoBoardWeDoをScratch 2.0で使えるようにするためには、プラグインを導入するらしいことはわかっていました。ラーニングシステムさんのサイトに、そのやり方が詳しく解説されています。さらに詳細はPDFとして公開されています。これらの情報を参考に、Scratch 2.0でPicoBoardやWeDoが使えるようにしようと考えました。

つまずきどころは、プラグインの導入までが少々わかりにくいところでした。その手順を簡単にまとめておきます。

  1. Scratch 2.0の画面の「スクリプト」タグ内の「その他」を選び、「拡張機能を追加」ボタンをクリックする。
  2. 「拡張ライブラリ(Extension Library)」の中から、「PicoBoard」と「LEGO WeDo」を選択して、「OK」ボタンをクリックする。
  3. プラグインがインストールされていないことを示すエラーダイアログが表示されるので、「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じる。
  4. 画面右側にヒントウィンドウが表示され、デバイスプラグインをインストールする必要があることが”英語で"示されるので、使っている OS(Mac or Windows)に合わせてプラグインをダウンロードしてインストールする。
    (Linux用は、まだないみたい)
    →インストール方法は、各OSの作法に従ってください。
  5. ブラウザを一度終了させてから、再び起動するとプラグインが有効になる。この状態でScratchのサイトを開き、再び「その他」から「拡張機能を追加」でPicoBoardとWeDoのブロックを表示させると、インジケータが黄色になる。

ここまでの作業が終了したら、おもむろにPicoBoardやWeDoを挿すとインジケータが緑色になるので、接続されたことが確認できます。あとは、ブロックでプログラムを組み、利用するだけです。今回は、自宅のMacでやってみましたが、パソコンプラブで使えるようにするためには、Windowsを相手に台数分これをやる必要があります。

また、学校に導入されているタブレットPCは、Win 8.1で動いているため、このプラグインがIEでは動かない可能性もあります。だとすると、FirefoxChromeなどをインストールするところからやらなければならないかもしれません。
(そもそもインストール自体に制限がかかっているので、うまくいく保証は全くない)

これができなければ、1.4をUSBメモリから起動して使うか、カスタマイズした1.4の入った古いPC(Puppy Linuxで運用)を持ち込むか、別の方法を考えなければなりません。一筋縄ではいかないのが、いつも悩ましいところです。

2018年2月6日火曜日

プログラミング教育をはじめます

いろいろな構想を思い描きながらも、立場的にできないことが多くなっていたこの数年間。ここに来て、新しい学習指導要領に「プログラミング教育」が明記されるなど、私がやりたかったことが、しやすくなってきたかなと思える状況になってきました。
#「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」あたりから読まれることをおすすめします。

そんな折、教員向けのプログラミング教育に関する研修の案内が立て続けにやってきて、私だけでなく、校内の先生方にも参加してもらいました。希望制の研修ですから、希望が通るかどうか少し心配をしていたのですが、杞憂に終わりました。

その先生方から、「パソコンクラブの児童にScratchを使わせたい」との要望がありました。ここは全力で支援するところだと思い、動作チェックに付き合うことにしました。職員室のパソコンなら問題なく動くのに、コンピュータ室のパソコンではFlashが動かないようにしてあって、Web版のScratchが動きませんでした。いろいろ試しても結局動かず、最終的にインストール版のScratch 1.4を使うことにしました。
#オフライン版のScratch 2.0は、インストールの段階でつまずきました。

とは言え、Scratch 1.4も素直にはインストール出来ませんでした。「Program Files」の変更に制限がかけられているためです。そこで、インストール先を無難なところに設定し、そこに出来上がった「Scratch」フォルダを共有することにしたのでした。この方法なら、複数のパソコンでScratchを使うことができました。先生方も動かすことができたと大喜び。「これはハマる」と興奮気味でした。

こうした活動は、その面白さに教員が気づき、それが伝搬していくことで広がっていくのだと思います。教材研究は、かくあるべしと思います。私も一緒に教材研究をしながら、授業づくり、教材づくり、…何でもやってみたいと思っています。「秋(とき)は来たれり」

【追記】Scratch 1.4には、日本語にのみ修正が必要なところがあったのを忘れていましたので、追記しておきます。(2018.2.7) 

修正されている日本語ロケールファイルhttp://t.co/pSIKMIk3gC)をダウンロードして解凍し、「Scratch」フォルダ内の「locale」フォルダに「ja.po」ファイルと「ja_HIRA.po」ファイルをコピー(置き換え)します。詳しくは、「Scratch1.4のダウンロードと日本語翻訳ファイルの差し替え」の説明がわかりやすいと思います。

2009年1月14日水曜日

OSP基本パッケージv2でScratch学習環境を構築しました

制御やプログラミングの学習環境として、Scratchを使う研究をしています。これまでに行ってきた諸々の実験的な取り組みは、このために行っていたのでした。そろそろ、授業の準備も大詰めを迎えて、子どもたちに実際に使わせるための環境ができあがったのでまとめておきたいと思います。

今回使うKNOPPIXは、CECOSP基本パッケージv2(以下「OSPv2」と略記)というKNOPPIX5.1.1ベースのものです。うちの学校に導入されているPCでは、5.3.1ベースのものがまともに動かなかったためです。

このOSPv2で継続的なKNOPPIXイメージを作り、そのホームフォルダ内にScratchを動作させる環境を構築しようと考えました。多くのみなさんのご協力の下、最終的には以下の3つのファイルをダウンロードしてインストール作業を行えばよいようにして頂きました。

行った作業の手順は以下の通りです。

【手順】

  1. OSPv2を起動する際、ブートオプションを入力するところに「lang=ja.UTF-8」と入力してから起動して、継続的なKNOPPIXイメージを作る。(再起動)
  2. ホームフォルダに上記の3つのファイルを保存し、Scratch1.3.1Linux.tar.gzを展開してインストールする。(Scratch1.3.1Linuxフォルダ内のscratch_installer.plファイルをコンソールから起動する)
  3. SqueakVM3.7-7-JPatched.tgzを展開(3.7-7フォルダができる)して、Scratchフォルダ内のSqueakフォルダに入れる。合わせて、Scratchフォルダ内のPluginファイルをSqueak/3.7-7フォルダにコピーする。
  4. ScratchSourceCode1.3.1synth.zipを展開して、これらのファイルをScratchフォルダにコピーする。
  5. Scratchフォルダ内のrunscratch.shファイルを、構築した環境に合わせて書きかえる。変更点は、「3.9-8→3.7-7」「Scratch.image→ScratchSourceCode1.3.1synth.iamge」

以上でメニューなどの日本語化(始めに起動した際に、languageメニューから日本語を選ぶ)とファイル名などの日本語入力が可能になります。若干粗末な感じが否めませんが楽器音も出ます。Picoボードも使えます。(録音と音量の不具合は直っていませんが)

この環境を利用して、どのような授業を展開するか考えていきたいと思っています。

2020年6月18日木曜日

Raspberry Pi 2BとScratch 3でデジタルサイネージに挑戦

今の職場にも屋上に太陽光発電システムが導入されていて、その発電状況をモニタリングするための液晶モニタが校内に設置されています。これを使って学校の様々な活動を紹介するスライドショーのようなことができないかということになりました。

この液晶モニタにはDVDプレーヤーがつながっていて、写真をCD-Rに焼いて再生すると液晶モニタに表示されるというシステムになっています。これを使うのが一番手っ取り早いのは間違いないのですが、全く面白くない。今の職場の環境ではデータの持ち出しが厳しく制限されているため、CD-Rに焼くまでの手順が尋常じゃないほど面倒くさいのです。しかも、ミスを修正したり部分的に更新したりすることが容易ではなく、その度に新しいCD-Rに焼く作業をしなければなりません。これでは、効率が悪い上にエコでもない。

幸いなことに、DVDプレーヤーはアナログ3ピン(赤、白、黄)で接続されていて、液晶モニタのHDMI入力が2つもあまっていました。しかも、HDMIケーブルが挿さったまま何にもつながっていません。さらに、液晶モニタの近くには電源も引かれているからまさにおあつらえ向きです。早速、Raspberry PiScratchでデジタルサイネージを作ってみることにしました。

まずは、表示するものを作ります。Scratch 1.4を使ってご当地キャラクターの動きに合わせて背景の写真が切り替わるという簡単なプログラムを作りました。しかし、出来上がったものを作業をしていたPC画面で確認すると、写真の解像度がイマイチで、かなり画像が荒くなってしまうことが判明しました。これでは、大型の液晶モニタには耐えられないだろうと判断。Scratch 3を使う計画に切り替えました。
Raspberry Pi BlogScratch 3 Desktop for Raspbian on Raspberry Piを参考にさせていただきましたが、結論から言うと、最新のRaspbian(Raspberry Pi OS)を使えばScratch 3も一緒にインストールされていることがわかりました。

(1) Raspbian Buster以降のOSを使うことと、(2) 1GB以上のメモリを載せていることが最低条件らしいので、自宅にある各世代のRPiの中からRPi 2Bをチョイスしました。そして、使い慣れたNOOBSをダウンロードして、解凍したファイル&フォルダを在庫していた16GBのSDカードにコピーして起動SDカードを作りました。SDカードは、事前にSDFormatterで初期化しておくことをお勧めします。
#RPi 2Bは、3B以降のようなWireless LANやBluetoothは搭載されておらず、消費電力も抑えられるので割り切った使い方をするのにはちょうどよいと思っています。

NOOBSを入れたSDカードをRPi 2Bに挿して起動すると、Raspbianのデスクトップが表示されて無事に起動することができました。ちなみに、現在推奨されている方法は、Raspberry Pi Imagerを使う方法のようです。最近購入したRPi 4Bのセットアップをするときには、こちらを使おうと思います。

セットアップとアップデート作業(少々時間がかかる)が終わったら、インストールされていたScratch 3 Desktopを使ってデジタルサイネージプログラムの動作確認です。(ついでに、日本語入力環境「fcitx-mozc」もインストール済みでした)実際に動かしてみると、液晶モニタがワイドサイズだったためか、表示画面が小さくて見にくいことがわかりました。せめてタスクバーを隠してその分だけ画面を広くしようと考えて、タスクバー上で右クリックをして、出てきたプルダウンメニューから「パネルの設定」を選んでタスクバーを隠す設定にしました。(「高度な設定」タグの中に「自動的に隠す」という項目があるので、「使わないときはパネルを最小化する」にチェックを入れたら完了です)

なかなかの仕上がりになりました。今後の課題としては、電源を入れるだけでScratch 3まで起動することと、シャットダウンボタンを設置することです。時間を見つけてやってみます。

【追記】シャットダウンスイッチの設定をしました。(2020.6.21)
Raspberry Pi 2BとScratch 3でデジタルサイネージ(シャットダウンスイッチをつける)

2008年9月20日土曜日

MIT製のScratch:プログラミング学習環境

子どもたちでも簡単にプログラミングの学習が行える「Scratch」というものがMITで開発されています。
http://scratch.mit.edu/

これは、Squeakベースで作られていて、SqueakVMのimageファイルとして提供されています。ダウンロード&インストールすると、インストールされたScratchフォルダの中に、「Scratch.image」というファイルがあるのがわかります。つまり、SqueakVMとScratch.imageをセットにしてインストールしているようです。
#この方法は、Squeakをよくご存知の方にとっては、おなじみですね。

上記Webサイトには、Linux版がありません。そこで、OLPCがらみのサイトから、Linux版のScratchを探しました.バージョンは1.2で英語のみではありましたが、下記のサイトで見つけました。
http://www.notesmine.com/scratch_installer

これだけだと、単にLinux版をダウンロードしてインストールしただけのことになりますが、先ほどの仕組みを使って、Mac版に附属していたScratch.image(Ver.1.3)をLinuxで使えるかどうか試してみました。結論としては、問題なく動きました。(日本語化はできていませんが…)

プログラミングに関する学習については、その必要性や効果への認識が低い日本ですが、こうしたものを通して、より多くの人に理解してもらえると良いと思っています。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200801/17/mit.html

【追記】当時は、プログラミング環境としての認識が全面に出ていました。「表現ツール」としての認識が欠けていました。(2023.3.21)